魚のDHA・EPAの健康への効果がすごい!研究によってわかったこととは?
魚を最近いつ食べた?
魚を食べる機会はたくさんありますか?
日本は海に囲まれているため、昔から魚をたくさん食べていたため、魚を食べる機会が今でも多いのでしょうか?
残念ながら、魚を食べる人はだんだん減ってきているようですね。
魚はDHA、EPAなどが豊富に含まれていますので、できれば毎日食べたい食材だと言われています。
健康にもよくて、海に囲まれている日本に住んでいるのですから、ぜひとも魚をたくさん食べたいところですが、現実はそうでもありません。
魚を食べない理由
魚を食べなくなっている理由を少し考えてみたいと思います。
食の欧米化
まず、食の欧米化というものがありますね。
ファーストフードや、外食のチェーン店などがたくさんあり、そこではたくさん肉を中心とした料理が提供されています。
これらの食事は、身体に悪影響があるため、できれば食べないほうが良いと言われているのは、誰もが理解しているのですが、おいしさに食べてしまうという方が多いようです。
魚のメニューもありますが、やはり肉を中心にしたメニューを選ぶ人の方が多いのでしょうね。
誰にでもおいしく感じるように、濃いめの味付けになっているのも、肉を中心にした料理を選ぶ理由なのかもしれません。
魚はいろんなことが面倒くさい
そして、これが一番大きな原因なのではないかと思っているのですが、魚はあらゆる面で面倒くさいと感じてしまう気がします。
食材ですので、そのような感覚は良くないのはわかりますが、どうしても面倒くさく感じてしまいます。
まず、魚を食べるときには、まず骨に注意しなければなりません。
骨が喉に刺さったりすると大変ですから、大きな骨を飲み込まないようにしないといけませんから。
さらに、料理の方法も面倒ですよね。
スーパーなどでは、すでに加工済みの魚などがありますが、そうではなくて魚を三枚におろすところから始めたりすると、かなり大変な作業になります。
そして、食べ終わった後も、骨や頭が残っていて捨てなければならないですが、ごみの日まで臭いがしないように処理する必要もあったりします。
逆に、肉はすでに処理されているものを使うことが多いので、調理や食べ方も簡単ですよね。
(もしも自分で肉を加工するとなると、魚などくらべものにならないほどに大変だと思います。)
魚が健康に良いと言われる理由
魚が健康に良いと言われれる理由はたくさんありますが、今回は一つだけに絞ってみたいと思います。
魚が健康に良いのは、先ほども述べました通り、DHA、EPAがたくさん含まれているからです。
このDHA・EPAは、血液にとても良い効果があると言われています。
DHA・EPAは脂質ですが、n-3系脂肪酸に分類されオメガ3脂肪酸ともいわれるものに分類されています。
一般的にはオメガ3脂肪酸と呼ばれることが多いかと思います。
このオメガ3脂肪酸が健康維持を考える上では、欠かすことができない脂肪酸なのです。
イヌイットの研究
オメガ3脂肪酸が健康にとても良いということが分かったのは、1960年代ということですので、研究が進んで日が浅いようです。
その研究は、グリーンランドの原住民であるイヌイットの健康に関するものからスタートしています。
このイヌイットとデンマーク人に起きる病気の種類がどうも違う、ということで研究が進んだそうです。
まず注目されたのが、イヌイットの食事でした。
イヌイットの食事は、その環境からアザラシの生肉が中心になっていました。
つまり動物性脂肪をたっぷり含んだ肉を大量に食べていたということになります。
しかしながら、動物性脂肪をたくさん摂っているイヌイットには、心筋梗塞や気管支喘息の発症率が、デンマーク人よりもはるかに低かったのです。
この謎を解けば、健康に良い効果があるものがわかるとして、研究がスタートしていったようです。
研究でアザラシの肉を調べてみたところ、アザラシが餌にしていたイワシやニシンに含まれているオメガ3脂肪酸がたくさん含まれていることが分かったのです。
つまりイヌイットはアザラシの肉を食べることで、間接的に魚のDHAやEPAをたくさん食べていたことになります。
ここから魚の脂肪酸の研究が進んでいたのです。
研究結果からわかること
魚のオメガ3脂肪酸についての研究によってわかることは、魚のDHAやEPAは血液にとても良い効果があるということです。
まず、心筋梗塞の発症率が低いということから、血液への効果が期待できます。
研究ではEPAが血液をサラサラにする効果があると報告されており、血栓を作りにくくする作用もあると言われています。
血液サラサラ、さらに血栓を作りにくくするのですから、心筋梗塞の原因となるものをすべて排除していることがわかりますね。
これらの効果は、さらに血流をスムーズにする効果も当然ありますので、アンチエイジングや健康促進にも、多大な効果が期待できるわけですね。
そしてDHAは脳に働くといわれています。
DHAは、脳にある血液脳関門というバリアを通過して脳に到達し、脳の神経伝達のやり取りをスムーズにすることが報告されています。
血液脳関門とは、脳や網膜へ必要な物質以外の異物が簡単に入らないようにしているところです。
この血液脳関門は、なかなか突破できないようで、たとえば薬などを脳に届けることが難しく、アルツハイマー病など、脳に関する病気の治療がなかなか進まない理由にもなっているようです。
しかし、DHAはこの血液脳関門を簡単に通り抜けてしまい、脳に良い影響を与えることができるわけです。
DHAを摂ると頭がよくなると言われているのは、この効果があるからなんですね。
さらにDHAは脳に直接届くということで、高齢者の認知機能を高めたり、うつ症状を予防したりするなどの効果も期待されています。
炎症を抑える
DHA・EPAには炎症を抑える効果もあると報告されています。
炎症は老化現象を進めるものとして、できる限り防ぐことが望ましいものです。
なぜ炎症を抑える必要があるのでしょうか?
それは、炎症が老化現象である身体の酸化を進めてしまうからです。
身体の酸化は、アンチエイジングや美容の天敵ですが、もちろん健康にとっても天敵です。
血管や血液で考えてみると、まず血管が酸化してしまうことで動脈硬化が進んでしまうことがあります。
動脈硬化は、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となるため、できる限り予防することが望ましいのです。
さらに血液内の脂肪なども酸化することで、過酸化脂質になると血管にこびりついて、これまた血管を固くしてしまうことがあります。
血管が固くなってしまうと、当然血流も悪くなってしまうので、アンチエイジングや美容に悪影響を与えてしまうことになります。
血液は栄養を身体の隅々まで運ぶ役割を担っているわけですが、血流が鈍れば、当然栄養も隅々までなかなか届かなくなってしまいます。
そうなると、例えば肌への栄養の供給もスムーズに行われなくなり、正常なターンオーバーができなくなると、シミ、しわ、くすみなどの原因になってしまうわけですね。
ですから、魚を食べるということが、どれほど健康に良いのかということが、血液への効果を見るだけでもわかるのではないでしょうか?
まとめ
魚のオメガ3脂肪酸の効果って本当にすごかったですね。
聞いた話ですが、サッカー選手のリオネル・メッシはケガが少ない選手として有名です。
その理由の一つが、肉食から魚中心の食生活に変えたことだということです。
身体が資本のプロのアスリート、それもその最高峰に位置する人が魚を選んでいるのは参考になります。
今日から魚中心で、自分で料理するのが難しい場合は、外食ではできる限り魚を選ぶようにしてみてはいかがでしょうか?