ジャンクフードは脳への悪影響がある?その理由と食べるのをやめる方法とは。
ジャンクフードはおいしい
ジャンクフードは健康に悪いということは、ほぼ常識であろうと思います。
ジャンクフード、またはファストフードと言われる食事を好んで食べる人は、不健康になりやすいということは、全員が納得するはずです。
しかし、ジャンクフードやファストフードはどうしても食べてしまうということをよく耳にします。
その理由は単純においしいからですよね。
ジャンクフードは、食感もサクサクしていたり、濃い味付けになっていてとても食べやすい。
また、自分で作る必要もないうえに、注文したらすぐに出てくるため、本当に便利ですよね。
自分で料理するのって、やっぱり面倒ですし、疲れて帰ってきたときにそこから料理というと、やはり大変です。
ですから、すぐに食べることができるジャンクフードに手が伸びるというのは、理解できないことではありません。
ジャンクフードしか食べない有名人
アメリカでは、ほぼジャンクフードしか食べないという有名人も何人かいて、健康でいるということもあるので、ジャンクフードを食べ続けても、健康でいられる人もいるのかもしれません。
有名なのは、世界一の投資家ウォーレン・バフェット、そしてアメリカの大統領であるドナルド・トランプです。
彼らはすでに高齢ですが、あまり健康を害しているようには見えません。
私は、ウォーレン・バフェットのことを尊敬しておりまして、彼に関することが書かれている本はすべて読んでいるのですが、彼の言葉がさすが投資家と感じさせるものでした。
私は3歳児が理解できるものしか食べない。
どうですか、妙に説得力があるように感じませんか?
ウォーレン・バフェットも、ドナルド・トランプも大富豪ですから、ジャンクフードしか食べないということも、もしかすると良いことなのかもしれないと考えてしまうかもしれません。
ただし、ドナルド・トランプは父がすでに大富豪でしたし、彼自身は4回も破産していますので、やや疑問が残るかもしれませんが。
さらに、彼らが健康的な食事を食べた時のデータは、全くないため比較検討ができないのも事実です。
健康的な食事によって、さらにすごい実績を残していたかもしれませんし、そうでないかもしれないということです。
さらに、ジャンクフードをメインに食べて健康でいる人のデータよりも、ジャンクフードを食べ続けて健康を害したというデータの方が圧倒的に多いことからも、ジャンクフードは健康に悪いと考えるのが妥当でしょう。
ジャンクフードはなぜ健康に悪い
ジャンクフードがなぜ健康に良くないのかは、理由が本当にたくさん報告されています。
簡単に言ってしまえば、栄養がほぼなく、それでいてカロリーの塊であるということです。
糖質と油の塊を食べているようなものだということです。
とてつもなく極端なことを言ってしまうと、マーガリンに砂糖をかけて食べるような状態です。
イメージしましたか?
しっかりとイメージできた人は、きっと気分が悪くなってきたのではないでしょうか?
もちろんハンバーガーなどは、肉や野菜が少しありますので、このイメージとは微妙に違いますが、栄養価の観点から考えると、このイメージが近いのではないでしょうか?
