悩みを速く解決したい?そのためには相談相手の選び方が重要です。
悩みを解決する相談相手の選択
日ごろの生活の中で、悩みがない人なんていませんし、悩みは常に生み出されるように感じてしまいます。
きっとそれは渡しただけではないと思いますがいかかでしょうか?
仕事や家庭などの悩みというのは、人間関係によるものが多く、ストレスの原因にもなってしまいがちです。
しかし、そういった悩みを抱え続けると、健康にも当然良くないですし、アンチエイジングにも良くない効果を与えてしまう可能性があります。
ですから、できるだけ早く解決してしまう、というのが一番良いアプローチの仕方ですよね。
そして相談することによって、その悩みが速やかに解決されることを望みます。
その考えは正しいことであり、相談することなく悶々と悩みを考え続けるということはストレスの原因ともなって、やはり良くない結果になるものです。
相談上手、相談下手
その場合、いくら相談しても上手くヒントが引き出せない、つまり相談下手な人がいます。
そして、反対に短時間でもヒントを引き出すのが得意、いわゆる相談上手な人の2タイプがいますよね。
私も相談下手に分類されると思うのですが、どうしてこんな違いが生まれるのか、ちょっと不思議に思って調べてみることにしました。
その違いがなぜ生まれるのかというと、「誰に相談するか?」が重要なカギとなっているからのようです。
いろんな研究によってわかっていることは、相談下手な人はいつも同じ友人や家族に悩みを聞いてもらう、という傾向があるそうです。
ちょっと自分のことを考えてみると、やはり相談しやすい人にいつも相談している気がします。
しかし、この相談しやすい相手というのがちょっと曲者のようです。
相談しやすい相手に相談するということで、一時的に癒されることはあっても、建設的な意見がもらえることは少ない、というのが原因になっています。
私たちの心には、誰しも人から認められたい気持ちがありますが、それを心理学では「承認欲求」と呼ばれます。
承認欲求は誰でも持っているもので、かなり強い欲求であると言われています。
誰かに認めてもらいたい、と意識はしていないですが、認められたいと考えることは当然のことですよね。
そして精神分析では、悩んでいるとき、問題を抱えているときにはその欲求が特に高くなると考えられているのです。
つまり次のような悩みを抱えている場合は承認欲求が強くなります。
- こんな私は親として未熟なのでは
- 私にはこの仕事は無理なのかもしれない
- 何をやってもうまくいかない
悩みは尽きないため、これ以外にも無限に悩みはあると思います。
そんなときに効きたい言葉は、
あなたはそのままで大丈夫だよ
というたぐいの言葉ですよね。
ここで考えなければいけないことは、相談下手な人というのは、自己肯定をしてくれる相手にしか相談しないという事実です。
問題を指摘してアドバイスされたり、叱咤激励をされたりすることは「やっぱり自分はダメなのだ」と認めなければならないわけですから、かなりタフな作業になりますよね。
こういったきつい、厳しい作業というのはどうしても避けてしまいがちになります。
だから、私たちは、「大丈夫だよ」「悩むことないよ」と承認してくれる相手にしか相談しないという傾向があるのですね。
しかし、難しい作業を避けるこの習慣を一生続けている場合、根本的な解決に至ることができるでしょうか?
それはかなり難しいということは想像できそうですよね。
これは、自分の承認欲求が満たされることになります。
しかし、自分の承認欲求が満たされて、肝心の悩みが解決されるようなものが全く見つからないため、それでおしまいになってしまいます。
しかし、相談上手な人は、自分の悩みを家族や友人など、いわゆる優しい人には相談しないのです。
中には相談する方もいらっしゃいますが、それ以外にも厳しい意見を言ってくれる人に相談をしているのです。
この事実を知っている心理学者の方々は、仕事のことで悩んだら「それは君が違う。ここが間違えている。ここに矛盾がある」というような批判的な目を持った先輩や同僚に相談事をする習慣があるそうですよ。
その方が多角的な視点での忌憚のない意見がもらえるので、悩む間もなく事が合理的に進むということを知っているのですから、当然と言えば当然ですが。
ですから、悩みを抱えて自分では解決できないような場合は、日頃あまり折り合いのよくない家族や気の合わない先生、やたら厳しい指摘をする先輩、可愛げのない後輩などに相談することが大切になりますね。
なぜなら、苦手な人こそが、実はあなたの悩みを打破するヒントを持っている人なのですから。
苦手な人に相談したり、頭を下げたりすることは勇気がいります。
苦手なのですから、当然勇気がいりますが、思い切って一歩踏み出してみるとさほど難しくないものですよ。
私も苦手な人に相談するのは本当に勇気がいりますし、いつまでたっても慣れないです。
しかし、それが一番良い方法だと自分に言い聞かせて行っています。
あなたが相談上手になれば、敵も味方になる!?
英ケンブリッジ大学の観察研究の結果を見てもそれが明らかになっています。
そこでは、いつでもすぐに問題を解決できる人やあまり悩みに囚われない人、長期間グズグズと悩まない人の行動について報告が記載されています。
相談上手な人はあえて苦手な人に頼ることがとても上手であると、やはり同じ結果が記載されています。
苦手な人だからと、不愛想な態度で聞くのは良くないのは当然で、「突然ごめんね、ぜひ教えてもらいたいのだけど」などとという感じで聞いてみると良いでしょう。
上司や部下、男女、能力、経験値など関係なく、やっかいだと思っている人やライバル関係にある相手に心を開いて相談をする習慣がある人が、問題を速く解決できるのですが、さらに良い結果を導くことができると言われています。
それは。出世が早くて、さらに人望も厚く、メンタルも良好だというのです。
この結果を見るともう、苦手な人だけに相談するしかありませんね。
苦手な人に上手に相談するために
苦手な人に相談するためには、やはり相談上手になる必要があるわけですが、どのようにすればよいのでしょうか?
やはり相談するということは教わるということですから、教わる側の態度というものがありますよね。
苦手な人、厳しい人に接するときには、どうしても横柄な態度や、おどおどした態度をとってしまうかもしれませんが、同じ人間ですから教えてくださいという態度で臨むことが大切です。
自分が苦手だなと思っている人ほど、あなたが教えてくださいという態度をとれば、向こうもなんだか嬉しくなり、役に立ちたいという気持ちになってくれるものです。
こうなると鬼に金棒状態です。
なぜなら、あなたとウマの合わない人が相談相手に回ったとしたら、一転してあなたの弱点をよく知っている人になるわけです。
弱点をズバズバ言ってくるのですから、その弱点を克服すれば、あなたは簡単に悩みを解決して成長していけることになります。
まとめ
苦手な人に意見を聞くということは、本当にタフなものです。
しかし、それを乗り越えることで、得られるメリットはかなり大きいですよね。
またこれは相談する苦手な人にとってもメリットがあることなのですよ。
あまり親しくなかったあなたに対して自分の貢献感情が広がるという体験は、その人にとってとても幸福感を感じる瞬間でもあるからです。
誰もが相談された相手のために具体的なソリューションを出してあげたい、という感情を持っているため、力になってあげるという行為に幸せを感じるからなのです。
ですから、勇気を出して苦手な人に相談をしてみることを、ぜひ実践してみてください。