レモンはアンチエイジングには必須の果物!
レモンの効果
アンチエイジングや美容には、レモンが良いようなイメージがありませんか?
スキンケアのために、女性がエステなどでケアを受けている間、顔にレモンの輪切りを乗せているシーンなどで、スキンケアにはレモンという印象を持っている方が多いでしょう。
実際のところ、肌に直接乗せるのはどうなのでしょうか?
肌が敏感な方などは、レモンに過敏に反応してしまうため、あまりよくないかもしれません。
レモン汁を顔に気になるシミがある場合は、少し指にとって塗るという程度で行うことが良いという説もあるようです。
これはシミを消してくれるというわけではなく、シミを明るくすることで目立たなくする効果があるためです。
しかし、レモンに含まれるソラニンという成分が、紫外線に過敏に反応するため逆効果という報告もあるようなので、レモンは肌に直接つけるのではなく、食べる方が良いようです。
レモンの成分
レモンを食べるのは何もスキンケアだけのためではありません。
レモンには本当にたくさんの健康に良い成分が含まれています。
骨を丈夫にする
レモンを食べる人は、食べない人に比べて高齢になっても骨密度が高いという報告があります。
これは、レモンに含まれているクエン酸によるものだと言われています。
クエン酸には「キレート効果」があるため、カルシウムを効率よく吸収できるようになります。
(ちなみにクエン酸のキレート効果は、カルシウム以外のミネラルの吸収もよくしてくれるため、骨の形成に必要なカルシウム、そしてマグネシウムの吸収もアップしてくれます。)
そのため、血中カルシウム濃度が維持され、骨密度を低下させることなく維持できるようになります。
通常カルシウムは、人体には吸収されにくいミネラルです。
カルシウムを食物から摂取した場合、なんど約70%は体外に排出されてしまうのだそうです。
高齢になると腸から吸収されるカルシウム量は低下傾向になるため、私たちの体は骨に蓄えられているカルシウムを使って、その不足分を補おうとするのです。
その結果、高齢者は骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。
骨粗鬆症はなる前の予防がとても大切ですが、レモンはとてもお勧めの食材ということになります。
骨粗鬆症になると、骨がもろくなってしまうことから、運動などや日常生活で階段を上ったりするだけで、骨折してしまうというようなことが起こる可能性があります。
運動や日常生活で身体を動かすということは、アンチエイジングや美容にはもちろんですが、健康促進のためにも必要不可欠なことです。
その運動ができなくなってしまうと、一気に老化が進んでしまう可能性があり危険です。
そのため、アンチエイジングや美容のために、そして健康のためには丈夫な骨というのは必要不可欠なものなのですね。
また、クエン酸は疲労回復にも効果が高いため、糖分がたくさん含まれている栄養ドリンクを飲むよりも、レモンを食べる方が健康的で良いのではないでしょうか。
レモンポリフェノール
レモンには、特に皮にたくさんのポリフェノールが含まれています。
レモンポリフェノールは、抗酸化作用があるため、身体の酸化を防いでくれます。
身体の酸化は、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの原因となる可能性があり、その他の疾病の原因となるものです。
レモンポリフェノールはその酸化を防いでくれるため、様々な疾病から身体を守ってくれます。
さらにレモンは、研究によって血圧を低く抑える効果があるということが報告されています。
これもレモンポリフェノールによる効果ではないかと言われています。
考えてみれば、それは当然ですよね。
抗酸化作用によって、血管や血液が若く保たれるということは、血管が柔軟で丈夫な状態が保たれているということであり、さらに血液も若く保たれるということは、血流もスムーズであるということです。
身体の隅々にまで、スムーズに血液を送ることができるのですから、血圧を上げて血液を無理に推し進める必要がなくなるわけです。
レモンフラボノイド
レモンの実の果汁には、レモンフラボノイドが豊富に含まれています。
フラボノイドは抗酸化作用があるため、レモンポリフェノールと同じく、私たちの身体の酸化を防いでくれます。
ビタミンC
レモンには、ビタミンCが含まれていることは、言うまでもないことですね。
ビタミンCは、お肌を若々しく保つためのコラーゲンを作るために必須のビタミンです。
その理由は、コラーゲンは私たちの身体の中で生成されるのですが、その生成過程でビタミンCが必要になるからです。
肌の下のコラーゲンがしっかりと保たれていることが、美肌の条件ですが、ビタミンCが不足してしまうと、そのコラーゲンを保つことができなくなってしまいます。
そのため、ビタミンCが美肌のビタミンと呼ばれるわけです。
また、ビタミンCも抗酸化作用があるため、レモンポリフェノールや、レモンフラボノイドと合わせて、私たちの身体を酸化から守ってくれます。
抗酸化物質は、それ単体で働くよりも、たくさんの種類の抗酸化物質が相互に影響しあって働いたときの方が、抗酸化力が強くなると言われています。
その意味で、レモンにはレモンポリフェノール、ビタミンCなどたくさんの抗酸化物質が一つに含まれているため、とても理想的な食べ物ということができそうですね。
そして、ビタミンCは免疫力とも密接に関わっています。
それは血液中の白血球やリンパ球はビタミンCを多く含んでいて、体の中に細菌が入ってくるのと戦うからです。
ですからレモンを食べることで、風邪をひきにくい身体になるという効果もあります。
ビタミンCを食べると風邪に効く、ということが言われることがありますが、これは直接的には効果は認められていないようです。
しかし、風邪をひきにくくする効果があることから、間接的には効果が期待できるのかもしれませんね。
また、抗酸化作用によって血流が良くなることで、体温が上がることによっても免疫力が高くなると言われています。
血流がスムーズになることで、白血球やリンパ球が侵入した異物にスムーズに届くことで、素早く異物を排除できるようになるというのが理由の一つです。
減塩効果
レモンの酸味を上手に使うことで、料理に使う塩の量を減らすことができると言われています。
それは、レモンの酸味が塩味を引き立たせる効果があるため、少ない塩の量でも十分に塩味を感じることができるからだと言われています。
レモンはさわやかな味と香りのため、どんな料理に合わせやすいため、塩分量を減らしたいという場合は、レモンをレシピに加えることを考えるとよいと思います。
レモンにはポリフェノールやフラボノイドが含まれており、それが血圧を抑えてくれる効果があるのですが、酸味による減塩効果によって、間接的にも血圧を抑える効果があるということですね。
まとめ
レモンの健康への効果は、含まれている成分のすごさからわかりましたね。
レモンの使い方としては、鶏のから揚げなどにかけることで、油の酸化を抑えてくれる効果があるともいわれています。
居酒屋などでから揚げなどの揚げ物を頼んだ場合、レモンが付いてくることがあると思いますが、今までの効果を考えると、使わないのは本当にもったいないです。
アンチエイジングや美容、そして健康のためにもレモンを食べる機会を意識的に増やしていくことをお勧めします。
ただし、海外からのレモンの皮には、農薬などが付着していると言われているため、無農薬であることがわからない場合は、皮は食べないほうが良いでしょう。
皮にポリフェノールがたくさん含まれているのでもったいないのですが、それ以上の悪影響があるかもしれませんので、十分に注意してください。