台湾がTPP加盟を正式申請したことからわかることは?
台湾と中国の駆け引き
台湾がTPP加盟を正式に申請したそうです。
台湾は世界の半導体の供給基地という意味合いも強いため、TPPに加盟が決まれば日本やその他のTPP加盟国にもメリットはかなりありそうです。
台湾がここで正式に申請したのは、先に中国がTPPへの加盟を表明したことにありそうです。
中国がもしも先にTPPに加盟することになると、台湾のTPPへの加盟がむずかしくなる、つまり締め出される可能性が大きくなります。
それを避けるために、中国の表明から数日で台湾の正式申請があったのだろうというのは専門家の見方です。
中国側にはTPPに加盟するためにクリアーすべき問題が多数あるように思うのですが、中国はそれらの問題を「安全保障の例外規定」として乗り切れるとみているようです。
しかし、日本を含むいくつかの国はそうは考えていないため、中国の加盟は不透明ですね。
台湾に関してはそのような問題はないと思えますし、ほとんどの国が台湾に好感を持っているようですから、加盟は問題ないと感じます。
ただ、TPP加盟国の中には中国と親しい国がいくつかありますので、台湾の加盟を拒否する可能性もあります。
台湾の加盟を拒否して中国の加盟を認めるような状況になってしまうと、これはいただけない結果ですね。
TPP加盟については加盟国の全会一致である必要がありますので、台湾中国ともに加盟できない可能性があるわけですが、結果がどうなるかは少し注視する必要があります。
この全会一致がポイントで、仮に中国がTPPに先に加盟してしまうことになると、当然中国は台湾の加盟を拒否しますから、それだけは避けたかったということでしょう。
TPPの議長国は日本ですので、今後の運営については相当シビアなものになるのではないでしょうか。
このTPP一つとっても次の内閣はかなり大変な仕事があるということが分かりそうです。
次の自民党総裁が誰になるべきかというのは、こういった問題も絡んできてかなり複雑なのですが、ぜひとも最適な人が選ばれることを期待したいですね。
今までの答弁を聞いてきて、中国に対しての姿勢が一番ぶれていないのは高市氏ではないかと思います。
自民党内の争いですから、それほど大きな違いはないという意見もありますが、私はかなり違いが出てくるのではないかと感じています。
まとめ
国際情勢もかなり大きく動いていますね。
このような時の自民党総裁選ですので、どうしても注目してしまいますね。
注目しない人の方が多いのかもしれませんが・・・