読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

嗅覚の健康への影響とは?良い香りでリラックスしつつアンチエイジングしたい。

嗅覚は健康にとても重要

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私たちが情報を得るときに重要だと考えるのは、五感のうちのどの感覚でしょうか?

 

多くの方が答えるのはやはり目、視覚ですよね。

 

目から入る情報を処理することによって、日々の生活を送っているように感じています。

 

その他の四つの感覚は、視覚ほどは重要ではないように感じている方も多いかもしれません。

 

しかし、最近の研究は人間の嗅覚にも注目が集まっているようです。

 

そして、この嗅覚が健康に密接な関係があり、アンチエイジングや美容にもすごく影響があるとしたらどうでしょうか?

 

そんなことは考えたこともないかもしれません。

 

short-coat brown puppy

 

嗅覚というと、犬がすごく良いという程度の認識しかない、という方が多いと思います。

 

それに加えて嗅覚というと、私たち人間はそれほど鋭い感覚を持ってはいないようなイメージを抱いているのではないでしょうか?

 

特に最近は、嗅覚について意識する瞬間というのは、ごみなどの嫌な臭いを感じるときだけかもしれませんね。

 

異性を惹きつけるフェロモンなどの話を聞いても、私など全く実感したことがないため、ピンときません。

 

でも、少し考えてみると、コーヒーの良い香りがカフェから漂ってきたり、焼き立てのパンの香りがしたりすると、なんとなく心が動かされる気がしませんか?

 

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私はこの2つの香りがしてくると、とても良い気分になります。

 

逆にパンやコーヒーが嫌いな場合は、不快な気分になるのかもしれません。

 

このように、においは直接脳につながっていると言われ、私たちの感情を動かすものです

 

嗅覚は、脳内の感情をつかさどるニューロンに強い反応を引き起こし、私たちの古くからある脳の部位に入り込みます。

 

そこでは脳の偏桃体という部分が待っているのですが、そこは逃走や闘争反応を生じさせる部分で、記憶の保存庫と言われる海馬に強い電気信号を生じさせます。

 

この能力は、人類が過酷な環境で生き延びるために、敏感な嗅覚によって不足している食糧や水を見つけるために必要だったと考えられています。

 

嗅覚からの刺激で、それが食糧なのか、危険を知らせるものなのかを瞬時に判断する必要があったのですね。

 

嗅覚の健康への悪影響

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しかし、この嗅覚が脳に直接つながる経路であるということが、健康にも大きく影響を与えているということが研究によって明らかになっているようです。

 

例えばディーゼルエンジンの車や、たき火、コンロなどの燃焼反応で噴出される微粒子である黒色炭素を例にとりましょう。

 

この黒色炭素は心血管や肺に影響を与えるため、寿命を縮めると言われています。

 

吸い込んだ微粒子が肺に入り込んで、それが原因で健康に害をもたらすと考えられているからです。

 

しかし、近年では肺に加えて、鼻から入った微粒子が健康に被害を持たらすのではないかと言われているのです

 

この脳を鼻との関係が解明されたのは、2003年と言いますから、本当に最近分かったことなのですね。

 

これは、メキシコシティーの大気汚染調査の際に、野良犬の脳に病変が見つかったことから判明したことです。

 

正確な解明については、まだ研究が進んでいないようですが、交通量が多い道路の近くに住んでいる人は、そうでない人よりも、自閉症脳卒中のリスクが高くなり、加齢による認知機能が衰えやすくなると言われています。

 

これは、鼻から入った微粒子が組織に炎症を引き起こし、脳の免疫細胞の遺伝子発現に変化を与えるためだと推測する科学者がたくさんいます。

 

嗅覚の健康への良い影響について

woman smelling bouquet of purple lavender

 

そして、ここで考えたいことは、嗅覚が直接脳につながっている経路であるならば、嗅覚によって脳に良い刺激を与えることができるということです。

 

このことは、数千年前から経験的に知られていたことです。

 

リラックス効果や健康、安眠など様々な効果があることで人気があるアロマテラピーですが、その歴史は古く、古代エジプトまでさかのぼります。

 

有名な話では、クレオパオラがバラの花びらを使って、マルクス・アントニウスを誘惑したという伝説ですね。

 

このアロマテラピーなどの効果については、大規模な臨床研究の例はありません。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

それは、アロマテラピーなどを使ってリラックスや安眠などの効果が得られた場合、それが本当にアロマテラピーによる効果なのか、それともアロマテラピーが健康に良いという認識からくるプラシーボ効果によるものなのか、その区別をつけることが難しいからです。

 

しかしながら、複数の研究では、ラベンダーやローズマリーのようなアロマテラピーが、被験者のコルチゾールを減らしたり、心臓への血流速度が上がったなどの効果を報告しています。

 

コルチゾールが減るということは、ストレスが減っているということですから、健康に良い効果が生まれているということです。

 

血流もスムーズになっているのですから、アロマテラピーの効果はかなり高いということが分かりますね。

 

また、香りが記憶力をアップさせるという研究もあるため、勉強している時、仕事をしているときなどに、自分の好きな香りを嗅ぎながら行うと能率がアップするかもしれませんね。

 

ヒノキの香りなどが記憶力に良いということが報告されていますので、ヒノキの香りのアロマオイルなどを使うと、リラックスもできますし、記憶力を高める効果も期待できて一石二鳥です。

 

もちろん、ヒノキの香りを嗅ぐと、爆発的に記憶力が高まるということはないので、過大な期待をしてはいけませんが、補助として使うにはとても良いと思います。

 

まとめ

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嗅覚についてはあまり意識したことがないかもしれませんが、健康への影響が少なからずあるということが分かったのではないでしょうか?

 

嗅覚を上手に刺激することで、健康に良い影響を与えることもできます。

 

自分の好きな香りをかぐことで、リラックスできると同時にストレスも解消できるとなると、自宅にいながら日ごろの疲れをいやすのにとても取り組みやすいですよね。