読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

「東大集中力~やりたくないことも最速で終わらせる」(西岡 壱誠 著)を読んだ感想

集中力が持続しない

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集中力というと、仕事や勉強、読書、家事などあらゆる場面で必要になるものです。

 

何に取り組むにしても、今日やるべきことは集中して一気に終わらせよう、と考えますよね。

 

しかし、今の世の中は誘惑するものが多いのか、集中力を持続させることがかなり難しい、と感じることが多くなってきているようです。

 

YouTubeSNSなどがその代表になると思いますが、そのようなものにすぐにアクセスできる今は、集中力を持続させることが難しいですし、集中力を持続させるために集中力を使う、というわけが分からない状況にもあるかもしれません。

 

そのような誘惑を断ち切るための努力が必要という状況ですので、余計に疲れてしまう気がします。

 

そこでこの「東大集中力」を読んでみたわけですが、東大生がどのように集中力を維持するのか、ということを理解することができれば、それが実生活に活かせないはずがない、と考えたからです。

 

東大生の集中力とは?

 

調査によると東大生も集中力が重要だと考えているようです。

 

実は、東大生の約6割は受験で大切なことは「集中力」と考えているそうです。

(7ページ)

 

しかし、ここでいう集中力というのは、私たちが考える集中力とはちょっと違うようです。

 

それは、集中力には「頑張る」という要素が入っていないということです。

 

私たちは、集中しなければという状況になると、さあ頑張って集中するぞ、という気持ちになるのではないでしょうか?

 

しかし、頑張るという要素が入ってしまうと、集中できる時間も短くなりますし、何よりも本当の集中力を発揮できなくなってしまいます。

 

頑張るということは、その行為自体にたくさんのエネルギーが必要になってしまいますから、集中することにエネルギーをすべて向けることができなくなります

 

ですから、集中力を考える場合には、如何に「自然に、気が付いたらいつの間にか集中していて、時間が過ぎていた」という状況を作り出すか、という方法を探し出す必要があります。

 

集中する方法について

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そのような集中力を実現できれば、それはすごい武器になるわけですが、そのような状況を意図的に作ることができるか、ということが気になりますよね。

 

東大生というのは、もともと勉強が好きな人達で、そのような集中力も自然に身につけていたのではないか、という疑問もわいてきます。

 

しかし、東大生の集中力は技術的に作り出すことが可能、と主張するのが本書の目的だろうと考えて、読み進めてみました。

 

やはり集中力を作り出すテクニックのようなものが紹介されていました。

 

どれだけ目の前のことのために脳の容量を使えているのか、これが「集中状態」と「非集中状態」を分けているのです。

(30ページ)

 

これはよく言われることであり、やり玉に挙げられるのはスマホです。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

集中力を高めるためには、スマホとの付き合い方がとても重要ですが、それについてはこちらを参考にしてみてください。

 

とにかく集中するためには、それ以外考える必要がない、という状況を作り出して、集中状態を作りだす必要があります。

 

自分がに何に対して集中したいのか、そしてそれ以外の何を切り捨てなければならないのかを考えるという取捨選択の過程が実は絶対的に必要なのです。

(51ページ)

 

これをやって、これをやらないという取捨選択を行ってから、その作業や勉強に取り掛かることで、より集中力を発揮しやすい状況になるわけです。

 

取捨選択というのは、言うのは簡単なのですが、実際に行っている方はごくわずかなのではないでしょうか?

 

行うべきことを明確にすることなく、場当たり的に物事をはじめてしまうことで、いろんなことに意識を向ける結果になります。

 

ひどい場合は、集中すべき時にスマホの通知でSNSに返信したり、パソコンで何の意味もなく猫の動画を見てしまったり、という集中力をかき乱す行動をとってしまいます。

 

このような集中力を乱す行動をとった後に、元の集中すべきものに戻るときには、すくなくとも数分の時間が必要になると言われています。

 

そんなことが何度も行われた場合は、もう集中力を維持しようなんて気にすらならないかもしれませんね。

 

ですから、まずは行うべきことを決めて、それに向かって意識を集中させるようにしなければなりません。

 

目標を立てる

 

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目標を立てることは、集中するためには必要不可欠だと著者は考えているようです。

 

目標を決める段階で、もう集中するために必要な「切り捨て」を行っているのです。

(61ページ)

 

確かに、目標を立てるということは、それに向かっていくことですし、それ以外のことを行う必要はなくなります。

 

ですから、集中すべきことが明確になり、いろんなことを考える必要もなくなります。

 

目標を立てたぐらいで集中できるわけがない、と考えるのではなくて、まずは行動する前に目標を立てるということを始めてみるべきですね。

 

しかし、目標を立てる時も、いくつかの注意点があるのはもちろんです。

 

重要なことは、目標をできるだけ明確化することです。

 

理想的なのは、数値ですべてを明確化できることですね。

 

数値化することで、この目標をまずは取り組もうというように、簡単に意識を集中させることができます。

 

数値化できない場合でも、できるだけ明確に目標を立てることが重要です。

 

この本を読もう、とただ考えるのではなくて、この本から得られるものは何だろう、と目的意識を持つことで、本に集中できる度合いが異なりますよね。

 

ですから、取り組むべきことは、できる限り明確にして、自分から能動的に働きかけることができるように工夫することです。

 

能動的に取り組む

 

この能動的に取り組む、ということが集中力を高めるもう一つのポイントです。

 

受動的、受け身の状況ではなかなか集中できないものですが、自分が積極的に参加するようなものは、比較的集中できるものです。

 

そのような状況を、取り組んでいる時にも作り出せれば集中力は高まっていくはずですよね。

 

本を読むような場合も、ただ読むのではなく、質問を考えてその答えを探すような読み方をしたり、取材するように読んでその感想をまとめたりすると、かなり集中して読むことができるものです。

 

あらゆることを、自分の主体性が発揮できるように、物事にとりくむことで集中力を高くして、それを持続させることができます。

 

アウトプットの重要性

 

能動的に取り組むポイントとして取り上げられているのは、アウトプットを増やすということです。

 

本を読んだとして、そこで終わりではなく、感想をSNSにアップしたり、誰かに内容を教えたりすることで、能動的に取り組むことができますよね。

 

あらゆることをアウトプットを中心として考えていくことで、物事に集中して取り組んでいくことができます。

 

集中力がどうもよくない、という場合はインプットだけでアウトプットが行えていない可能性があります。

 

しっかりと頑張ろうとインプットを繰り返すのではなく、アウトプットできる方法はないか、という別の視点が必要なのですね。

 

まとめ

 

集中力というのは、できるだけ脳を一つに集中させることで発揮することができます。

 

それはつまり、集中するための環境をいかにつくるか、という準備がとても重要だということにつながります。

 

集中力が続かない、という方の多くは物事に行き当たりばったりで取り組むようです。

 

しかし、それは準備不足が原因ですので、準備をしっかりと行えば、集中力が改善される可能性は大いにあります。