投資の判断にIRイベントを積極的に利用すべき理由
投資に必要な情報を集める
投資、特に株式投資をする場合には、できればその企業の情報をたくさん入手したいですよね。
その企業についてしっかりと知識を得ることで、投資すべきかどうかということを判断するわけですから、できる限り知識を貪欲に手に入れようとすることが不可欠です。
ウォーレン・バフェットやその他の著名な投資家は、投資しようとする企業についてリポートがしっかりとかけないようならば投資すべきではないと話していることが多いです。
プロの投資家ではない一般投資家の場合は、企業訪問などもなかなかできないかもしれませんので、しっかりとしたレポートが書けるまでの情報は得られないかもしれませんが、レポートがかかる程度の情報を得ようとする努力は必要になると思います。
大切なお金を投資するわけですから、できる限りのことをするべきです。
しかし、特別な情報網は必要なく、新聞や本、財務諸表などから得られる情報で十分な場合が多いです。
そのような誰もが得られる情報で投資すべきか判断できない場合は、投資は見送るべきなのかもしれません。
もちろん自分の足で情報を集めるという意味で、会社訪問で得られる情報は最高の情報になりますので、できるのであれば積極的に行うべきです。
しかし時間的にも、そして住んでいる場所からその企業に行くということが難しい、という場合はそれができません。
そこで企業の内情を見れるようなイベントがある場合は、積極的に参加することをお勧めします。
IRイベント
会社説明よりも大規模な個人投資家向けのイベントが行わることがあります。
それをIRイベントと呼ぶのですが、参加するとかなりたくさんの情報を得ることができます。
個人投資家向けのイベントですから、出展企業が企業の業務内容、業績、株主優待、配当金などを積極的に発信していますし、場合によっては自社の新しい商品やサービスなどが説明されていることもあります。
IRイベントは大きなものになると、50社以上が出店していることもありますので、気になる企業が参加している場合は、情報を収集するとても良い機会になります。
ちなみに企業のパンフレットなどをもらうことができるのですが、お土産などもたくさん積極的に配る企業が多いので、大き目の鞄などを持っていると便利かもしれません。
IRイベントに参加するメリット
IRイベントに参加するメリットは、たくさんの企業の情報を一度に得ることができるということです。
どんな計画で事業を進めているのか、力を入れている商品は何なのか、ということが目の前でわかるというのはかなりのメリットですよ。
そして、IRイベントには多種多様な企業が参加していることが多いので、幅広い企業を見ることができるため、視野が大きく広がります。
全く知らなかった企業と出会うこともあるかもしれませんので、そうなると新しい投資先が見つかるかもしれませんよね。
全く無名の企業だけれど、説明を聞いてみるとかなり将来性を感じる企業を見つけた時は、もしかするとテンバガーになる投資先になるかもしれません。
企業の担当者に質問する
IRイベントでは、個人投資家に向けたイベントになりますので、企業の担当者がいろんな対応をしてくれます。
気になる企業があれば、納得いくまでその担当者に質問することができるのも大きなメリットです。
書類や財務諸表で知ることができる情報は、とても重要なものなのですが、現場から得られる情報は、やはり最も重視すべき情報の一つです。
担当者には今後の展望などを聞くこともできますし、さらにはライバル会社についても質問することが可能です。
私はこのライバル会社についての質問に明確に答えられる企業は素晴らしい企業である可能性が高いと思っています。
それはなぜかというと、ライバルが明確になっている、それが担当者にまで共有されているということは、ライバルにどのように対抗していくのかということも明確になっていることが多いからです。
また、ライバルを簡単に答えてくれるということは、それだけ自信があるということの裏返しでもありますので、今後の展望には期待できる可能性が大だからです。
業績などのチェックは怠らない
しかし、IRイベントで得た情報だけで投資しようとは思わないことも重要です。
個人投資家に向けてのイベントですので、企業のプラスの面だけをアピールすることが多いものです。
その情報はとても素晴らしいものですが、それだけで投資判断を下すのはちょっと危険だと私は考えています。
そのような情報を得てきたことを前提として、さらに財務諸表などでしっかりと業績について確認をして、その企業の本当の価値をしっかりと見抜くことを忘れてはいけないでしょう。
よく言われることですが、やはり投資は自己責任ですので、IRではあんなに良いことを言っていたのに大損してしまった、という状況を誰かのせいにすることはできない、ということを肝に銘じておくべきですね。
まとめ
投資家としては、自分の足で得られる情報を基本にするべきだと思っています。
しかし、一般投資家の場合はそのような時間も経済的な余裕がないのが現状です。
ですから、IRイベントのような実際に担当者に話を聞けるような場合は、環境が許すのであれば、積極的に参加すべきですね。