悩みや心配事を消し去りたい!その方法とは?
悩みや心配事が消えない
悩みや心配事があると、頭がうまく働かなかったり、やる気も出なかったりしますよね。
私たちのワーキングメモリーと呼ばれるものは、悩みや心配事があると、それを処理しなければならないため、使える部分が少なくなってしまいます。
ワーキングメモリーとは、短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力のことです。
それは会話や読み書き、計算などの基礎となる、私たちの日常生活や学習を支える重要な能力となります。
ここからわかると思いますが、ワーキングメモリーは日常生活で必要のない場面というのは考えられないため、悩みや心配事など何かに占領されている部分があると、どうしても働きが悪くなってしまいます。
私は悩み事や心配事があると、本当に記憶力や判断能力などが鈍ってしまうので、何とかそれを解決したいといつも思っていました。
また、それらが結果的に、ストレスを感じる原因となる可能性もあるため、健康にもよくないですしアンチエイジングにも当然悪い影響を与えてしまうことがあります。
悩みや心配事はできるだけ早くに解決してしまうのが理想的ということです。
しかし、そうはいっても悩みや心配事は簡単に解決できないから困っているわけで、効果的に解決する方法が必要になります。
筆記開示
悩みや心配事を解決するためには、筆記開示という方法が有効だと言われています。
筆記開示とはいったいどのようなものなのでしょうか?
それは自分の悩みや心配事を紙に書きなぐっていく、という本当にシンプルなものです。
以前は書きなぐるのは20分程度が良いと言われていましたが、ミシガン大学の研究によると8分程度で十分という報告があります。
ですから、8分程度紙に悩みや心配事を書きなぐるというのが良いようです。
ここで重要になってくるのが、何を書き出すのかということですよね。
筆記開示を行うときには、悩みや心配事は何でも書いてもよい、と進める方もいらっしゃいますが、私はそれは良くないのではないかと考えています。
なぜかというと、ネガティブなこと、悩みや心配を書きだすということはアウトプットになりますので、記憶を強化してしまう可能性があるからです。
過去に起きた嫌なこと、忘れたいけれど忘れられないこと、許せないことを紙に書いてアウトプットすると、記憶を強化してしまって、さらに忘れられないことになってしまう可能性があります。
ですから、筆記開示の場合は、過去に起きたこと、愚痴、嫉妬、恨みなどを書いてはいけないということになります。
ただ、そういったことを書きなぐって、気持ちもハレバレする、という方もいらっしゃるかもしれませんので、そういった方はガンガン書いていけばよいと思います。
しかし、書けば書くほどどうもネガティブが強くなっていく、という場合はそういったことは書きなぐらないほうが良いでしょう。
では何を書けばよいのでしょうか?
それは、未来への悩みや心配事を書き出すとよいと思います。
プレゼンがうまくいくか心配、新しい職場でうまくやっていけるか、試験で良い点が取れるか、というような未来の悩みや心配を書き出していくことが重要です。
こうすることで、今現在の悩みや心配事を解決する良い方法になります。
それ以外の悩み
では過去の忘れたい悩みのような、なんとなく恨み的な、嫉妬のようなネガティブな悩みや心配事はどうやって解決すればよいのでしょうか?
そのような悩みは、やはり運動で解決することが理想的です。
運動することによって、セロトニンやアドレナリンなどのホルモンが分泌されることによって爽快感を得られます。
この爽快感はやってみるとわかりますが、ちょっとした悩みや心配事は吹き飛んでしまうほど強力なものです。
どの程度の運動が良いのかというと、少し早歩きのウォーキング程度で十分です。
しかし、時間はできれば30分程度続けるのが理想的だと言われています。
運動習慣のない方の場合は、いきなり30分は長いかもしれませんので、最初は10分程度から始めて、徐々に長くしていき、30~40分程度のウォーキングができるようにすると理想的ですね。
もちろん運動習慣がすでにある方は、それを続ければよく、ウォーキングにこだわる必要もありません。
サイクリングなど別の運動でも全く問題ありません。
イリノイ大学の研究によると、被験者に一日40分程度のウォーキングを週に3回行ってもらい、脳の変化をfMRIで核にしたそうです。
1年後にウォーキングを続けた人の脳を調べたところ、男女ともに脳の神経回路が増え、頭の中で記憶や感情などの情報をつなぐモードである、デフォルト・モード・ネットワークが活発化していたということです。
このデフォルト・モード・ネットワーク、通称DMNが活発になると、認知能力が上がると言われており、未来の計画、スケジューリング、マルチタスクなどの処理もうまくできるようになると言われています。
さらに運動は、脳の記憶を司る部分である海馬を大きくする作用もあると言われています。
海馬は記憶を司るわけですから、大きくなれば当然機能も活発になるため、記憶力が高くなる可能性があるわけです。
記憶力が求められる場面というのは、勉強にはもちろんですが、日常生活でも求められるところはたくさんあります。
記憶力を高めたい、という願望にも運動は答えてくれるということですね。
運動については、少々息が切れるという程度の強度で十分です。
そして、重要なことは運動を習慣化して続けるということです。
先ほどの研究も1年後に結果を報告していることからわかると思いますが、今日運動して明日脳内に変化が起こるというものではありません。
運動は習慣化して、長く続けることで脳内の海馬への影響などがありますので、三日坊主ではあまりそういった効果を期待することはできないようです。
しかし、運動を行うことによって、その後の爽快感についてはすぐに体感することができるものです。
ですから、まずはその爽快感を目的にして運動を行うことをお勧めしたいと思います。
ウォーキングを中心にご紹介していますが、もちろん筋トレも素晴らしい効果がありますし、サッカーや野球、バレーボールなどのチームで行うスポーツもすごく良い効果があります。
どんな運動でもよいので、30~40分程度続けることができるものを行ってみてください。
きっとそのあとの爽快感には感動されるのではないかと思います。
すごく悩んでいる場合、心配事があるような方は特に、まずは運動を行ってみていただきたいものです。
運動が終わった後の爽快感で、きっとそのような悩みや心配事がなくなっていたり、小さくなっていたりすると思います。
その経験を常に感じるために、ぜひ運動を習慣化していただきたいのです。
まとめ
悩みや心配事はできるだけ早期に解決してしまうことが重要です。
それらにとらわれると、確実に日ごろのパフォーマンスに影響を与えてしまいます。
筆記開示、運動などを有効活用して、悩みや心配事の早期解決を図りましょう。
特に運動を習慣化することは本当に重要で、悩みや心配事がある場合はしっかりと運動することが重要です。
良くアメリカのドラマなどでスーパーエリートが仕事の前にジムに行くシーンがあると思いますが、それは実際の話であり、仕事ができる人ほど運動することを重要視しているようです。
その運動の効果を私たちも取り入れていくことは、とても有効だと思いますよ。