じゃがいもは炭水化物が多いから食べない?それは単純に食べ過ぎでは?
じゃがいもは太る?
じゃがいもって、とてもおいしい食材ですが、最近は悪者になっていることが良くあります。
それは、糖質制限ダイエットを行っている場合に、じゃがいもがたくさんの糖質を含んでいるため、食べないようにしているということが原因の一つのようですね。
じゃがいもはダイエットの敵と考えている方も多いのではないでしょうか?
糖質制限ダイエットに関しては、個人の自由ですから、それについては何も言うつもりもありませんが、じゃがいもにはたくさんの糖質や炭水化物が含まれているから食べない、というのはちょっと考え直す必要があるかもしれません。
じゃがいもには、たくさんの栄養が含まれていますので、よほどたくさん食べたのなら別ですが、普通に食べる程度であれば、むしろ健康への効果が大きい食材です。
逆にじゃがいもに含まれる成分を考えてみると、ダイエットをしているのであれば、むしろ積極的に食べるべき食材なのかもしれませんよ。
じゃがいもは低カロリー
じゃがいもは炭水化物がたくさん含まれているから、さぞかしカロリーも高いだろうと考えているダイエッターが多いようです。
しかし、じゃがいものカロリーはご飯の半分程度と、かなり低いのでダイエットに際してカロリーを気にしてじゃがいもを食べないようにする必要はないようですね。
ただし、じゃがいもはバターやその他の脂との相性が、驚くほど良いので結果としてカロリーオーバーになる可能性は否定できませんが。
たとえばじゃがバターは、居酒屋の定番メニューだと思いますが、誰が作っても失敗しないのではないか、と思うほどに簡単でかつおいしすぎますよね。
ですから、手軽に作れる分、ちょっと注意が必要かもしれません。
じゃがいもの栄養について
じゃがいもには、炭水化物しか含まれていないように考えているかもしれませんが、私たちの健康やアンチエイジングにとても有効な成分がたくさん含まれています。
ビタミンC
意外かもしれませんが、じゃがいもにはビタミンCがかなりたくさん含まれています。
生の状態であれば、そのビタミンCの量はリンゴよりも多いと言われているほどですよ。
リンゴの効果についてはこちらを参考にしてみてください。
念のため申し上げますが、じゃがいもを食べるから、リンゴは食べなくてよいということではないのでご注意くださいね。
リンゴはとても良い効果がたくさんありますので、毎日とりたい果物です。
さて、じゃがいもに含まれているビタミンCは、美肌効果、美白効果のためには必須のビタミンと考えられています。
なぜなら、お肌をきれいにみずみずしく保つためには、皮膚の下にあるコラーゲンを保つ必要があります。
そのコラーゲンの生成に必要不可欠なビタミンがビタミンCですから、まさにアンチエイジングや美容のためのビタミンということができますね。
さらに、ビタミンCには抗酸化作用があります。
身体の老化は酸化によって進んでいく側面がありますが、ビタミンCの抗酸化作用がそれを予防してくれます。
そして、ビタミンCはストレスに対処する際にも、とても重要な役割を果たすビタミンと言われています。
その理由は、ストレスに対処するために作られるホルモンに、ビタミンCが使われるからです。
抗ストレスホルモンは、ストレスを受けると速やかに作られるのですが、その時にはビタミンCが使われるため、ストレスを受けるとビタミンCは急激に失われると言われています。
ダイエットなどで、もしもストレスを感じているようならば、ビタミンCを補給するために、じゃがいもを食べる必要があるかもしれませんね。
ビタミンCの注意点
ビタミンCは、熱に弱く加熱することで簡単に壊れてしまうと言われています。
じゃがいものビタミンCは、デンプンに守られて壊れにくいと言われていますが、全く壊れないというわけではありませんので、フライドポテトなどの高温の油に長時間入れるような調理法は避けた方が良いかもしれませんね。
ファーストフードでポテトを食べたとしても、高温で長時間調理されているために、ビタミンCがほとんど残っていない、という場合がほとんどのようなので、栄養補給できていると考えることはやめておいた方が良いようです。
また、高温の大量の油で揚げているということは、揚げ物と化しているわけですから、当然高カロリーの食べ物ということになります。
カリウム
カリウムは多くの野菜や果物に含まれている成分ですが、じゃがいもに含まれているカリウムは、かなり豊富です。
