読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

半導体パニックが起こっている?

新型コロナが半導体業界に打撃?

 

新型コロナの流行によって、あらゆる業界が打撃を受けている状態ですね。

 

飲食業、観光業などが一番打撃を受けている業界なのかもしれません。

 

もちろんそれ以外にも打撃を受けている業界は、本当にたくさんあるでしょう。

 

半導体業界も打撃を受けたようで、生産量を調整せざるを得ない状況に陥っていたと聞きます。

 

半導体は、今では生活のいたるところで必要になるものです。

 

そのため、半導体の供給量が大きく減ってしまうと、あらゆる業界がさらに打撃を受けてしまうことになります。

 

これは半導体パニックと呼ばれたりします。

 

半導体が必要である一番身近なものは、スマホになるでしょう。

 

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半導体を使うことなくスマホを作ることはできないということは、誰もが知っていることですよね。

 

他にもパソコンやタブレットはもちろん半導体が必要ですし、あらゆる電子機器に半導体は必要になります。

 

いわゆるガジェットと呼ばれるようなものには、半導体が必要不可欠なのはわかると思いますが、それ以外にも想像していなかったところにも半導体は必要になります。

 

電車に乗るときにはチケットを購入する必要がありますが、チケットを自動で販売する販売機にも半導体が必要ですし、交通系電子マネーなどをスキャンするゲートなどにも必要になります。

 

最近はスーパーのレジもかなりデジタル化されていたり、電子マネーに対応できるようになっていますが、それにも必要です。

 

半導体を大量に使用するもの

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そして、半導体が大量に必要なのは、自動車だと言われています。

 

一番イメージしやすいのはカーナビかもしれません。

 

もちろんカーナビにはたくさんの半導体が使われているのですが、そこだけではありません。

 

自動車にはいろんな車種があるので、それぞれ使われる部品の数は違うのですが、約3万個の部品が使われていると言われています。

 

それぞれは、自動車の走る、曲がる、止まるという基本的な動作に必要とされるものなのですが、それを調整するためには、半導体が必要になるそうです。

 

半導体がなければ、走る止まるなどの調整ができないことから、自動車を作ることができないということで、半導体が不足すると自動車産業は大打撃を受けてしまうのです。

 

新型コロナによる減産

 

自動車業界は、昨年前半は新型コロナの影響をもろに受けて、減産せざるを得なくなっていました。

 

自動車業界の特徴として、なるべく在庫を抱えないようにする、ということが常識になっているようで、減産するとなると部品の調達も減らすことになります。

 

自動車業界は、いろんな下請けが存在して、それぞれのパーツを作り、それらを自動車工場へ納品してもらって自動車を作る、というのが簡単な流れです。

 

そして、半導体についても自動車メーカーが作っているわけではなくて、半導体メーカーが作って納品しているわけです。

 

つまり半導体メーカーは、下請け企業ということになります。

 

下請け企業に発注する量が減ることになった昨年前半に、半導体メーカーも生産量を調整せざるを得ず、生産能力が低くなってしまっていました。

 

自動車需要が急速に回復したが・・

 

しかし、昨年後半から自動車の需要が復活してきたこともあり、自動車業界では増産の動きが出てきました。

 

たくさん買ってもらえるからたくさん作る、まさにビジネスの基本中の基本ですね。

 

しかし、そのような状況になった後でも、自動車の生産量はなかなか増やすことができないようです。

 

それはなぜからというと、半導体の生産量がそれに追いついていないからなんですね。

 

半導体を作る量を増やせばすぐに解決するじゃないか、と思うかもしれませんが、実際はそう簡単にはいかないようです。

 

なぜなら半導体は、製造に半年程度かかると言われていて、今出てきている半導体は、半年前のものということになります。

 

つまり、生産を増やしても、実際に増えるのは半年後ということになりますから、今すぐに増やすことができないのですね。

 

自動車と半導体の今後

 

自動車と半導体の今後については、半導体の使用量が飛躍的に上がっていくだろうと考えられています。

 

今後やガソリンを使う量を減らして、電気や水素を燃料とした自動車が増えていきます。

 

その過程では、半導体を使って調整する機能が増えていくため、半導体の量が必要になっていくわけです。

 

そのような状況が予想される上に、今回のような新型コロナのような状況を経験した今となっては、自動車産業の余計な在庫は持たない、という管理方法も考え直される可能性がありそうです。

 

その結果、自動車産業の下請けとしての役割を持っていた半導体メーカーも、その関係が大きく変わるのではないか、と考えられています。

 

アップル、グーグル、アマゾンなどが半導体を製造

 

今ではその半導体の重要性などから、アップルやグーグル、アマゾンなどが半導体の製造に着手しているようです。

 

半導体がなければ自動車が作れない、という現状を考えると、半導体メーカーは自動車産業をコントロールする力を持つ可能性があります。

 

そして、アップル、グーグル、アマゾンなどが半導体メーカーの主流となれば、自動車業界ではない異業種が自動車を設計して、自動車業界はそれをただ組み立てるだけ、という状況が生み出される可能性も否定てきません。

 

そして、イーロン・マスクが率いるテスラも、半導体を作り始めているそうですので、自動車業界は変革の時なのかもしれませんね。

 

まとめ

 

新型コロナによって打撃を受けた産業は生き残りのために、様々なサービスを生み出していますね。

 

そして、半導体のような見えないところでも、大きな変化が生まれようとしています。

 

あまり関係ない、と考えるかもしれませんが、自動車産業は日本を支える産業の一つでもありますので、ある程度の知識は必要なのではないかと私は思っています。