ダイエットの効果がない?早食いが原因ではないですか?
食事制限でダイエットするのは大変
ダイエット、そして体重を管理したいという考えは、誰もが持っているものですし、特に女性の場合はその思いが強いようです。
体重を適正な状態で保つということは、アンチエイジングや美容、健康促進などには必要不可欠ともいえるものであり、避けては通ることができません。
体重は極端に重すぎることは良くないですし、当然軽すぎてもよくないもので、「適正」な体重というものがとても重要になりますね。
ただただ体重を下げればよい、という考えでは、老化を進めてしまう可能性がありますし、健康も害してしまう可能性があるため、避けなければなりません。
普通の生活をしているのであれば、標準体重を目標にしておけば問題ないと思いますが、本来は体重はその人にあったものがあり、当然個人差があるものですので、自分に合った体重を見つけることも重要な場合があります。
激しい運動をしているような場合は、筋肉がたくさんついているために、標準体重よりも重いことが多いですが、その運動を継続している状況で体重を落とそうとした場合は、身体に悪影響が出てくる可能性があります。
例えば、ラグビー選手など、とても体格が良いですが、その競技に必要なわけであって、体重管理と言っても一般の人とは内容が全く違うわけです。
ラグビーに必要なスピードやパワーを維持しつつ、持久力もつけながら、などという要件があるため、当然筋肉を増大させながら、脂肪を落としつつ体重管理を行うというようなイメージになるのではないでしょうか?
そんなラグビー選手が一般的なダイエットを行うと、良い結果など出そうにないですよね。
ダイエットなどは、その人の状況に合わせたものにする必要があります。
そして、やはり体重のコントロールは日々の生活の質を上げていきながら、アンチエイジングや美容にも効果があるようなものを実践していきたいですよね。
しかし、ダイエットを実践している場合は、日々の生活にストレスを感じながら行っている方が多いのが残念ながら事実ではないでしょうか?
食べたいものを我慢したり、食べたくないものを食べたり、様々なストレスがかかっているのではないでしょうか。
ダイエットというと、どうしてもカロリー制限がメインになってしまうことで、食べ物の量を減らしたり、食べたいものを制限するような方向に向かってしまうものです。
例えば、今すぐに体重を数十キロ落とさなければ命にかかわるというような場合は、極端な食事制限も必要になりますが、そうでない場合は食事制限を行うとストレスが強い物になってしまいます。
そのストレスに耐えられなくなって、反動で食べてはいけないとされているようなもの、例えばファーストフードなどを大量に食べてリバウンドしてしまって、ダイエットをあきらめる、というようなことになってしまっては意味がありませんし、ストレスがかかった分損してしまうかもしれません。
やはりダイエットは正しい方法で行うことがとても大切ですし、その結果として体重管理が効果的に行えるようになるわけです。
食べるものよりも注意すべきは早食い
ダイエットを行うに際しては、食べるべきではないものは当然あります。
ファーストフードやジャンクフード、お菓子などは控えなければななりません。
これらは栄養が全くと言ってよいほどないうえに、砂糖や油、食塩の塊のようなものですので、カロリーだけが高いものです。
そのため、大量に体内に入ってくるといろんな弊害があるわけですが、その一つとしては代謝にたくさんの栄養が必要になるために、脂肪を燃焼させるための栄養が不足してしまう可能性があります。
ただでさえ高カロリーの食べ物なのに、栄養を大量に消費することによってさらに脂肪をためやすい身体になってしまっては、体重管理などできそうにありませんよね。
ですから、体重管理にはそのような食べ物は避けるべきだということですね。
とはいえ、このような食事は体重制限していなくても、たくさん頻繁に食べるべきものではありませんが。
そして、体重管理を行う上で避けなければならないことは、早食いです。
早食いと肥満とは密接な関係があるということが、研究によって指摘されています。
