読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

有機野菜、オーガニック野菜は健康に良い?そうでない野菜は良くない?

野菜中心の生活を送るために

 

vegetables and fruits

 

アンチエイジングや美容のため、健康促進のために野菜中心の生活を送ることはとても重要です。

 

アンチエイジングや美容には、やはり野菜や果物に含まれている食物繊維や抗酸化物質、その他たくさんの有益な成分を摂ることが必要ですし、健康促進のためにも同じく必要です。

 

そして、アンチエイジングや美容のため、健康のためにはできるだけたくさんの野菜や果物を摂るということも大切です。

 

なぜなら、野菜や果物に含まれる成分は、それ単独で働くよりも、様々な成分と相互に影響しあいながら働くほうが効果的に働くことができるからです。

 

抗酸化物質はたくさんの種類が体内にあるほうが、抗酸化作用が強くなると言われていますし、ビタミン類に関しても、例えばビタミンB群が豊富にあってエネルギー代謝を活発に行うことができたとしても、そのエネルギーを上手に使うためには、他の様々な栄養素が必要になってきます。

 

ですから、そういった身体に有効な成分をたくさん摂り入れるためには、野菜や果物を一種類だけたくさん食べるのではなくて、たくさんの種類を食べることを意識する必要があるわけですね。

 

以前は一日に30品目ということが言われましたが、その数字にこだわる必要はありません。

 

しかし、たくさんの種類を食べるということに関しては意識する必要がありそうです。

 

有機野菜を選ぶべき?

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さらに健康志向の方の場合は、有機野菜を選ぼうとするのではないでしょうか?

 

しかし、この有機野菜というのはどのようなものなのでしょう?

 

一般的なイメージとしては、農薬が使われていなくて、化学肥料が使われていない、安全な野菜や果物という感じで、かなり漠然と安全なものだという意識を持っているだけという方が多いようです。

 

オーガニック野菜など呼ばれるものもありますが、オーガニックは英語で「有機的な」、というような意味ですので、基本的には有機野菜とオーガニック野菜は同じものです。

 

ではその有機野菜というのはどのような基準なのでしょうか。

 

有機野菜は農林省の「有機JAS」と呼ばれる規定を設けており、その規定を守らなければ有機野菜と名乗ることはできません。

 

では、その有機JASの規定を見てみましょう。

 

  1. 堆肥などで土づくりを行い、種まきまたは植え付けの前2年以上、禁止された農薬や化学肥料を使用していない圃場で栽培する
  2. 栽培中も禁止された農薬、化学肥料は使用しない
  3. 遺伝子組み換え技術を使用しない

 

この3つが有機JAS規定になります。

 

ここで意外と知られていない事実があります。

 

有機野菜は、禁止された農薬、化学肥料を使用しない、という規定を守っているということであり、無農薬や全く化学肥料を使っていないものではないということです。

 

禁止されていない農薬に関しては、なんと約30種類あり、やむを得ない場合はこれらの農薬を有機野菜にも使ってよいということになっています。

 

無農薬野菜を買えばよい?

 

では無農薬と記載されている野菜を買えばよいのではないか、という疑問が出てきますね。

 

しかし、無農薬で栽培されたとしても、近隣の農家で使われた農薬が飛んできて無農薬とされた野菜から農薬が検出されたり、無農薬と偽って販売するケースが出てきたりしたために、無農薬と記載するのは現在禁止されています。

 

本当に、まったく農薬を使っていない野菜の場合、無農薬の代わりに「特別栽培農産物」と表示することは問題がないので、その記載を目印に野菜や果物を買うという方法もあります。

 

しかし、あまり見かけないために、購入しづらいというのが現実です。

 

有機野菜は悪影響があるか

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有機野菜しか購入しない、という場合は非有機野菜が健康に悪いという考えが根底にあるようです。

 

農薬や化学肥料などが身体に悪影響を与えると言われているからでしょう。

 

そこで様々な研究を見てみることにしました。

 

まず、栄養面での違いですが、両者には特別な差がないということが示されています。

 

中には、有機野菜の方がリンやフェノール類などが多く含まれているという研究報告もあるようですが、あり得ないようなデータを示したものも研究に含まれている報告であり信ぴょう性は低いと言われています。

 

ありえないデータというのは例えば、マウスの体重が300gから500gの間のデータがほとんどであるにも関わらず、1件だけ50kgという結果が出てしまった場合は、データの信ぴょう性が低くなるわけですが、そのようなデータも含まれていたということです。

 

そのようなはずれ値と呼ばれるデータも、サンプル数が十分にたくさんあれば、データも信ぴょう性が高くなったり、研究の方法によっても信ぴょう性が高くなるのですが、そのような記述がないようです。

 

そのため、非有機野菜と有機野菜の間では、栄養においては有意な違いはない、というのが結論になっているようです。

 

農薬や殺虫剤などの残留物

 

一番気になる農薬や殺虫剤などの残留物に関してはどうでしょうか?

 

「アナルズ・オブ・インターナショナル・メディシン」誌によると、両者に大きな違いは認められなかったと報告しています。

 

まず、有機野菜に関しては、当然ですが残留農薬や殺虫剤はほとんどないという可能性がかなり高いと報告されています。

 

認められた農薬しか使えないのですから、この結果には納得ですね。

 

しかし、非有機野菜で検出された農薬や殺虫剤は、安全性が認められている基準の上限値よりもかなり低いとされています。

 

さらにほかの化学的な物質に関しては、両者の差はさらに小さくなっています。

 

この研究は海外での研究になりますが、日本でも農薬の基準に関しては、安全性を十分に確保するために、上限自体がかなり低く設定されていますので、非有機有機の間にそれほどの差はないと考えてよさそうです。

 

有機野菜を食べた時

man and woman cooking

 

有機野菜を食べた時にはどうなるのか、という研究報告もあります。

 

スタンフォード大学の研究によって、それが示されているのですが、その研究は14の異なる集団を対象とした研究でした。

 

この研究の中で、13800人以上の被験者について調べられています。

 

また14件中の2件については、子供や妊婦を対象にしたものでした。

 

研究は、食べているものの種類、つまり非有機野菜か有機野菜かによって、喘息や湿疹、喘鳴、アトピー性皮膚炎の指標となる症状の出方に影響があったかについて調べられています。

 

結果は、これも両者に影響がみられない、という報告になっています。

 

まとめ

 

アンチエイジングや美容のために、健康促進のために野菜や果物を中心とした生活を送ることは重要ですが、さらに野菜や果物を有機野菜にするという必要は、必ずしもなさそうというのが結論になりますね。

 

有機野菜を使うことにこだわりがある、という場合はそれを続けるべきだと思います。

 

有機野菜を使った方が確かに体調がよくなると感じる、という方もいらっしゃると思いますが、そのような場合も続けるべきでしょう。

 

有機野菜の方がおいしい、という意見もよく聞きます。

 

確かに、家庭菜園で取れたミニトマトなどは、スーパーなどでは味わえないおいしさを感じることがありますよね。

 

ただ、有機野菜に関してのデメリットとしては、どうしても割高になってしまうということです。

 

農家の方の手間暇を考えれば、多少の割高も理解できることではあるのですが、やはりアンチエイジングや健康促進に関しては、一番重要なことは継続できるかどうかです。

 

継続するために、非有機野菜を中心に使うという選択もありだと思いますし、それによって健康への悪影響というのも考えづらいというのが研究結果でもあります。

 

有機野菜にこだわりがないということで、経済的に取り組みたいということであれば、非有機野菜で十分にアンチエイジングや美容、健康促進を実現できるのではないでしょうか?