にんじんやトマトよりもカリウムがたくさん含まれているために、カリウムが不足している場合は、じゃがいもを食べるのが手っ取り早い方法です。
カリウムは、私たちの身体のナトリウムバランスを整えてくれる効果があります。
やはり、現代社会に生きている私たちは、どうも食塩をたくさん摂りすぎる傾向があるようです。
外食や総菜などを買ってくると、味が濃く感じることがあると思います。
薄味だと外食産業などでは、お客様が集まらないため、どうしても味が濃くなるのでしょうね。
やはりそうなると、食塩を摂りすぎることによって、体内のナトリウムバランスが崩れしまうことがあります。
そうなると、高血圧や動脈硬化など、あまりうれしくないことが体内で起こってしまう原因となってしまいます。
それが進めば、脳梗塞や心筋梗塞になってしまう可能性もあります。
また、動脈硬化は血管が固くなることですから、血流が妨げられることによって、身体のいたるところで不調が起きてしまうことがあります。
血流は健康やアンチエイジングでは基礎とも言うべきことですが、それが妨げられれば、当然いろんなところに弊害が出てしまいますね。
しかし、カリウムはそのナトリウムバランスを正常に保つ効果がありますので、余分なナトリウムを体外に排出してくれる効果があります。
もちろんナトリウムは身体に必須のミネラルですので、すべて排出されてしまうと困った状況になってしまいますが、カリウムはナトリウムバランスを整えるという効果ですので、その心配はないですね。
そして、ナトリウムバランスが崩れると、水分バランスも崩れるために、むくみの原因になってしまったりすることがあります。
むくみは筋肉の量が足りないなど、いろんな原因があるのですが、ナトリウムバランスもとても重要な原因です。
むくみやすい方は、ポテチとかファーストフードとかたくさん食べていませんか?
ポテチはジャガイモからできているものですが、調理工程でせっかくの栄養がほとんどなくなってしまっているため、エンプティ―カロリー、つまり栄養がほとんどない食べ物になってしまっています。
これらに当てはまる場合は、ナトリウムバランスを考える必要があるかもしれません。
カリウムがナトリウムバランスを整えることで、結果的にむくみ予防にも効果が期待できます。
食物繊維
野菜に含まれているありがたい成分である食物繊維、もちろんじゃがいもにも含まれていますよ。
食物繊維は私たちの腸内環境を整えてくれるとても重要な成分です。
食物繊維が腸内に入ると、便の量を増やして便通を整えてくれるとともに、腸内を程よく刺激してくれるため、蠕動運動を活発にすることで、便を腸の外に押し出す力を活発にしてくれます。
便通を整えることで、腸内環境が最適に保たれるとともに、デトックス効果などでアンチエイジングや美容にもとても重要な効果をもたらしてくれます。
さらに、食物繊維が腸内細菌の餌になることで、腸内環境が善玉菌優位の状況になります。
善玉菌がたくさん増えることで、腸内環境が整えられることで、健康への効果が本当にたくさんあります。
ダイエットを実践するときには、腸内環境を整えることが大前提になることはご存知でしょうか?
さまざまな研究報告によると、痩せやすい体質の人は、腸内環境が整っているということが確認されています。
そのため、いくらダイエットを行っても、全く効果が出ないという場合は、腸内環境が乱れている可能性があります。
そんなときは、じゃがいもなどの野菜を食べて、食物繊維をたくさん食べるような食生活に改善していく必要があるかもしれませんよ。
レジスタントスターチ
そして、じゃがいもにはダイエットの味方と言ってもよい成分であるレジスタントスターチが含まれています。
じゃがいもに含まれるレジスタントスターチに関しては、こちらを参考にしてみてください。
まとめ
じゃがいもの栄養を見てみましたが、意外と健康に良い栄養がたくさんあることに驚かれた方も多いのではないでしょうか?
炭水化物の塊というイメージで、最近ではあまり食べないようにしている方が多くなっていますが、それほど気にする必要はないような気がします。
もちろん私個人の感想ですが。
よほど大量にじゃがいもだけを食べれば、その弊害も考えられますが、アンチエイジングや健康促進のためには、何よりもバランスが重要であることは、誰もが理解されていることだと思います。
ジャガイモも、バランスの取れた食事なら何ら問題なく、むしろ健康に良い効果がたくさんあります。