その研究は九州大学大学院医学研究院が行ったもので、医学誌「ブリティッシュ メディカル ジャーナル」(BMJ)のオンライン版「BMJ Open」に掲載されています。
この研究では、食べる速度が速い人、普通の人、ゆっくりの人のグループに分けて行われています。
その結果、BMIが25以上の肥満の割合は、食べる速度が速い人では44.8%、普通の人では29.6%、ゆっくりの人では21.5%で、食べる速度がゆっくりであるほど肥満の割合は少なくなることが明らかになったという報告がなされています。
食べる速度はウエスト周囲径にも影響することが指摘されています。
ウエスト周囲径の平均は、食べる速度が速い人では86.8cm、普通の人では82.8cm、ゆっくりの人では80.1cmだったとの報告です。
食べる速度は、ウエストの大きさにも影響を与えるということが指摘されていることになりますね。
どうしてもダイエットの効果が現れない、体重が減らないという方は、食べ方をチェックしてみる必要があるかもしれません。
ほとんど噛まないで食べ物を飲み込んでいる場合は、食べる速度が当然早くなりますので、噛む回数のチェックをしてみると、自分は早食いなのかそうでないのかがわかると思います。
早食いが太る原因
早食いが太る原因についても、この研究で指摘されています。
早食いの人は、十分な量の食事を食べているにも関わらず、血糖値が十分に上がらないためにそれ以上の量を食べてしまう傾向にあるということがその理由です。
食べたものは、胃や腸で吸収されますが、糖質などが吸収されるのは食後20~30分程度必要と言われていますので、早食いで流し込むように食べる人は、血糖値が上がらないために必要以上に食べてしまうことになります。
そして食べ終わった後にこう思うわけです。
食べ過ぎた!こんなに食べなければよかった!
このような後悔の念を抱くことを避けるためには、食事に関しては時間をしっかりとかけて食べる必要があり、30分以上の時間があるときに食事を摂るのが理想です。
ゆっくりと食べることで、糖尿病になるリスクも下がると言われていますので、ぜひとも食べる時間はゆっくりと、できれば家族や友人と会話を楽しみながら取りたいものです。
食事をゆっくりと摂るためにすべきこと
食事をゆっくりと食べるためにすべきことは、よく噛んで食べるということです。
一口できれば30回は噛んで食べるようにすると、食事の時間は自然に伸びていきます。
よく言われることですが、食べ物を口の中に入れた後は、飲み込むまでお箸を箸置きやテーブルに置いて噛むということを行えば、効果的に咀嚼をすることができます。
都度お箸を置くのが面倒と思うかもしれませんが、効果は絶大ですよ。
どうしても噛む回数が増やせない、という場合はお箸で口に運ぶ食べ物を小さくすることです。
一回に口に入れる食べ物の量を、親指の先ぐらいにすることで、一回で食べる量が減るために、自然に食事の時間が伸びていきます。
食事の時間が取れない
忙しくて食事の時間が取れない、30分も食事に時間がかけられない、という場合はそのほとんどが時間があるにも関わらず、空腹にまかせて食べているだけということが多いです。
一度食事の時間について見なおしてみる良い機会かもしれませんよ。
営業やお客様商売のため、本当に食事の時間が取れない、という場合もあると思いますが、その場合は食事の時間がしっかりと取れるまで食事をしないという方法もあります。
当然決まった時間に食事を摂ることができるのが理想ですが、その時間が5分もないというような状況では、むしろ食べるべきではないでしょう。
状況に応じた食事の仕方が必要な場合は、ぜひ時間がしっかりと取れるときに食事を楽しんでください。
まとめ
体重管理には、食べ物の内容を考えることも重要ですが、やはりどう食べるかもとても重要です。
食事に時間をかけるという一つのことで、体重管理、ダイエットがより効果的にできるのであれば、私は取り組むべきものだと思うのですがいかがでしょうか?
よく噛むということは、歯からの刺激が脳に伝わるために、脳のアンチエイジングにもとても効果があると言われています。
ですから、ダイエット目的と合わせて、記憶力を上げたいとか、仕事でミスを減らしたい、などという場合でも咀嚼ということはとても重要なことになります。
ぜひよく噛むことを習慣化していただきたいものです。