ココアに含まれるカカオポリフェノールでアンチエイジング!
ココアの効能
ココアはカカオ豆が原材料です。
カカオ豆には、健康にとても良い成分が入っているため、アンチエイジングや美容にもとても重要なものです。
ココアは、砂糖を大量に入れて飲む場合は、あまり健康に良い飲み物ではなくなりますが、砂糖をあまり入れないで、カカオの濃度が高いものは、健康に良いと言われています。
それはカカオ豆を原料としているチョコレートにも言われていることです。
今回はココアのことを考えたいと思います。
ココアに含まれるカカオポリフェノール
ココアには、カカオポリフェノールが豊富に含まれています。
ポリフェノールというと、赤ワインのイメージがあるかもしれませんが、カカオポリフェノールは赤ワインよりも数倍ポリフェノールが含まれていると言われています。
フランス人が長寿なのは、赤ワインのポリフェノールのおかげだという、フレンチパラドクスは有名ですが、その数倍ポリフェノールが含まれているカカオ豆の効果はどれほどのものか、想像するのは簡単ですよね。
しかも赤ワインよりも数倍ポリフェノールが含まれているというのですから、その効果をぜひとも取り入れたくはないでしょうか?
そんなカカオポリフェノールの効果を少し見てみたいと思います。
高血圧の改善
カカオポリフェノールは、高血圧の改善が期待できます。
ココアなどで摂取したカカオポリフェノールは、小腸で吸収されて血液中に取り込まれます。
血管の内壁で炎症がおきている場合、炎症によって血管が狭くなっているために血流が滞り、血圧が高くなっていることがあります。
また、動脈硬化などで血管が柔軟性を失っている場合も、高血圧になることがあります。
カカオポリフェノールは炎症を軽減する効果があるため、狭くなっていた血管が広がること、また血管の柔軟性が高まるため、血圧が下がると考えられています。
高血圧の人たちに、カカオポリフェノールを摂ってもらって、血圧がどう変化するか確認する研究が行われたのですが、その結果、血圧が高い人ほど血圧が下がるという結果になりました。
この結果から、カカオポリフェノールは、高血圧の改善と、血圧を適正な状態に保つ効果があることが報告されています。
動脈硬化の改善
動脈硬化は活性酸素の影響で酸化したLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が原因のひとつと考えられます。
酸化したLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が、血管に付着することで、血管の柔軟性をなくしてしまう状態です。
カカオポリフェノールは、その抗酸化作用によって、LDLコレステロールの酸化を防ぐ働きがあります。
またカカオポリフェノールには血液をサラサラにする効果も報告されています。
健康な成人男女がカカオポリフェノール500㎎を含むチョコレートを25g食べた後の血液を観察した研究では、被験者全員に血液がサラサラになったという報告がされています。
カカオの濃度が十分に高いココアでも、同じ効果があります。
スキンケア
カカオポリフェノールを摂取すると、皮膚の角層水分量の低下を防ぐ効果があることがわかっています。
そのため、肌荒れなどに有効な効果があります。
また、抗酸化作用により、活性酸素の活動が抑えられるため、紫外線によるダメージも軽減してくれます。
食物繊維
ココアは液体のため、食物繊維のイメージがあまりないかもしれませんが、実は食物繊維がたくさん含まれています。
その量はゴボウの3倍ともいわれています。
そのため、腸内環境を整える効果も、ココアにはあります。
腸内環境は、免疫系に直接関係している重要なものであり、アンチエイジングや美容にはとても重要な臓器です。
ココアで腸内環境を整えましょう。
カカオプロテイン
カカオプロテインも腸内環境と整える作用があると言われています。
カカオプロテインは消化されにくいタンパク質であると言われています。
そのため小腸では吸収されないで、大腸まで届き便の量を増やすとともに、腸内細菌の餌となるため、腸内環境と整えてくれると言われています。
テオブロミン
テオブロミンはカフェインに似ている化学構造のカカオ豆特有の成分です。
そのテオブロミンが、カカオの苦味や香りのもととなっています。
ちなみに、テオブロミンはギリシア語で「神の食べ物」という意味だそうです。
昔は、カカオは神聖な食べ物だったのでしょうか。
テオブロミンにはカフェインに似た中枢神経を刺激する働きがあり、集中力や記憶力、思考力を高める効果があると言われている一方で、カフェインのように覚醒作用はなく、自律神経のバランスを整えて緊張を和らげる効果も期待できます。
そして、テオブロミンには手足の末梢血管の血流の改善効果もあるようです。
そのため、仕事や勉強の時に、テオブロミンは役に立ってくれそうですね。
カカオポリフェノールが、血流を改善してくれる効果がありますので、脳内の血流も改善することが期待されていますが、テオブロミンの効果と相まって、さらに効果が高まりそうです。
マグネシウム
マグネシウムには動脈硬化や骨粗しょう症予防に効果があります。
骨の形成には、カルシウムが重要ということはよく知られていることですが、マグネシウムのことはあまり知られていません。
しかし、骨の形成にはカルシウムに加えてマグネシウムも重要です。
ココアを飲むことで、そのマグネシウムを摂ることができます。
またマグネシウムは、糖質の代謝に関与して中性脂肪の増加を抑制し、さらに中性脂肪の分解も促進する効果があります。
さらにマグネシウムは腸の中で水分を引き寄せて便を軟らかくする働きもあると言われていますので、便秘解消に役立ち、腸内環境を整えてくれます。
鉄
カカオには、鉄が豊富に含まれています。
鉄は血液の中の赤血球の原料であるヘモグロビンの主成分です。
ヘモグロビンが酸素を体中に運んでくれるのですが、鉄が不足すると酸素を十分に運ぶことができないため、貧血になってしまう原因になります。
鉄はレバーやホウレン草などに含まれていますが、どうしても苦手な方はカカオから摂ることができます。
鉄分についてはこちらも参考にしてみてください。
まとめ
ココアを飲むことで、その高い抗酸化作用を摂ることができます。
そのため、アンチエイジングや美容のためには、ぜひココアを飲むことを習慣にしたいものですが、問題は砂糖などがたくさん入っている可能性があることです。
まず、ココアを選ぶときには、必ず原材料を確認することです。
原材料で、一番最初に「砂糖」が記載されているものは、原材料の中で砂糖が一番多く使われていることになります。
これでは、チョコレート味の砂糖を飲んでいることと同じですので、健康への好影響は期待できないでしょう。
逆に砂糖を代謝するために、多くの栄養素が消費されてしまう結果になり、逆効果の可能性もありますね。
原材料で一番最初に書かれいてるのが、「カカオ」や「カカオマス」と書かれている場合は、一番多く使われているのがカカオですので、健康への効果が期待できるでしょう。
上手にココアを選んでアンチエイジングしたいですね。