コミュニケーションで聴くべきことは話以外にもある?
コミュニケーションがストレス?
コミュニケーションというのは、どのような状況でも必要なものです。
何をするにも、情報を伝達することができなければ、何も達成することができません。
ですから、コミュニケーションで情報のやり取りをスムーズに行うことができれば、様々なことが達成できますよね。
お互いが話し合い、上手にコミュニケーションが取れれば、ストレスを感じることもなく、仕事や生活などがとても楽になるはずです。
しかし、多くの方がコミュニケーションがうまくいかないことで、ストレスを感じてしまっているようです。
コミュニケーションは日常生活では不可欠のものですから、そこからストレスを感じてしまうようでは、生活のあらゆる場面がストレスの原因となってしまう可能性があります。
職場での会話、家庭での会話、学校での会話など、よほど引きこもり出なければ、必ずコミュニケーションをとるため、それがストレスになるのはかなりつらいですよね。
上司から部下、逆に部下から上司など、立場が違う場合のコミュニケーションになると、さらにストレスが増すことが多いものです。
コミュニケーションにおける勘違い
ですから、上手にコミュニケーションをとることが、ストレスを軽減することにもつながるため、ぜひともコミュニケーションが良いものになるようにしたいですね。
コミュニケーションが上手にいかない、という理由の一つは多くの方がコミュニケーションについて勘違いしているからです。
多くの方が、コミュニケーションが、お互いに言いたいことを言い合うものだ、というように考えているのではないでしょうか?
これは何も口喧嘩をするとか、言い争いをするという意味ではなくて、お互いに話したいことを話すということです。
一見間違っていないように感じるかもしれませんが、どうやらコミュニケーションというのは、話したいことを話すだけではなく、さらに考慮すべきものがあるようです。
コミュニケーションは聴く力が大切というけれど
コミュニケーションでは、聴くことがとても大切ということで、相手の話を良く聞くことがとても大切、ということは誰もが理解していることだと思います。
しかし、ただ話を聞いていても十分にコミュニケーションをとることができません。
それはなぜかというと、話を聞いているだけで、本当に聴くべき情報を聞いていないことが原因です。
でも、話以外にいったい何を聞けばよいのでしょうか?
話の内容はもちろん大切なのですが、合わせて聴かなければいけないのは、相手の感情です。
なぜ感情を聴かなければならないのかというと、話に含まれている相手の感情を聴かなければ、コミュニケーションが成立しないことが多いからです。
私は相手の感情なんて読むことは考えていないけれど、コミュニケーションが成立していると感じている場合は、おそらく意図せずに相手の感情を把握できているからだと考えられます。
感情を読むというのはとても難しいものですよね。
なぜなら、感情は話の内容に含まれないことが多いからです。
話以外のところから、感情を上手に読み取ることができなければ、当然感情を読むことができず、コミュニケーションも上手にできない、という結果になります。
どこから感情を読み取るのか、というと、やはりボディーランゲージや声のトーンなどから読むことになります。
すごくポジティブなことを話しているにも関わらず、背筋が曲がっていたり、笑顔がなかったりすると、どうでしょうか?
また元気な内容の発言をしているにも関わらず、声のトーンが低かったり暗かったりするとどうでしょうか?
その矛盾に気が付く人は、当然その矛盾について相手に質問するはずです。
そこから、相手の本当に話したいことを探し出すことができ、本当のコミュニケーションが始まる、ということも少なくないでしょう。
しかし、その矛盾に気が付かない場合はどうでしょうか?
感情を読むことができないため、本当のコミュニケーションができない、という状況が生まれます。
ですから、コミュニケーションにおいて重要な「聴く」という行動は、話の内容を聴くというだけではなく、話している相手の感情もしっかりと聴くということも求められているのです。
感情を聴くために
コミュニケーションでは、聴くことが大切、そして話の内容とともに感情を聴くことが大切ということは分かったけれど、どうすればその二つを聴くことができるのでしょうか?
そのためには、余計なことをしている暇はないです。
相手が話していることを集中して聴く必要がありますので、慣れるまではうなずきながら聴くだけです。
中には相槌を打ちながら聴くと良い、というようなことが言われますが、相槌を打つことに集中するあまり、相手の話している感情を逃してしまっては意味がありません。
ですから、まずはうなずきながら聞く、ということだけを考えながら、相手の話を聴くことから始めましょう。
相手の話に集中するあまり、うなずくことさえしない、ということはさすがに相手に不安感や不信感を与えてしまいますので、適度なうなずきは必要になります。
そして、うなずきながら聴くことで、相手の話の内容とともに相手の感情を注意深く聞くことができます。
しかし、うなずきながら聴く際に注意すべきことは、うなずく行為を相手にあわせて行うということですね。
うなずくという行為は、相手の話に合わせて行うものですが、合わせて相手の雰囲気、トーンなどにも合わせて行わなければ、そもそもコミュニケーションが成り立ちません。
例えば、神妙な面持ちで話をしている相手に、高速でうなずいていたら、相手は話す気をなくしてしまうものです。
この例は極端なものですが、ここまで極端な相手と自分との相違はなくても、微妙な違いがあっただけで、やはり相手は話す気を少しなくしてしまうかもしれません。
ですから、うなずくということは、単純な動作ですがとても深い物であるということを忘れるべきではないでしょう。
うなずくという行為も、相手の話を聞き、感情を読むためのものですから、相手に合わせたものになるように意識しましょう。
アドバイスをしようとしない
コミュニケーションをとりながら多くの方が行ってしまうのが、相手にアドバイスをしてしまう、ということです。
もちろん、相手がアドバイスを求めているのであれば、アドバイスすることは良いことですし、しなければいけないことです。
しかし、問題はアドバイスを求めていないのにアドバイスしてしまうことです。
相手が話しているときに、「それは間違っている。○○をやってみろ」というような話をしたり、「十分に頑張ったんだから次頑張れ」というような発言をしてしまうことです。
相手がそのアドバイスを求めていないにも関わらず、どうしてもアドバイスしてしまいたいのが人の性質のようです。
その性質とは、相手にアドバイスをすることで、相手よりも優れているということを示したい、という欲求です。
相手がそのアドバイスを求めているとわかれば、それを与えればよいのですが、それがわからないにも関わらず、アドバイスを与えてしまうと、コミュニケーションが成立しないため、どちらかがストレスを感じてしまう結果に終わってしまいます。
だからこそ、うなずきながら聴くことで、相手が何を求めているのか、話を感情を聴くようにすることが大切なのですね。
まとめ
コミュニケーションについては、永遠のテーマのように感じていて、改善し続ける必要があると思っています。
聴くという行為は、いろんな意味がありますが、まずは話と感情をしっかりと聴くようにすることで、コミュニケーションが以前よりもスムーズに進むと思いますので、実践してみてください。