トランス脂肪酸
ジャンクフードで最も注意しなければならないと私が考えているのは、やはりトランス脂肪酸がたくさん含まれていることです。
トランス脂肪酸は、マーガリンやショートニングに含まれている脂肪酸で、多量に摂取すると悪玉コレステロールを増加させ心臓疾患にリスクを高めるといわれています。
そのため2003年以降、米国や欧州ではトランス脂肪酸の使用が規制されているのが現状です。
欧米から輸入されている食材を見てみると、”TRANS FAT”と書かれた項目が、原材料のところに書かれていると思います。
この”TRANS FAT”を見ることで、どれぐらいの量のトランス脂肪酸が含まれているのかがわかるのです。
ところが、日本ではトランス脂肪酸の消費量が未だ少ないことを理由に商品表示が義務づけられていません。
ですからどの程度のトランス脂肪酸が含まれているかわからないのが今現在の状況です。
トランス脂肪酸は、サクサクの食感を作るために使われます。
お菓子のサクサクした食感は、トランス脂肪酸が使われていることが多いです。
そして、ジャンクフードのサクサクした食感などを作り出すためにも、トランス脂肪酸が使われています。
トランス脂肪酸の影響については、こちらを参考にしてみて下さい。
脳への影響
そして、最近の研究の報告によると、トランス脂肪酸は脳への影響も懸念されています。
米国オレゴン健康科学大学医学部のジーン・ボーマン博士らは高齢者男女104名(平均年齢87歳)を対象に30項目におよぶ血液中の栄養バイオマーカーと認知機能の関係を研究したそうです。
この研究の中で調べられた栄養バイオマーカーはビタミンB、C、D、E、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロール、中性脂肪などが含まれていました。
さらに42名に関しては磁気共鳴画像撮影装置(MRI)で脳の容積についての測定を行いました。
調査の結果、血液中のビタミンB、C、D、Eやオメガ3脂肪酸が多いと、認知テストの反応が速く脳の萎縮も観察されませんでした。
その一方で、トランス脂肪酸の濃度が高いと認知テストの結果が不良で脳が萎縮傾向にあることがわかったのです。
脳は健康促進にはもちろん、アンチエイジングや美容のためにも、常に健康に保っておく必要がありますが、トランス脂肪酸をたくさん摂取するとそれが難しくなってしまいます。
ジャンクフードをやめる
健康にこれだけ良くないジャンクフードをやめる、というはとても苦労することです。
健康に良くないということがわかっていても、なぜやめられないのでしょうか?
それは脳がジャンクフードの依存症になっているからだと言われています。
簡単に言ってしまうと、ジャンクフードを食べないことが苦痛になってしまっているということで、この苦痛がジャンクフードを食べることで快楽に変わる。
それを経験しているために、ジャンクフードがやめられないわけですね。
置き換え
ジャンクフードをやめるためには、この苦痛を何とかしなければならないのですが、最初は健康的な食べ物を近くに用意して、それを代わりに食べるようにすることが有効です。
ナッツなどが手軽に準備できるためにお勧めですね。
フルーツもとても良いと思いますが、常に準備しておくのが難しいかもしれません。
ジャンクフードの香りをかぐ
これは研究で明らかになったようですが、ジャンクフードの香りを2分程度嗅ぐと、ジャンクフードを食べなくなる確率が高くなるようです。
研究では、2つのグループを作り、それぞれに
- リンゴの香り
- ピザの香り
を嗅いでもらいました。
その結果、どちらのグループがジャンクフードをたくさん購入したと思いますか?
なんと1のリンゴの香りのグループだったのです。
これは香りをかぐことで、一種の飽きを感じてしまい、ジャンクフードを食べないという結果につながったと考えられています。
これはジャンクフードを見ることでも、同じような効果があるといわれています。
当然100%の確率ではありませんが、どうしてもジャンクフードがやめられないという方は、2分程度香りをかいだり、写真を見たりしてみるのもよいのかもしれません。
食べる日を決める
ジャンクフードを食べなくなった人は、食べる日を決める必要などありませんが、ジャンクフード断ちを始めたばかりの場合は、一切のジャンクフードを断つのはかなりのストレスを感じます。
ですから、最初からすべてやめてしまうのではなく、週に1日はジャンクフードを食べると決めるのも一つの方法です。
ダイエットをする人のチートディのようなものですね。
まとめ
ジャンクフードは、脳への悪影響があるかもしれません。
アンチエイジングや美容を心がける場合は、ジャンクフードを食べることは極力避けるのが妥当でしょう。
ちなみにジャンクフードのジャンクというのはゴミという意味です。
栄養がほとんどない、カロリーだけの食べ物ということで、それにあたるのはハンバーガーやフライドポテト、フライドチキンなどだけではありません。
ラーメン、カレー、牛丼などもすべてとは言えませんが、ジャンクフードに当たる可能性がありますよ。