鈍感力の効果とは?健康やアンチエイジングのためにぜひ身につけたい力。
鈍感力の効果
鈍感力という言葉をご存知でしょうか?
2007年に発売された鈍感力(渡辺淳一著)を読まれていれば、この言葉はご存知でしょう。
この言葉だけを聞くと、かなりネガティブなイメージを持たれると思います。
人を傷つけても全く無頓着であったり、仕事で失敗しても知らん顔で、何度も同じ間違いを犯したり・・
そんなイメージを持たれるかもしれません。
しかし、そんな人たちのことを鈍感力がある人、というわけではないのです。
そのような人達は、鈍感力とは全く関係なく、単なるバカです。
鈍感力とは、起こったことはしっかりと反省するけれど、ネガティブな感情を処理するスピードが非常に速いため、物事を前向きにとらえていける力です。
長い人生の途中では、当然苦しいことや辛いこと、気が落ち込むこともたくさんあります。
しかし、それに対して崩れず立ち上がって、前へ向かって明るくすすんでいく。
こうした楽天主義が自分の心を前向きにしてくれ、また、したたかな鈍感力を培うことになります。
逆に落ち込んで立ち直るのが遅い人は、完璧主義者であったり、昔から他人の言ったことに敏感に反応してしまう人達です。
私も、鈍感力があまりないほうで、すぐにちょっとしたことで落ち込んでしまうタイプです。
人に何かを言われたり、失敗してしまうと、落ち込んでしまって、それがいつまでもずっと気になってしまいます。
こうなると、精神的にネガティブな状態ですから、脳は自動的にネガティブなものに引き寄せられてしまうようになります。
あれが怖い、あれが嫌だ、ということばかり考えるようになってしまうからです。
この状態でいると、また同じ失敗を繰り返したりする可能性もありますので、鈍感力を養って、すぐに立ち直れるようにするのが理想です。
インターネットの悪影響
特に今の時代はこの鈍感力が必要になってきています。
なぜかというと、スマホやパソコンの普及によって、誰でもインターネットが使える状態になると、匿名であることをいいことに、人の悪口をSNSや掲示板などにガンガン上げる人がいるからです。
鈍感力がない人は、どうしてもそれを真に受けてしまって、ダメージを受けることになります。
ですから情報が飛び交う今の時代こそ、鈍感力が必要になってきています。
ストレスを抱えやすくなる
また、鈍感力がない人というのは、どちらかというとストレスを抱えやすいタイプですので、健康やアンチエイジング、美容の観点から考えても、鈍感力については重要になってきます。
ストレスと上手に付きあうことができるように、鈍感力を身につけることも重要です。
鈍感力を身につけるために
ではその鈍感力を身につけるためには、いったい何をすればよいのでしょうか?
夢
明確な夢を持っている人は、やはり鈍感力が強い傾向があります。
明確な夢を持っている人は、持っていない人と比べると、落ち込んだ後の回復力が全く違っています。
これはどうしてかというと、夢を持っている人は、ちょっとした時間であっても、常に目指している夢へ向かって行動する習慣が身についているからです。
ウォルト・ディズニーが、困難にぶつかったときに行った行動が参考になります。
今では、ディズニーランドや映画で有名になっていますが、昔、ウォルト・ディズニーはハリウッドに行こうとしたときに、その電車賃がなかったそうです。
そうなると、私などは自分の状況に落ち込んでしまって、何もしないという状況になりそうです。
しかし彼は一軒一軒過程を訪問して、赤ちゃんがいる家庭を探して、赤ちゃんの写真を撮ってお金を貯めたのだそうです。
そして最後は、そのカメラを売ってお金にしてハリウッドに行ったのです。
すごい発想ですが、このウォルト・ディズニーの話のように自分の逆境も、目的や夢があれば克服できるということですね。
これはストレスのとらえ方にも共通するものがあります。
今の自分の状況を、「かなり厳しい状況になった。さあ面白くなってきたぞ!」と思えるか、それともその困難に押しつぶされるか、ということが鈍感力のありなしにかかってくるのです。
運動
夢がある人は困難に強い、だから夢を持て、ということは簡単ですが、そう簡単に夢や目標に向かって突き進むことなんてできない、という人が大多数のような気がしますがいかがでしょうね。
私など、夢の話をされて、「さあ今から夢を見つけて鈍感力を身につけるぞ」という気になど全くなれませんから。
夢や目標に関しては、これからゆっくりと見つけていくことにして、とりあえず今この落ち込んでいる気持ちを何とかしたいはずですよね。
もしも、あなたが落ち込みやすいと感じているのならば、セロトニンやドーパミンを脳内から分泌させる必要があります。
それには、運動をすること、特に有酸素運動が効果的だと言われています。
何か落ち込んでしまったり、失敗してしまってふさぎ込んでしまった場合には、有酸素運動をしましょう。
できれば30分以上継続して、ウォーキングやジョギングを行うことです。
そうすることで、不思議と気分は爆上げになりますよ。
筋トレを行うことも良いのですが、30分以上筋トレというと、少しハードルが高くなる気がしますよね。
ですから、まずは有酸素運動をおこなうことがお勧めです。
筋トレが悪いというわけではないので、そこは勘違いをしないでください。
筋トレを行うことで、同じく脳内ホルモンが分泌され、気分が上がりますし、筋肉を鍛えることで、根拠のない無敵感のようなものができてきますので、鈍感力を身につけるには、筋トレはとても有効ですよ。
逆に、落ち込みやすいという場合、運動不足であることが多いようです。
セロトニンやドーパミン、アドレナリンなどの脳内ホルモンが運動によって十分に分泌されていれば、落ち込むこと自体が難しくなってきます。
自分が落ち込みやすいと感じている場合には、努めて運動をするように心がけて下さい。
運動に関しては適度な運動を継続して行うことで十分で、激しい運動を行う必要はありません。
運動に関しては、脳にもとても良い効果があると言われていて、記憶力なども上がるという研究がいくつもあります。
毎日体育の授業を受けた生徒は、週に2回の生徒よりも体育だけでなく、数学、国語、英語などで成績が良かった。
(一流の頭脳 アンダース・ハンセン)
脳への良い影響があるということは、仕事などのパフォーマンスの向上も期待できるということですよね。
まとめ
落ち込みやすい性格の人は、優しい人かもしれませんが、落ち込んでいるときに、誰かほかの人のことを思いやることができますか?
鈍感力のある人は、自分の失敗などに関しては、反省して素早く切り替える反面、他人が落ち込んでいる場合には、すぐに気が付いて「どうしたの、大丈夫?」と声を掛けられる人です。
本当に優しい人というのは鈍感力をしっかりと身につけた人かもしれません。
できればそんな鈍感力を持った人を目指したいですね。
そして、正しい鈍感力は、ストレスを長期にわたって持続させることを予防することにもなりますので、健康にも人生にもとても重要な力です。
アンチエイジングや美容のためにも、鈍感力を今すぐに磨いていきましょう。