読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

モラルライセンシングでアンチエイジングが無駄になる?

モラルライセンシングとは?

 

モラルライセンシングという言葉をご存知でしょうか?

 

横文字を使うといかにもすごいことのように感じてしまいますが、これは誰にでも起こる一般的なことです。

 

具体的な例でみてみるとすごくわかりやすいと思います。

 

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例えば、あなたがダイエットをしていて、ジムに通っているとします。

 

そして、ジムで一汗かいて頑張ったとしましょう。

 

その頑張りの後で、こう感じることはないですが?

 

「これだけ頑張ったのだから、今からスイーツを食べても大丈夫!」

 

「これだけ汗をかいたのだから、ビールを飲んでもよいだろう!」

 

これがモラルライセンシングです。

 

良いことをしたのだから、少しぐらい悪いことをしても大丈夫、と感じて実際に悪いことをしてしまうことですね。

 

ダイエットという目的のためには、スイーツを食べることは良くないことですが、許されると感じてしまうことが問題です。

 

他にもこんな経験があるかもしれません。

 

さっきブランド物のバッグを買うのを我慢したのだから、ちょっと高いお店で夕食を食べても大丈夫!

 

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これが強いと、無駄にお金を使ってしまうことになり、不幸への道が開けてしまう可能性があります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

モラルライセンシングの例を上げ始めるときりがないほどたくさんありますよね。

 

そして、このモラルライセンシングは過去に行った良い行いに対しても起こるようです。

 

どういうことかというと、ある研究で過去に寄付を行ったことがある人に、寄付をしたことを思い出してもらったグループと、思い出さないグループに分けました。

 

そして、両方のグループに寄付の依頼をしたとこと、過去の寄付を思い出したグループの方が平均で6割も寄付の額が少なかったという報告があります。

 

過去によい行い(寄付)をしたのだから、今回は少なくても大丈夫、という心理が働いたのかもしれませんね。

 

モラルライセンシングが起こる原因

 

では、なぜモラルライセンシングが起こってしまうのでしょうか?

 

その理由を考えてみたいと思います。

 

束縛からの自由

 

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いろんな原因が考えられているのですが、その一つの原因は、やはり私たちは自由でいたいという気持ちが強いからだと言われています。

 

私たちは正しい行いをしたい、良い人間でいたいと思う反面、社会や人間関係からの束縛からは逃れたい、自由でいたいという気持ちを持っています。

 

あらゆる規制から自由でいたい、という気持ちが必ずあるはずです。

 

そして、厄介なことにこの規制や制限は、自分で決めた制限に対しても働いてしまうようです。

 

ダイエットなどを行っているときに、ジムにいってしっかりと運動をしたり、食事もしっかりと制限したりしているということは、自分で決めたことではあれ、やはり制限を課しているということにかわりはありませんね。

 

それに対しては、やはり制限をかけられてるということにストレスを感じたりして、少し悪いことなら大丈夫、という気持ちに拍車をかけてしまうことがあるわけです。

 

道徳的に正しいことをした反動

 

そして、良い行いをした、という道徳的な判断もモラルライセンシングを引き起こすと言われています。

 

ジムで運動をしたということは、道徳的に正しいことだから、少しぐらい甘いものを食べても大丈夫!

 

道徳的に正しいことをしたから、少しぐらい許されるという気持ちはいたるところで起こります。

 

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私の経験で考えると、電車でお年寄りや身体の不自由な方に席を譲った後に、その方が電車を降りたために、また座ったのですが、またすぐに席が必要な方が来たので席を譲りました。

 

そして、またその方が電車を降りたので、席に座るとまた席が必要な方が電車に乗ってこられたことがあります。

 

私は、「2回も席を譲ったのだから、今回は譲らなくても大丈夫」という気持ちになってしまい、席を譲らなかったのですが、冷静に考えれば2回席を譲ったからといって、譲らなくてもよいという理由にはならないですよね。

 

もちろん気持ちの中では、「なんで他の乗客は一人も席を譲らないんだ!!」という気持ちもありましたので、いら立ちもマックスだったこともあります。

 

しかし、これもモラルライセンシングといえばモラルライセンシングですよね。

 

ちなみに、私は電車で席が必要な人が前に立った場合には、席を譲るようにしています。

 

それはなぜかというと、それが正しい行為であるということはもちろんなのですが、譲ったほうが気分が良いからです。

 

その場合に譲るか譲らないか迷って、席を譲らない場合、後々まで罪悪感を感じてしまって本当に気分が良くなくなります。

 

しかし、そういう場合は譲ると決めておくと、譲った人には喜んでもらえますし、何より自分自身が気分が良くなります。

 

3回目には譲らなかった私が言うな、と言われるかもしれませんが、電車では席を譲るようにすると、その一日気分よく過ごすことができますよ。

 

モラルライセンシングを防ぐ

 

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さて、アンチエイジングや美容を行っている場合、モラルライセンシングが起こるのは、できれば避けたいですよね。

 

せっかくアンチエイジングや美容に効果があること、健康促進に効果があることを実践しているにも関わらず、モラルライセンシングが起こると、相反する行為を行ってしまう可能性がありますから。

 

モラルライセンシングを防ぐためには、その行為単独で考えないということが重要です。

 

ジムで運動したから甘い物、ビールは許される、と感じるのは「ジムでの運動」が正しいことだと考えるからです。

 

確かにジムでの運動は正しいことかもしれませんが、その目的は何なのかということにまで判断が及んでいないことが、モラルライセンシングの原因になってしまいます。

 

重要なのは、「なぜ」ジムで運動をするのか、ということのはず。

 

例えばダイエットを実践してるとか、アンチエイジングには運動が効果的だから行うとか、成人病予防のために運動をしているなど、その理由が重要であり、その行為はそのためのものです。

 

ですから、良い行いをした理由を常に意識しておくことが大切ということになります。

 

モラルライセンシングに陥ったら

 

モラルライセンシングに陥って、良くない行動をしてしまった場合はどうするのが良いのでしょうか?

 

モラルライセンシングは誰にでも起こりえることです。

 

重要なことは、モラルライセンシングで1度ぐらい悪い行いをしても、すぐに軌道修正をして、本来の目的のために自分の行動を調整することが重要です。

 

ジムに行った後に、スイーツを食べてしまった、という場合はその次の食事からしっかりと調整をしていくことで、良い行いを継続していくことです。

 

私たちは良い行いをしたいと思う一方で、悪い行いをしてしまうと、自分はダメだと感じてしまって、一気に真逆の行動をとり始めてしまうことが多いですね。

 

ジムに通っていても、スイーツやビールを飲んでしまって、もう駄目だと感じてジム通いをやめて、健康に良くない食べ物を一気に食べてしまう・・・

 

その気持ちはよくわかるのですが、せっかくの頑張りがたった一度の良くない行為で帳消しにされるわけはありません。

 

そこからしっかりと軌道修正して、アンチエイジングや美容に効果的な生活に戻ることで、全く問題なく日々の生活ができるはずです。

 

そして、モラルライセンシングは、何度も起こるはずです。

 

そのたびに軌道修正していくということが本当に重要です。

 

まとめ

 

モラルライセンシングは、誰にでも起こることですので、それに振り回されないようにすることが重要ですね。

 

そして、一度の失敗ですべてを投げ出さないという気持ちもまた重要です。