読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

蛍光ペンは使い方次第で効果なし?

蛍光ペンを上手に使うには

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読書をする場合、勉強する場合、仕事をする場合などいろんなときに蛍光ペンを使いますよね。

 

蛍光ペンは強調したいところを気軽に目立たせることができるため、本当に便利な文房具です。

 

しかし、効果的な使い方をしなければ、線を引いだだけで満足してしまって、記憶に残すことができなかったり、のちに復習してもなぜそこに線を引いたのかわからない、という残念な結果になってしまうことがあります。

 

このように蛍光ペンは、使いやすい反面、使い方によっては効果が全くない可能性があるため、使い方に慣れておく必要があります。

 

心理学者は蛍光ペンの効果に否定的

 

蛍光ペンやハイライトの効果については、心理学的な研究が進んでいるようなのですが、おおむねその効果には否定的なものです。

 

覚えたいことを蛍光ペンでマークするのは、ただの気休めだという学者までいます。

 

理由はいくつかあるのですが、一つ目は蛍光ペン引いただけで満足してしまうということがあります。

 

蛍光ペンを引いたのは良いけれど、それだけで満足してしまって復習をしないという方、意外と多いようです。

 

蛍光ペンを引くというのは、効率的に覚えるためのものですが、さすがに復習をしなければ記憶できるはずもありませんね。

 

そして、蛍光ペンを引いた場合は、そこだけが重要だと脳が認識してしまって、それ以外のところを記憶しようとしない、ということも指摘されています。

 

例えば、ある専門用語や歴史の出来事などに蛍光ペンを引いていると、その言葉だけを記憶してしまって、その説明や前後の流れのようなものを記憶しようとしないのだそうです。

 

試験や実生活では単純な知識が役に立つ場面は少なくて、なぜそのようになったかというようなことが問われることが多いですよね。

 

しかし、蛍光ペンを使うと単純暗記、丸暗記をしてしまう傾向が強くなるわけです。

 

前後の流れ、その背景などをしっかりと理解するためには、蛍光ペンを使わない方が良いという可能性があるのです。

 

蛍光ペンを効果的に使うためには

 

このようなデメリットがあるとわかっている蛍光ペンですが、使ってはいけないということはもちろんなくて、できるだけ効果的に使うことを意識すれば、とても役に立つ文房具です。

 

では、有効に使うためには、どのようにすればよいのでしょうか?

 

まず重要なことは、テキストや本などに蛍光ペンを使う場合には、初めて読むときには蛍光ペンを使ってはいけないということです。

 

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経験があると思いますが1回目の時には、テキストや本のすべてが重要に思えてしまって、蛍光ペンを引いているとほとんどの部分にマークがついてしまうことが多いです。

 

そうなると蛍光ペンの意味が全くなくなりますので、最初は蛍光ペンを使わないことです。

 

蛍光ペンを使ってよいのは、2回目3回目以降にすることで、蛍光ペンを引く場所がより明確になっているはずです。

 

そして、特にテキストや教科書のようなものは、重要なところはすでに太字になっていたり、文字の色が変わっていたりするものです。

 

そこが重要ですよ、ということが示されているわけですから、そこに蛍光ペンを引く意味はありません。

 

基本的にテキストのような読みものは、蛍光ペンを使う必要はない、と思っているぐらいで良いでしょう。

 

蛍光ペンは1色で印刷されているような本に使う、という意識で良いのではないでしょうか?

 

重要な文書はすべてマークする

 

多くの方が蛍光ペンを使うときには、重要な用語だけをマークします。

 

しかし、その場合はその用語がなぜ重要なのか、ということがよくわからない、ということが起こります。

 

そのため、その用語を丸暗記するような結果になってしまいます。

 

そこで、その用語が説明されている文章をすべてマークするようにすると、その文章が重要なのだな、と後からでも認識することが可能になります。

 

しかし、文章全体を蛍光ペンでマークしてしまうと、見づらいことがありますので、蛍光ペンの太いペンと細いペンを使い分けると効果的です。

 

文章は基本的に細いペンでマークします。

 

そして、重要な用語だけを太いペンで強調するようにすると、重要な用語とその説明が一度で目にすることができます。

 

蛍光ペンの色分け

 

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蛍光ペンを使うときには、いろんな色を使っている方がいます。

 

その色使いにしっかりとルールがあるのであれば、後から見てもその意味が分かるため良いのですが、ルールがないのに色分けをするのはやめましょう

 

いろんな色を使うと、どうしても無秩序にいろんな色で、デザイン性を持たせたいという気持ちになってしまうものです。

 

しかし、デザイン性を重視すると、なぜその色でマークしたのか後から全くわからなくなりますよね。

 

そうなると、なぜその色でマークしたのか、ということが意識的にしろ、無意識にしろ気になってしまって、集中力をそがれる可能性があるわけです。

 

私は、蛍光ペンの色分けはするべきではないと考えていて、1色に統一するべきだと考えています。

 

そうすることで色分けに気を使う必要もなく、重要なことをマークしていくことができるからです。

 

しかし、もちろんそれは人それぞれですので、色分けした方が頭に入る、という場合はそれでよいのですが、色分けに苦労するようであれば1色だけに統一しましょう。

 

まとめ

 

蛍光ペンは、勉強した気になってしまって復習しない、という結果にならないように、上手に使う必要があります。

 

しかし、上手な使い方はあまり教えてもらえないため、無駄にマークが多いという結果になってしまうこともしばしばです。

 

自分の復習に合わせた使い方ができるようにすることが、蛍光ペンを使う目的であるということは一番忘れてはいけないことですね。

 

復習の仕方に合致した使い方が確立している場合は、それを継続されればよいのですが、そうでない場合はできるだけ効果的に使うために、上記のような方法を試されるのが良いと思います。