あらゆるダイエット法で失敗し続けるのはなぜ?
ダイエットが成功しない
ダイエットをしても体重が落ちないという方が多いようですね。
最近では、お笑い芸人のゆりやんレトリィバァさんが、自宅でのトレーニング、(最近では宅トレと言われるようですが)、でダイエットに成功しているということが、テレビなどで話題になっているので、それに触発されてダイエットを始める方も多いのではないでしょうか。
しかし、ダイエットを何度も試してみた、テレビで紹介されるダイエット方法はすべて試してみたけれど、全く結果が出ない経験をしていませんか?
なぜ、巷にあふれているダイエット方法で結果が出ないのかというと、一つの要素が完全に抜け落ちてしまっているからだと考えられます。
何を食べるのか、ということはもちろんとても重要なことです。
毎日ジャンクフードばかりを食べていて、ダイエットしているつもりになったとしても、結果が出ないというのは原因は明らかですよね。
ジャンクフードをやめろ、ということです。
このような原因が明らかな場合は、まずはその原因を取り除く必要があります。
しかし、多くの方は、ダイエットを心がけるようになった場合は、まずは食事の内容を変えてジャンクフードやお菓子などの類は食べないようになりますよね。
(まだ食べていたら、改善の余地ありです。)
そして、いろんなダイエット法に挑戦して、テレビでその過程が放送されると、それに忠実に取り組んでいるけれど結果が出ない、という場合が問題になるわけです。
多くの研究によって報告されているのですが、ダイエットによって体重を減らすのに成功している方がいるのは事実ですが、ほとんどの場合は、ダイエットをした後の方が何もしていない時よりも体重を増やしてしまう結果になってしまうのです。
フィンランドでの研究では、双子を対象にした実験が行われているのですが、遺伝とは関係なく、ダイエットすることでなんと3~5倍も太りやすくなる、という報告が出されているほどです。
様々なダイエット法は、確かに成功した人がいるのは事実ですが、様々な研究を紐解けば、それよりもはるかに多くの人がそのダイエットで失敗して、体重を逆に増やしてしまう結果になっているという事実があります。
当然その大多数の失敗例は報道されたり、発表されたりしないわけですが、それはおそらくダイエット業界に大打撃を与えることになるため隠されているとしたら・・・
それはあくまでも噂レベルであり、本当にダイエットをしたいという人のために考えられた方法が紹介されていると信じたいですが、多くの人が失敗しているという事実を理解しておくことが大切ですよね。
様々なダイエット法で考慮される共通項
様々なダイエット法(食事に関してのダイエット法)で考慮されることは、次の三つのことになるでしょう。
- 種類
野菜か果物か、炭水化物かタンパク質などを、食べるべきか食べないべきか。
- 質
食べた人の健康に食が及ぼす影響について。それは好影響、悪影響を問いません。
- 量
食べる量について。あまり食べるべきではないという場合と、これだけをひたすら食べろという場合があります。
食事によるダイエットの場合は、この3つの要素が必ず考慮されるはずです。
しかし、先ほどの研究報告を見てみるとわかると思うのですが、この3つの要素に着目して食事を改善していくと、体重を増やしてしまう結果になってしまう、ということになりますね。
つまり、体重を減らすダイエットを成功させたいという場合は、この3つの要素ではない要素が必要ではないのか、という結論に至るわけです。
時間
それでは抜け落ちている要素というのは何なのでしょうか?
それは、「時間」の概念が抜け落ちているのです。
あらゆるダイエット法で、時間に関して触れているものがあるでしょうか?
私が知る範囲では、時間に関して触れているダイエット法はないのではないかと思います。
しかし、食事に関してダイエットを語る場合は、私はこの時間を最初に考えるべきだと思います。
ダイエットと時間
では、ダイエットに時間が重要というのはどのような意味なのでしょうか?
時間に関しては、2つの側面があります。
調理する時間
まず、食事を作る時間になります。
ダイエットを行う際には、自分で食事を作る時間を設けることが重要になります。
自炊する時間を作るということが何よりも大切で、できれば夕食は自炊することが望ましいです。
もちろん朝昼晩すべて自炊することが望ましいのですが、それはできる範囲で行うということでよいと思います。
夕食に関しても、お付き合いなどがあるかもしれませんが、できれば一週間の過半数となる4日以上は自炊を心がけたいですね。
食べる時間
そして、次の側面が食べる時間になります。
食べるものに関して、結構気を使っているけれどダイエットの効果がない人は、往々にして早食いです。
ダイエットに関しては、できるだけゆっくりと食事を摂る必要があるのですが、それに触れているダイエット法は見当たりませんね。
ゆっくりと食事を楽しむということが、何よりもダイエットには重要な側面になります。
では、どの程度時間をかけて食事を摂るべきなのでしょうか?
できれば一食に20分以上は時間をかけて食べることを目標にしてもらいたいです。
地中海食や日本食が健康に良いということがよく言われいます。
健康に良い食事というのは、その内容ももちろん健康によい内容になっているのですが、合わせて比較的長い時間をかけて食事をするということも特徴です。
地中海食では家族が食卓を囲み、会話を楽しみながらゆっくりと食べるため、1時間以上食事に時間をかけることもまれなことではないようです。
日本食も、伝統的なものは歯ごたえがあって、しっかりと噛む必要があったりするため、食事の時間は長めになりますね。
これらのことから考えて、ダイエットを効果的に行うためには、早食いはやめて食事の時間をしっかりと摂ることを心がけましょう。
ギャル曽根さんなどの大食いの人は、早食いだけれどやせているではないか、という意見があるかもしれませんが、個人の体質によるものと考えられるため、実験データとして考えると、エラーとしてカウントされないものになりそうなので、真似しないでくださいね。
(真似なんてしないと思いますが念のため)
時間をかけて食べるために
では、時間を食べるためにはどのようなことを考えておけば良いのでしょうか?
まず、ながら食べをしないようにしましょう。
仕事をしながらお菓子を食べたり、読書をしながら、家事をしながらスナック菓子などを食べていませんか?
ながら食べをしている場合、食べることに意識が向いていないことが原因かもしれませんが、ほぼ例外なく食べるのが速くなっているはずです。
ですから、ながら食べをしないようにしましょう。
映画を見ながらポップコーンや甘いジュースなどもながら食べです。
映画とポップコーン、ジュースは至高の組み合わせだということはよくわかりますが、ダイエットのためにはやめたほうが良いです。
ただし、これは食事中はしゃべってはいけない、というような意味ではありませんよ。
食事中は会話を楽しむことができるのならば、それを存分に楽しめば、自然と食事の時間も長くなるので、むしろ積極的に楽しむべきです。
とはいえ、新型コロナの影響で大声でしゃべれないなどの制約があるかもしれませんが、できる範囲で楽しんでいきたいですね。
まとめ
ダイエットに関しては、何を食べてはいけない、カロリーは何キロカロリーでなければいけないなど、食べる内容についてはいろんな注意があります。
しかし、それらを守ろうとすると、どうしてもストレスが溜まってしまうのか、最後には食欲が勝ってしまって、大量に食べてしまうという結果になってしまう方が多いです。
結果が出ないことにイライラしてしまう、という理由もあるのかもしれませんね。
しかし、今日からは時間という概念を意識しながら生活していくことで、ダイエットの効果が少しずつ現れてくるのを実感できるのではないかと思います。
時間を意識に入れて、運動や食事の内容を健康的なものにすることで、ダイエットというのは効果的になるものですから。