成長ホルモンを最大限分泌させたい。そのためには血糖値がポイント!
成長ホルモンを味方に
健康な身体を作って、アンチエイジングや美容を心がけるためには、睡眠がとても需要になるのですが、その理由は本当にたくさんあります。
今回考えてみたいのは、睡眠中に放出されると言われる成長ホルモンについてです。
成長ホルモンは、寝ている時だけではなく、運動したときになどにも分泌されるのですが、その多くが睡眠中に分泌されるそうです。
成長ホルモンの重要性は、アンチエイジングを心がける方なら、すでにご存知かもしれませんが、少し見ておきたいと思います。
成長ホルモンについて
成長ホルモンは、子供の成長期にたくさん分泌され、年齢を重ねると少なくなっていくと言われていますが、ゼロになることはありません。
なぜなら、成長期を終えた大人にも成長ホルモンはとても大切なホルモンだからです。
名前に成長という言葉が入っているため、ちょっと勘違いしやすいかもしれませんね。
成長ホルモンは身体を成長させる以外にも、本当にたくさんの役割を担ってくれているのですよ。
体脂肪の燃焼
まず、成長ホルモンは体脂肪を燃やす効果があります。
成長ホルモンがしっかりと分泌されている場合は、体脂肪を効率的に燃焼させることができるということが研究により報告されています。
ダイエットしたいという場合には、この情報は無視できない重要なものですよね。
睡眠中にしっかりと成長ホルモンを分泌させることが、ダイエットの効果にも影響を与える可能性があるということが、これで分かったのではないでしょうか?
筋肥大
そして、筋肉を発達させるのにも成長ホルモンが関連していると言われています。
以前は成長ホルモンが直接筋肉を大きくさせると言われていましたが、最近は直接に関わっているわけではないという研究報告があります。
そうではなくて、筋肥大に効果があると注目されているのが「インスリン様成長因子(IGF-1)」と呼ばれるホルモンです。
そして、このIGF-1は肝臓から分泌されますが、その分泌には成長ホルモンの刺激が必要とされています。
成長ホルモンを分泌させ、その結果IGF-1の分泌に繋がるというのが、筋肥大に効果をもたらしていると考えられているのです。
結果としては筋肥大には、成長ホルモンが必要になるということは変わらないようです。
筋トレに力を入れている方の場合は、成長ホルモンは本当に重要ですね。
ちなみに筋トレを行うと、意味のない無敵感のようなものを感じることがあります。
筋トレを習慣にしている方は、激しく同意していただけると思います。
筋トレを習慣にしていない方は、この感覚を味わうためにも、ぜひとも習慣にしてもらいたいですね。
それは、セロトニンやドーパミン、アドレナリンなどの気分爆上げのためのホルモンが分泌されるためです。
成長ホルモンをしっかりと分泌させて、さらにこれらの爆上げホルモンを分泌させることで、身体の健康だけでなく、心の健康も手にできるようになりますよ。
細胞の修復
さらに成長ホルモンは傷ついた細胞などを修復する働きもあります。
日々の生活の中で、細胞は私たちが意識しないけれどダメージを受けています。
そのようなダメージを成長ホルモンが修復してくれるのですが、成長ホルモンが足りなければ、そのダメージも十分に修復されなくなってしまいます。
ダイエットには必須
成長ホルモンの働きを少し見てみましたが、その内容を見てみるとダイエットを行う人にとっては絶対に必要なホルモンですよね。
脂肪を減らして筋肉量を増やすということは、ダイエットの目標そのもののような気がしませんか?
ダイエットの効果があまりない、感じないという場合は、成長ホルモンの分泌がしっかりとされているかを確認する必要があるかもしれません。
しかし、普通に生活していれば、どれだけ成長ホルモンを分泌しているかなんてわからないですよね。
ですから、成長ホルモンがたくさん分泌されるような生活を行うことが大切になります。
成長ホルモンをたくさん分泌させるために
成長ホルモンをたくさん分泌させるためには、いったい何をすればよいのでしょうか?
成長ホルモンは睡眠中にたくさん分泌されるわけですから、いかに上手に眠るかということが重要になります。
睡眠を上手に摂るためには、たくさんのことを行う必要がありますが、規則正しい生活を行うということが大前提になります。
このブログでも、睡眠については少しお話しさせていただいているので、そちらを参考にしていただけるとありがたいです。
寝る前の食事
少なくとも寝る前3時間前には食事を終わらせることが重要である、ということを聞いたことはないでしょうか?
これは確かにその通りで、寝る前に食べるとお腹に食べ物が入っている状態で寝ることになるので、消化作業を行いながら寝るということですから、当然睡眠の質は悪くなってしまいます。
結果として、成長ホルモンの分泌も少なくなってしまいます。
血糖値
そして、成長ホルモンの分泌を少なくするもう一つの原因があります。
睡眠中は、血糖値が低い方が成長ホルモンがたくさん分泌されるようになります。
逆に血糖値が高い状態で寝てしまうと、成長ホルモンの分泌が減ってしまいます。
ですから、寝る前に食事を行うことは、血糖値を高くする結果になるため、成長ホルモンの分泌が低くなってしまうのです。
寝る前に食べると太るということが言われると思いますが、それにはいろんな理由があるのですが、成長ホルモン一つとっても、太るということは正しいということがわかると思います。
夕食の炭水化物を少なくする
成長ホルモンを最高に分泌させるためには、血糖値が低い状態で寝るのが理想です。
したがって、できるのであれば夕食は早い時間に食べて、その後は水だけというのが理想的です。
しかし、なかなかそうもいかないのが現代社会ですよね。
ですから、どうしても夜遅くに食事をしなければならないという場合には、炭水化物を少なくすることを心がけるとよいですね。
できるだけ寝る前に糖質を食べる量を少なくすることで、血糖値が上がるのを予防するわけですね。
アルコール
また、寝る前のアルコールも成長ホルモンの観点からは厳禁です。
アルコールも同じことで、体内にアルコールがたくさんあると成長ホルモンの分泌が少なくなってしまうのです。
アルコールの飲むのであれば、これまた早い時間に飲むようにして、寝る前にはできるだけアルコールが抜けている状態になっているのが理想です。
とはいえ、付き合いもあるからそうもいかない、という方も多いでしょうから、毎日それを続けるのは難しいかもしれません。
ですから、できる範囲でアルコールの飲み方を考える程度でよいのではないかと思います。
アルコールを飲んで、その場にゴロンと寝てしまうというのが、至福の時だというのは十分に理解できますが、やはり健康のため、アンチエイジングのためということを考えれば、さすがに毎日それを行うことは避けなければなりません。
まとめ
成長ホルモンは、成長期以降もとても重要であることは理解されたのではないでしょうか?
そして、それを効率的に分泌させることは、寝る前の食事がとても重要であるということも理解されたと思います。
ダイエットだけでなく、アンチエイジングや健康促進のためにも、寝ている間は血糖値が下がるように意識した生活をするようにしていきたいですね。