SaaSを使ったサブスク型のビジネスモデルは投資対象?
サブスクリプションモデルの優位性
ビジネスモデルの一つにサブスクリプションモデルというものがあります。
サブスク型などと呼ばれることもありますが、これはサブスクリプションが購読という意味であることから、雑誌などのように継続的に、例えば毎月購入できるような商品を販売することです。
私はこのビジネスモデルはとても優れていると思っています。
毎月にしろ毎年にしろ、定期的にお客様から自動的にお金が振り込まれるビジネスモデルは、お客様をいかに集めるかというスキルがあれば永続的に利益を得ることができるからです。
お客様を集める、マーケティングが一番難しいではないか、と思うかもしれませんが、確かにマーケティングは難しいのですが、それはあらゆるビジネスモデルで難しい課題です。
サブスク型だけが特別に難しい、というわけではないような気がします。
もちろんサブスク型であろうとなかろうと、販売する商品が優れていることが前提ですが。
一番わかりやすい例は、生命保険などの保険業でしょう。
お客様に契約していただければ、解約されない限りは毎年一定の保険料が振り込まれます。
他にはヤクルトやダスキンなども、毎月継続して料金が支払われますので、優れたビジネスモデルということができそうですね。
SaaSによってサブスク型が伸びている
SaaSという販売形態によって、さらにサブスク型がビジネスに取り入れられるようになってきています。
SaaSとは、「Software as a Service」の略であり、ソフトウェア製品をクラウド上で販売するものです。
少し前までは、ソフトウェアはパッケージになっているものを店から買ってきて、自宅に持ち帰ってCD-ROMのようなもので、自宅のパソコンにインストールする必要がありました。
しかし、SaaSによってパッケージを購入する必要もなく、自宅にいながらクラウドからその商品を使うことができるようになってきています。
何かの商品を購入することなく、ネットワーク上で使うことができますよね。
そして、最近はAdobeがSaaSを使って、クラウドからサービスを利用できるようにしています。
Adobeは以前はPhotoshopやIllustratorなどを、パッケージソフトとして販売していましたが、数万円から高いものは数十万円するようなものがありました。
しかしSaaSを使って月額課金で購入することができるようにすることで、利用料金が劇的に下がり、手が出なかった一般ユーザーも気軽に使えるようになりました。
これによってAdobeはさらに成長できるようになっているのです。
日本の企業で有名なのはsansan(株)でしょうか。
クラウドで名刺を一括管理できるというサービスを提供しています。
名刺などは社内で一括管理できた方が便利ですから、このようなサービスは人気がたかいようですね。
SaaSはサブスクリプションモデルと相性が良い
SaaSを使う企業が増えているのは、サブスクリプションモデル、サブスク型ととても相性が良いからです。
サブスク型は、お客様から継続的に支払いを受けることができるのが最大のメリットなわけですが、以前のパッケージを売るモデルでは、継続課金がむずかしいわけです。
一度買ってしまえば終わり、というモデルですので継続課金をいかに促していくかが課題だったわけですが、SaaSを使って継続的にクラウドから使ってもらうようにすれば、その課題は簡単にクリアできてしまいます。
ですから、SaaSに注目が集まるのですね。
また、パッケージで販売する場合は、製品をアップデートしてもそれをお客様にお届けすることがなかなか難しいですが、SaaSならば新しいバージョンを常にアップデートしてお客様に届けることができるのも魅力になります。
投資対象となるか?
私はSaaSを使ったビジネスを進めている企業をいくつか調べて、投資対象になるのかどうかを調べています。
私の感想では、SaaSにはかなり多くの方が期待しているのか、ほとんどの企業の株価が割高に感じてしまう状況です。
どれだけの利益を上げるのか、ということも未知数な気がしますので、割高ではないのかもしれませんが、ちょっと今の状況では投資対象になる企業はないように感じます。
株式公開前に投資する、ということであれば投資もできたかもしれませんが、公開されてしまうとやはり期待する投資家がたくさん投資を始めてしまうようです。
ここは少し様子を見て、タイミングを探すしかないようです。
まとめ
SaaSを使った企業について詳しくて、どの程度の成長が見込めるかなどがわかるという方であれば、投資対象になるのかもしれませんが、一般的な知識しか持ち合わせていな私は、そのような企業が見つかりません。
とはいえSaaSを使ったビジネスモデルは優れていることは間違いなく、今後に期待が持てるのもまた間違いありません。