有害な化学物質はアンチエイジングの敵、美容の敵
アンチエイジングそして美容のために排除したい
アンチエイジングには、有害な化学物質はできる限り排除することが基本です。
排除しなければ、有害なものを身体が解毒しなければならないため、アンチエイジングに回す体内の資源が少なくなってしまうからです。
しかし、現代社会では、すべての化学物質を避けるということは、ほぼ不可能な状態です。
不可能とはいえ、どんなものが有害なのか、という知識を持っていれば、避ける機会が増えるはずです。
そこで、今回は有害な化学物質と言われているものをご紹介したいと思います。
化学物質は、スキンケア用品をはじめとして、自宅や職場で日常的に使っているものに含まれています。
こんなに使われているのか、と驚くかもしれません。
今回ご紹介する化学物質すべてを排除するのは不可能だとしても、以下に挙げるものの危険性を知り、体を守るために賢い買い物をすることは可能だと思います。
そのためのヒントにしていただければ幸いです。
スキンケア用品
皺や目の下のたるみ、こけた頬をスキンケア用品でどうにかしようしている人は大勢いらっしゃるはず。
また、たいていの女性はマニキュアやヘアダイや口紅を使っています。
それなのに、大半の化粧品に有害な材料が使われている可能性があります。
特にスキンケア用品は肌の最深部にまで達するように作られているものがほとんどですから、有毒な成分が使用されているとすると、それが体に入りこんでしまいます。
十分な注意が必要です。
- 鉛
認知障害を引き起こす危険な毒素で、口紅や白髪染めに使われている可能性があります。
大量に蓄積すると心臓発作や心臓病の原因になるという報告も。
ありとあらゆる家庭用品に使われています。
シャンプー、デオドラント剤、ボディーソープ、整髪料、マニキュアなど、数多くの物に使用されています。
男の胎児の先天異常の原因になり、女性の卵質の低下、通常より早い更年期を引き起こすと考えられています。
酵母菌、カビ、細菌などの微生物の増加を防止する保存料として、化粧品などに使われている可能性があります。
また、デオドラント剤、発汗抑制剤、シャンプー、コンディショナー、化粧水、クレンジング剤、角質除去剤などに使用されています。
内分泌や生殖に関する異常、発育不全といった問題を引き起こす可能性があります。
- ラウリル硫酸ナトリウム(SLS)
シャンプー、石鹸、歯磨き粉などの泡立ちをよくするために使われるものです。
泡立ちがいいのは嬉しいが、皮膚の炎症、抜け毛、乳がんのリスクと男性の不妊との関係を考えれば、ラウリル硫酸ナトリウムが入っていないものを選ぶべきです。
- リン酸トリフェニル(TPHP)
プラスティックを固めるための物質で、マニキュアや家具の難燃剤として使われていることがあります。
核ホルモン受容体に影響をおよぼし、性ホルモンのバランスを変化させ、肝細胞を蝕む性質があります。
ある研究では、マニキュアを塗っている女性の体に染みこむという結果が出ているため、マニキュアを塗るなら、IPHPが使われていないものを選びましょう。
台所洗剤と洗濯洗剤
浴室、洗濯機置き場、台所には、まずまちがいなく数種の化学物質が使われています。
その化学物質はホルモン受容体と結合し、体内に蓄積して、さまざまな健康被害を起こすものがあります。
- アルキルフェノール
洗剤、燃料、潤滑剤、プラスティックの製造に使われ、タイヤ、接着剤、コーティング剤(食品の缶詰など)、ゴム製品、ノーカーボン紙から検出されています。
主にプラスティック容器に含まれ、エストロゲン、甲状腺、テストステロン、インスリンの機能を混乱させると考えられています。
プラスティック製のボトルは使わないほうが良いかもしれませn。
- フッ化物
虫歯予防の効果があることは有名です。
しかし、過剰なフッ化物は骨を弱らせ、脳機能に悪影響をおよぼすと言われているため注意が必要です。
- 飲み水に含まれるその他の毒素
フッ化物のほかに、鉛、病原菌、がんや生殖上の問題を引き起こす塩素化副産物、ヒ素、ロケット燃料に使われる過塩素酸塩が、飲み水から検出されることがあります。
空気、土、さらには、食品からも検出されている農薬です。ハーバード大学の教授の研究では、有機リン酸エステルの暴露によって失われる人のIQは1700万ポイントという結果が出ています。
建築資材
これもまた家や職場にひそむ毒素です。
火と熱に耐性のある鉱物で、電気の絶縁材として使われていた。使用は禁止され、1980年代から撤去が進んでいますが、いまでも古い家やビルに残っていることがあります。
アスベストを吸いこむことによる健康被害は深刻で、肺疾患、肺がん、中皮腫などにより死に至ることもあります。
顔料、金属の耐腐食性コーティング剤、プラスティック用安定剤として使われています。
欧州連合の有害物質規制の対象になっているが、いまでも、ソーラーパネル、化石燃料、鉄鋼製品、セメント製品、リン酸肥料、パンや野菜などの食品に使われていることがあります。
発がん性物質と考えられ、乳がん、肺がん、前立腺がん、腎臓がんとの関連が疑われています。
鉄分不足の閉経後の女性にとっては、とりわけ危険な毒素と言われています。
キッチン・キャビネットなどに使用されるパーティークルボードから検出されています
。
ある報告によると、ブラジリアン・ブローアウトのヘアケア製品からも検出されたとのことです。
つまり、キッチン・キャビネットと、あなたの最新のヘアスタイルには、同じ毒素が含まれている可能性があります。
上咽頭や骨髄のがんと関連があるとの報告もあります。
- 揮発性有機化合物(VOC)
塗料に含まれることが多く、肝臓、腎臓、中枢神経系の損傷を引き起こすと考えられています。
このことから、低VOCの塗料、あるいはVOCが含まれていない塗料を選ぶのが賢い選択と言えそうです。
まとめ
化学物質は本当にたくさんのものがありますので、すべてを把握することは不可能ですし、すべてを避けることもまた不可能です。
しかし、とりわけ有害なものはできる限り避けることがとても重要です。
有害な化学物質が体内に入ると、解毒するために、肝臓や腎臓がフル稼働で対処しなけれればならなくなります。
(解毒にはほかにも様々なものが、体内で使われますが、この2つの臓器はとりわけ重要です。)
化学物資が大量に入ってくると、この2つの臓器は処理が間に合わなくなってしまいます。
有害物資が体内に多く入りすぎると、肝臓も腎臓も過重労働になってしまうため、アンチエイジングのための仕事ができなくなるばかりか、老化を進めてしまう可能性もあります。
そして老化が早く進むために、未処理の毒素がたまってしまい、様々な病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。
解毒や体内の不要な物資を排出する能力は、ミネラルや食物繊維など、身体に有益な栄養をたくさんとり、睡眠や休息を適切に摂っていれば、ある程度向上させることができます。
しかし、その向上した能力は、ぜひともアンチエイジングや美容のために使いたいものですね。
やはりそのためにも、この記事で記載している有毒な化学物質の摂取をできる限り少なくしていくようにしましょう。
過剰なほどに避ける必要はないと思いますが、日常生活で意識しているのとしていないのでは、やはり結果が異なるものですから。