読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

デトックスでアンチエイジング?美容に良い?幻想です。

デトックスは身体に良い?

person holding white round ornament

 

デトックスというと、身体から毒素が排出されるということで、身体にとても良いことだというイメージがあると思います。

 

身体がデトックスされることで、身体がきれいになるから、アンチエイジングや美容にとても効果が高いはず。

 

そんな印象で、たくさんのデトックス商品やデトックスができると言われているマッサージのようなものを受ける方も多いでしょう。

 

デトックス商品などで、気分が良くなるという場合、それはとても素晴らしいことですので、自分が好きなのであればそれを続けることはとても良いことです。

 

しかし、「デトックス」という言葉に踊らされているだけ、という場合は注意をしなければ、貴重なお金をドブに捨ててしまっている状態になるかもしれません。

 

発汗によるデトックス

 

一番多いのは発汗によるデトックスでしょうか。

 

発汗によって老廃物や有害物質などが身体からたくさん排出されるために、デトックスになるというようなことをうたっているエステや商品がたくさんあると思います。

 

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しかし、私たちが汗をかくのは何のためなのでしょうか?

 

デトックスのためではなく、身体の体温を下げるために汗をかくのがまず第一の理由です。

 

その理由以外にも、汗をかくことでデトックスができるのか、ということはたくさんの研究がされていて、結果もたくさん出ています。

 

その結果は、汗にはデトックスの効果はほぼないということです。

 

汗の成分の大部分は、水分とミネラルであり、余分な水分や塩などが汗として排出されます。

 

そして、確かに様々な有害物質も含まれています。

 

そのため、有害物質を排出することができる汗は、デトックスに効果的だと考える人がいるのかもしれません。

 

しかし、科学的な観点から見ると、それは正しくないようです。

 

カナダのオタワ大学の科学者が、汗に含まれる有害物質の量を調べた研究があります。

 

その研究では、普通の人が1日に45分程度の激しい運動をしたとしても、1日の発汗量はせいぜい2リットルだったそうです。

 

それだけの汗をかいたとしても、汗に含まれる有害物質や汚染物質は、0.1ナノグラム以下という量でした。

 

これを言い換えると、「普段の食生活などで体内に取り込まれる汚染物質のうち、汗で出てくる量はその0.02%程度」ということになるそうです。

 

激しい運動をして、汗を最大限たくさんかいたとしても、デトックスできるのは、全体の1%にも満たないということになります。

 

エステやサウナなどでたくさん汗をかいたとしても、運動している状態と同じわけですから、デトックスの効果は全くないということになります。

 

科学者であるジョー・シュルツ氏がこう言っています。

 

どの程度の量かということは、常に問うべきです。

 

汗で排出される有害物質や汚染物質は、その量が全く十分ではないということは誰もが納得されるのではないでしょうか?

 

エステなどに通って、気分が良くなるというような効果はもちろんありますので、それを目的に行くということは止めるべきことではありませんし、効果を感じるのであれば続けられるのが良いと思います。

 

しかし、デトックスを目的としているのであれば、少し考え直す必要があるのかもしれません。

 

電動フットバスによるデトックス

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電動フットバスを使ったデトックスは、かなり有名ですがその効果も科学的には否定されているようです。

 

お湯をためて足をそこにつけて、電気を流すとそのお湯が濁ってくるのは、足の裏から毒素が出てくるからだというものが電動フットバスです。

 

確かに足をつけて時間がたつと茶色にお湯が濁るようなのですが、それは足の裏から老廃物が出たのではなく、お湯の中にある物質が化学変化によって茶色になっているだけだということです。

 

フットバスというと、とてもリラックスできますので、その効果は素晴らしいものですし、足湯などでリラックスするというのは、健康にもとてもよさそうですよね。

 

しかし、それはデトックスとは関係がありませんし、その気になれば自宅で気軽にできてしまうことです。

 

高価な器具を買う必要は全くないということですね。

 

デトックスウォーター

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デトックスウォーターと呼ぶべきような飲み物がありますね。

 

例えばレモンウォーターやキュウリを入れたキュウリウォーター、野菜や果物を使ったデトックス効果のあるようなスムージーのようなものもそれに入るでしょうか?

 

しかし、これらは健康への効果は確かにあるかもしれませんが、デトックスということに関していえば、効果はないようです。

 

香りづけや風味付けをすることで、飲みやすくなり水分補給しやすくなるという意味でもよい効果があるということができますが、それ以上に過大な期待をするべきではないというのが科学的な見地のようですね。

 

どうすればデトックスができるのか?

 

デトックスという言葉は、解毒という意味ですが、身体の中に入ってきた有害物質や汚染物質のようなものを解毒する、無毒化するということは、肝臓と腎臓によってしか行われることがありません。

 

健康な体であり、肝臓と腎臓がしっかりと働いてくれていれば、デトックスは意図しなくても自然に行ってくれるということになります。

 

イェール大学医学部の臨床神経科医スティーヴン・ノヴェラ氏は、肝臓と腎臓によるデトックス以外のデトックスはすべて幻想にすぎない、と指摘しています。

 

科学的に根拠がないデトックスに手を出して、大切なお金を失うことがないようにする必要がありますね。

 

効果的にデトックスをするためには

 

では、効果的にデトックスを行うためには、何をすればよいのでしょうか?

 

私たちの身体には、自然にデトックスを行ってくれる臓器がありましたね。

 

肝臓と腎臓がそれです。

 

ですから、肝臓と腎臓を健康に保つ生活が、デトックスにはとても重要になるのです。

 

とはいえ、特別なことを行う必要はなく、今までご紹介しているアンチエイジングや美容、そして健康促進のための生活習慣を続けるということがとても重要であるということです。

 

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アルコールの量を適量にして、食物繊維をたくさん摂り、適度な運動を行い、しっかりと睡眠をとるという生活ですね。

 

アンチエイジングや美容を促進するための生活が、自動的に私たちの身体に備わっているデトックスの能力も最大限に高めてくれる、ということになりますね。

 

有害物質は少ない?

 

現代社会は、ストレスも多いし、農薬、排気ガスなどの有害物質が蔓延しているというイメージを持つ方も多いでしょう。

 

しかし、ほとんどの人間の体内にある農薬やその他の汚染物質の量自体、極めて微量であるというのが事実です。

 

分析化学者の功績により、今では1 兆分の1単位のようなごく微量であっても物質を検出できるようになっているので、体内に有害物質があることがかなり正確にわかるようになっています。

 

だからといってそのわずかな量の物質がすぐさま有害であるとか、減らせば健康に良いといった話にはならないのです。

 

そのわずかな量の物質を減らすために、たくさんのお金と時間を使うのはやめた方が良いのかもしれません。

 

むしろ良い野菜や果物を買うほうに回した方が良いかもしれませんね。

 

まとめ

 

ここまで見てきた通り、デトックスと名の付くものは、そのすべてが効果があるのか疑わしいものになります。

 

なぜなら、肝臓と腎臓だけがデトックスできるのであり、その働きと全く関係のない物はデトックス効果はまずないからです。

 

私たちが考えるべきなのは、肝臓と腎臓にしっかりと働いてもらえるように、生活習慣を良い物にしてサポートしていくだけです。

 

それが真のデトックスであり、それならばアンチエイジングや美容に効果があると言えそうです。