アンチエイジングに効果のある果物 葡萄について
葡萄の効果について
赤ワインのポリフェノール
アンチエイジングには、ポリフェノールがとても効果的であるということは、もう常識になっているでしょうか。
ポリフェノールがたくさん含まれているものとして有名なのは、やはり赤ワインですね。
そもそもポリフェノールは、フレンチパラドクスから発見されたものだと言われています。
フレンチパラドクスについては、上のリンク内の記事でご説明していますが、簡単にもう一度触れておくと、フランス人は、ほかのヨーロッパ諸国の人たちよりも、喫煙率が高いうえに、チーズやバターなどの乳脂肪、肉類、動物性脂質を好んで多く摂取していると言われています。
それにも関わらず比較的長寿であるということから、フランス人の飲んでいる赤ワインに秘密があるのではという仮説が生まれ、赤ワインの中のポリフェノールの効果が確認されたのです。
この結果を聞いて、ならば赤ワインをがぶがぶ飲めば健康に良いのかというと、もちろんアルコールが含まていますので、たくさん飲めば脂肪肝や動脈硬化などの危険性が高まります。
特に日本人はアルコールに弱い人が多いと言われていますので、赤ワインを健康に良いからと言ってたくさん飲むと、逆に悪影響があるかもしれません。
やはりお酒は適量を見定めるのが重要になります。
アルコールについてはこちらを参考にしてみてください。
そして、赤ワインの最大の問題は、お酒が飲めない人は、ポリフェノールの効果を得ることが全くできないということです。
お酒が飲めないのに、赤ワインを無理に飲むという方はいないと思いますが、そんなことをすると当然健康に良いわけがありません。
また、ポリフェノールは体内に蓄えておくことができないと言われていますので、時間を空けて少しずつとっていくことで、時間の隙間なく効果を得ることができます。
しかし、赤ワインに関してはいつでも飲めるという方はほとんどいないと思います。
なぜなら、仕事や家事、その他のことをしている場合でも、赤ワインをはばかることなく飲める人というのは、本当にごく少数でしょう。
そこで、赤ワインを飲めない方でも、ポリフェノールの効果を得る方法がないのかを調べてみました。
その結果は、このブログでもいくつもご紹介しているとおり、赤ワインを飲まなくても、ポリフェノールを摂る方法はいくらでもあります。
例えばコーヒーを飲むことで、ポリフェノールの効果を得ることができます。
葡萄について
そして今回は、赤ワインの原料である葡萄について考えてみたいと思います。
葡萄は、スーパーなどで比較的楽に手に入る果物です。
いろんな葡萄が販売されていますが、私はどの葡萄も好きなので、秋になるとたくさん買って食べます。
とはいっても、巨峰やマスカットは高いものが売られていることが多いので、なかなか手が出ませんが。
葡萄の成分について
そんな葡萄には、アンチエイジングや美容にとても効果が高い成分がたくさん含まれています。
果糖・ブドウ糖
葡萄には果糖、ブドウ糖のように吸収が早く、そして素早くエネルギーに変わる糖質が含まれています。
そのため、疲労回復の効果が高いと言われています。
また、脳の栄養はブドウ糖のみといわれていますが、葡萄を食べることでその栄養補給ができるため、勉強や頭を使うようなときにも効果があると言われています。
ビタミンC
葡萄にはビタミンCがたくさん含まれています。
ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲンの合成のために必須のビタミンです。
特に皮膚はその土台とも言えるコラーゲンがしっかりとしていることが、若い瑞々しい肌を維持するためにはとても重要です。
そのコラーゲンを生成する過程で、ビタミンCがとても重要な働きをするために、ビタミンCは美容のビタミンとも呼ばれており、スキンケアにはビタミンCが必要なのは、これが理由の一つです。
また、ビタミンCは抗酸化作用をもっていて、ビタミンEと協力して有害な活性酸素から体を守る働きがあります。
そのビタミンCを、おいしく葡萄からとれるのはうれしいですね。
ビタミンB群
葡萄にはビタミンB群も豊富に含まれています。
ビタミンB群は、代謝をサポートする働きがあり、糖をスムーズにエネルギーに変えるためには必須のビタミンです。
ビタミンB群が不足すると、エネルギーが不足する可能性があるため、身体の至るところで不調が出てくる可能性があります。
ポリフェノール
葡萄は赤ワインの原料ですから、葡萄自体にポリフェノールがたくさん含まれています。
例えばアントシアニンが葡萄の皮のところにたくさん含まれているのですが、これはポリフェノールの一つですので、抗酸化作用があります。
また、アントシアニンは視機能改善作用があり、目の健康にもとても良いものです。
また、渋み成分であるタンニンが含まれている他、赤系のぶどうに豊富なレスベラトロールも含まれているのですが、これらもポリフェノールですので、抗酸化作用があります。
ポリフェノールに代表される抗酸化物質は、一つだけでは効果を最大限に発揮することが難しいようで、仲間の抗酸化物質が大勢いることでその力を最大限に発揮で切るようです。
葡萄には、ポリフェノールの他にもビタミンCなどの抗酸化物質が含まれているために、抗酸化作用を高めるためにはとても理想的な食べ物ということが言えるわけですね。
ペクチン
ペクチンは食物繊維の一つです。
葡萄にはこのペクチンが豊富に含まれているため、腸内環境を整える作用があります。
なぜなら、食物繊維は腸内に届くことで便の量を増やして便通を整えたり、善玉菌の餌となることで、善玉菌の数を増やすということになるため、腸内環境をとても効果的に整えてくれるものです。
腸内環境が整うことで、痩せやすい体質になるということも研究で報告されていますので、葡萄で腸内環境を整えることは、アンチエイジングや美容にもとても効果がありそうですね。
またペクチンには血液中の悪玉コレストロールを下げる効果もあると言われています。
葡萄の食べ方
葡萄はその実がとてもおいしく、皮は食べないという方が多いです。
確かにその気持ちはよくわかるのですが、ポリフェノールは皮の部分にたくさん含まれているため、それはとてももったいないことなんです。
できれば葡萄は皮も一緒に食べてもらいたいです。
特にアンチエイジングや美容のためには、ポリフェノールがたくさん含まれている皮はとても重要なところです。
食べづらいという場合は、ミキサーやジューサーに皮ごと入れてジュースにして飲むというのもよい方法です。
しかし、葡萄好きの私としては、ぜひジュースにしないで実のまま、そして皮ごと食べていただきたいです。
まとめ
葡萄は赤ワインの原料ですので、当然ポリフェノールが含まれているわけですが、それ以外にもたくさんアンチエイジングには欠かせない栄養素がありましたね。
アルコールが飲めないという方でも、葡萄なら大丈夫という方も多いと思いますので、ぜひともポリフェノールの効果を上手に取り入れてください。