バナナは超優等生。アンチエイジング、健康促進に重要なわけとは?
バナナについて
バナナは、バランスよく栄養が含まれているため、健康に良いというイメージが強いですね。
多くの方が健康のためにバナナを食べているようです。
一時期朝バナナダイエットのように、ダイエットにも効果があるということで、流行したこともあります。
バナナの効果
バナナの健康に良い成分は、本当にたくさんあるために、書ききれないほどです。
その中でもいくつかをピックアップしていきたいと思います。
食物繊維
バナナは食物繊維をたくさん含んでいます。
そのため便秘の予防・解消にバナナを食べる人は多いですよね。
バナナに含まれている食物繊維は、食事でとった栄養素の吸収速度を遅くする効果があります。
これによって、アンチエイジングには厄介な血糖スパイクを防いでくれます。
また、食物繊維は有害物質を絡めとって、体外に排出する働きもあります。
バナナには水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維の両方が含まれているため、両方の良いところを一度に摂ることができるのもうれしいですね。
水溶性食物繊維の働きは次のようなものがあります。
- 食後の血糖値上昇を抑える。
- コレステロールを低下させる。
不溶性食物繊維の働きとしては以下のようになります。
- 便のカサを増やして腸の働きを刺激し、便通を促す。
- 咀嚼回数を増やし、満腹感を与える。
食物繊維を摂ることで、さらに腸内の環境を整えれることができますので、免疫力アップなど、さらなる効果が期待できます。
糖質
糖質というのは、炭水化物から食物繊維量を引いたものです。
糖質と聞くと血糖値が気になるのがアンチエイジングや健康促進を考えている人の特徴ですよね。
バナナの糖質の吸収は急激には起こりません。
その理由は、まず第一にバナナは食物繊維を一緒に含んでいることから糖質の消化吸収速度が緩やかなのです。
そのため、血糖値が急激に上がることはありません。
またバナナは、でんぷん、ブドウ糖、果糖、ショ糖などさまざまな糖質を含んでいるのが特徴です。
糖質の種類によって体内で消化吸収される時間が異なるため、これも血糖値が急激に上がらない理由になっています。
様々な糖質を含んでいるため、バナナは即効性と持続性を併せ持っていることから、持続的なエネルギー補給が可能な食材の一つです。
テニスなどのアスリートが試合前などに食べるは、このバナナの特徴を生かしてのことです。
ビタミンB群
バナナにはビタミンB群が豊富に含まれています。
バナナにバランスよく含まれるビタミンB群は水溶性ビタミンで、主にエネルギー代謝を円滑にする効果があります。
エネルギー代謝を促進して円滑にすることで、身体の隅々にエネルギーを効率よく届けることができるようになります。
ビタミンB群が不足してしまうと、エネルギー代謝が円滑に行われなくなるために、身体に十分なエネルギーを届けることができなくなります。
エネルギー不足で、肝臓や腎臓などが十分に機能できない状態になると、アンチエイジングや美容に悪影響を及ぼす可能性があります。
ですから、バナナを食べてビタミンB群を補給することはとても重要なことです。
ビタミンB群は水溶性のビタミンですので、摂りすぎた場合は体外に排出されるため、摂りすぎの心配はないと言われています。
そのため、ビタミンB群は毎食コンスタントに摂りたい栄養素です。
しかし、サプリなどでビタミンB群をたくさん摂っている場合は、その影響がはっきりしていないため、摂取には注意が必要かもしれません。
カリウム
バナナに含まれているカリウムは、人の体に必要なミネラルのひとつで、体内のナトリウムのバランスを調整する効果があり、それによって体内の浸透圧を調整する働きを担います。
現代社会では塩分の摂取量が多くなっていますが、カリウムには余分なナトリウムを排出する作用があり、摂り過ぎた塩分を調整することができるミネラルです。
外食や濃い味が好きな方は、ナトリウムを摂りすぎている可能性があるため、バナナを食べてカリウムを摂取することが重要でしょう。
カリウムは加熱調理によって失われやすい栄養素と言われていて、例えば野菜に含まれるカリウムはゆでることでその量は約70%にまで減ると言われています。
しかしながら、バナナは生で食べることができるので、カリウムが失われる心配は必要ないでしょう。
また、体内のナトリウムのバランスを整えることによって、体内の水分のバランスも整えることができると言われています。
そのためバナナを食べてカリウムを摂ることで、むくみの解消につながるともいわれています。
そして、ナトリウムのバランスと整えることで、血圧を正常に保つことができるため、糖脈効果や心疾患や脳血管疾患などの予防にも効果があると言われています。
マグネシウム
マグネシウムは魚や大豆などに多く含まれる栄養素ですが、果物の中で含有量の多いのがバナナです。
骨を丈夫にするために必要なものはと聞かれると、多くの方はカルシウムだと答えるでしょう。
しかし、同時にマグネシウムも骨を丈夫にするためには必要なミネラルです。
マグネシウムの約60~65%は骨に含まれているために、骨の健康のためにカルシウムとともにバランスよく摂取する必要があります。
また、マグネシウムは体の代謝作用全般で大切な役割を担っており、300種類以上もの酵素の働きを保つために欠かせません。
これはデトックスやアンチエイジングのためには、絶対に不可欠なミネラルと言えそうですね。
バナナは安い
これだけ栄養価の高い食材であるバナナですが、本当に安く購入できる食材ですよね。
スーパーなどに行くと、5本で100円ぐらいで売っていることが多いです。
1本20円ぐらいですから、本当にありがたい食材です。
さらにバナナは季節での価格の変動がほとんどありません。
比較的いつでも安価で購入できる食材であるということもありがたいです。
栄養の面、そして価格の面でもバナナはスーパーフードと呼んでも過言ではないのではないでしょうか?
バナナの安眠効果
バナナには安眠効果もあることをご存知ですか?
安眠のためにはメラトニンの分泌がとても重要です。
暗くなり始めるとメラトニンが分泌され、眠りの準備を始まるのが睡眠のサイクルになります。
このメラトニンの分泌を促すのが、セロトニンという物質であり、さらにはセロトニンを生み出すのがトリプトファンという必須アミノ酸です。
つまりはこのトリプトファンの摂取が、安眠のためにはとても重要になります。
バナナにはこのトリプトファンが豊富に含まれているのです。
さらにトリプトファンを効果的に、セロトニンやメラトニンに変化させるためには、トリプトファンだけではなく炭水化物、ビタミンB6などを摂取する必要があります。
しかしながら、先ほどから見てきた通り、バナナにはこれらも同時に豊富に含まれているので安心ですね。
そして良質な睡眠にはバナナに含まれているトリプトファンを摂取するタイミングも重要になってくると言われています。
トリプトファンはすぐにはセロトニンやメラトニンに変わらないと言われているために、朝にトリプトファンを摂ることが効果的だと言われています。
朝は軽めに済ませたいというような場合には、バナナだけ食べるというのもよいかもしれませんね。
まとめ
バナナはあらゆる面で優等生であることが分かったのではないでしょうか?
アスリートたちが練習前や練習後にバナナを食べているのは、こういった効果を理解しているからですね。
それを私たちが真似してはいけないということはありませんから、日ごろのパフォーマンスを上げるためにも、また健康のためにもバナナを今一度見直していきましょう。