読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

新型コロナウイルスを全員で乗り切るために必要な考えとは?

新型コロナウイルスの猛威

woman in black jacket covering her face with white ceramic mug

 

新型コロナウイルスがなかなか収まらないですね。

 

今でも、感染者数が増加している状態ですので、心配だという方も多いのではないでしょうか?

 

Go Toキャンペーンも始まりましたが、東京が除外される状況ですし、この連休の外出も控えるようにという要請もありますので、全く盛り上がっていない印象です。

 

私個人の意見としては、新型コロナウイルスは、欧米人には猛威を振るっているようなイメージですが、私たち日本人を含めて東アジアの人にはあまり脅威ではないのではないかと思っています。

 

今の新型コロナウイルスの脅威は、私はマスコミが作り上げている部分もかなり大きいのではないかと考えています。

 

とはいえ、決して油断してはいけませんし、新型コロナウイルスは脅威であることは間違いない面もありますので、感染しないようにすることも当然重要です。

 

ワクチンや特効薬ができるのは、まだ時間がかかりそうですから、手洗いやうがいを徹底的に行い、人混みを避けるなどの行為はやはりしばらく続ける必要がありそうです。

 

新型コロナウイルスの効果

 woman in gray hoodie wearing white face mask

 

暗いニュースばかりになってしまう新型コロナウイルスですが、無理やりでもよいので明るい話題につなげることができないかと考えてみました。

 

マスコミの発表だけだとどうしても暗い気持ちになってしまいますから。

 

そうすると、無理やりでもなく良い情報を見つけることができましたので、今回ご紹介させていただきたいと思います。

 

畏敬の念

 landscape photo of waterfalls flowing into river during daytime

 

人は、雄大な自然に触れた時に、畏敬の念を抱くものです。

 

畏敬の念とは、超越した存在・崇高な存在に対して、無条件に敬う気持ちを持つことを言います。

 

登山家やサーファーなどは、大きな自然に触れていることで、この畏敬の念を抱くことが多いと聞きますし、私たちも雄大な自然のパノラマを見た時、月食や日食を見た時などは、なんとも説明が難しい感覚になりますよね。

 

その状況を畏敬の念を抱いている状態というそうです。

 

この畏敬の念は特殊な感情で、自己中心的な考え方が抑えられ、社会への利益へと視野が広がる効果があるとのこと。

 

自然に触れて畏敬の念を抱いた人が、困っている人に手を貸す確率が高くなるという実験の報告もあります。

 

ある研究では、1500人を集めて、畏敬の念を抱いている程度を質問して、その一部の人に10枚宝くじを与え、もらっていない人に宝くじを与えてもよいという状況を作ったそうです。

 

そうすると、畏敬の念を強く抱いている人の方が、そうでない人よりも40%も多く宝くじを与えた、という報告をしています。

 

健康への効果

 

この畏敬の念を抱くことで、困っている人を助ける確率が高くなることがわかりましたが、それが私たちの健康にどのように影響しているのでしょうか?

 

カリフォルニア大学の研究では、畏敬の念のようなポジティブな感情と、炎症の指標となるサイトカインIL-6の値の関係を調べたものがあります。

 

免疫系の一部で、細胞に情報を伝えるシグナル分子であるIL-6は、傷を治したり、病と闘う際に重要なものです。

 

つまり傷や病気を治すときに増えるものであり、傷や病気でない健康な人の場合にはこのIL-6の値は低い方が良いわけです。

 

この値が慢性的に高い場合は、うつ病やストレスの原因となってしまうために、筋肉などの回復力も当然弱くなってしまいます。

 

この研究によると畏敬の念を持つことで、このIL-6の値が下がる傾向を示すということが報告されています。

 

実際に、他人を思いやる心は免疫を高めるという報告もあり、畏敬の念を抱くことで他人への思いが強くなり免疫が強くなるということは十分に考えられることのようです。

 

畏怖の念

 

また、畏敬の念と同じような感覚として、畏怖の念というものがあります。

 

これは、物事に恐れ、たじろぐこと、あるいは、偉大な人に対して畏まって敬うことなどを意味する言葉。 

 

私としては、畏敬の念には恐れやたじろぐようなイメージがないため、畏怖の念の中に畏敬の念があるような理解でおりますが、日本語を研究している方からすると、この理解は間違っているかもしれません。

 

その場合は大目に見てくださいね。

 

畏怖の念も、IL-6の値を大幅に下げる感情であると考えられています。

 

畏怖の念は、恐れたじろぐというネガティブな感情も含まれている気がしますが、それでも畏怖の念は、他人との絆を深めるように作用し、それによって炎症がおさまり、ストレスが和らぐという報告がなされています。

 

台風や地震などの自然の力

 volcano eruption during daytime

 

台風や地震では甚大な被害が出ることもあり、できれば経験したくない自然現象ですが、避けようもないのが事実です。

 

台風や地震がとても大きいものの場合、激しい恐怖により畏怖の念を抱くことがあります。

 

そのようなネガティブに感じる畏怖の念であっても、助け合いの精神をもたらし、その結果として、地域全体が一丸となって共通の目標に向かっていけるようになります。

 

もちろん少なからず火事場泥棒を働く人が出てくるのも悲しい事実ですが。

 

しかしながら、大多数の方々は、私たち人間の力の遠く及ばない、人知を超えた自然の圧倒的な力に直面したときには、人類は助け合って絆を深めることで環境に適応していこうとします。

 

 

畏敬の念や畏怖の念は、私たち人間を生存させるためにとても重要な感情ということなのですね。

 

新型コロナウイルスに感じる畏怖の念

 

新型コロナウイルスに関しても、目に見えない敵、自然が作り出した脅威ということで、恐れ恐怖を感じている方が大勢いらっしゃると思います。

 

自然の力に改めて畏怖の念を抱いている方が多くなっているかもしれません。

 

この畏怖の念がとても重要であることは、今までの研究の報告などからも理解できると思います。

 

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進化論で有名なダーウィンは、人類の最強の本能は共感や思いやりだと語っています。

 

この共感という本能があるからこそ、人々は生き延びることができたのだということですね。

 

自分の力で太刀打ちできないものに出会うときに抱く感情、畏怖の念によってお互いのことを気にかけて、世話をしあうことで危機的な状況を何度も乗り越えてきたのでしょう。

 

食糧難になったときも、病気になったときも、また誰もが経験する子供のときも、誰かが私たちを世話してくれることで、生き延びることができるわけです。

 

今の新型コロナウイルスの猛威に関しても、畏怖の念を感じることでお互いに協力し合う共感の心によって、さらに人類を進歩させることを期待したいと、私は思っています。

 

まとめ

 

新型コロナウイルスによって、生活の仕方が全く変わってしまったように感じます。

 

そんな生活の中でも、できる限り他者をいたわれるような感覚を持つことが、今の私たちに求められているのかもしれません。

 

新型コロナウイルスによる自粛生活で、なんとなくイライラしている人も多くなっているようです。

 

少し前のポテトサラダのツイートなどもありましたしね。

 

しかし、そんな中でも自分ができること、他者のためにできることを一生懸命やっている方も大勢いらっしゃいます。

 

そんな気持ちが、私たちの進化を支えてくれていた、ということが研究により明らかになりつつあります。

 

新型コロナウイルスが流行している今こそ、そんな気持ちを強く持つべきなのかもしれません。