読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

コーヒーは記憶力を高める。コーヒーを上手に飲んで記憶力アップ!

コーヒーと記憶力

 

コーヒーを飲むときというのは、どんなどきが多いでしょうか?

 

リラックスしたいとき、眠気を感じた時、仕事や勉強の合間などでしょうか?

 

person holding white ceramic cup with hot coffee

 

コーヒーにはたくさんの健康への良い効果があることがわかってきているため、それ以外にも積極的に飲んでいる方も多いでしょうね。

 

私はコーヒーが好きなので、思いついたときに飲むような感じです。

 

最近では、コンビニなどでも本格的なコーヒーが手軽に飲めるようになっていますね。

 

記憶力が良くなる

 

さて、そんなコーヒーですが、その効果の中に記憶力が良くなる効果があるということをご存知でしょうか?

 

person reading book on brown wooden table taken at daytome


コーヒーには健康にうれしい効果がたくさんあるのですが、さらに記憶力まで良くしてくれるのはうれしいですね。

 

コーヒーと記憶力の関係に関しては、アメリカのジョン・ホプキンス大学の研究チームが行なった実験があるのですが、それはとても興味深いものです。

 

この実験では、200mgのカフェイン錠(コーヒーおよそ2杯分に相当)を飲ませたグループとそうでないグループを対象に、1日が経過した後の画像記憶力を調査しています。

 

その結果、カフェインを飲んだグループの方が結果が良かったことから、カフェインによって長期記憶が増強されるという報告がなされています。

 

この実験では、コーヒーではなくカフェイン錠を使っているのですが、コーヒー2杯分程度のカフェインが記憶力を上げるということがわかったのは興味深いです。

 

コーヒーには、健康効果としてほかにも、1日3杯以上のコーヒーを飲むことで、認知症につながる認知機能の低下を防いだり、アルツハイマー病の発症を遅らせたりする効果があるとの研究結果も出ています。

 

コーヒーは全般的に脳にとても良い効果がある、ということが言えそうですね。

 

しかし、もちろんコーヒーを飲んだからと言って、魔法のようにすらすらとすべてことが理解できて記憶できる、というような状況はありえませんので、地道に勉強するということは避けることはできませんよ。

 

記憶力を上げるための量とタイミング

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カフェインの量としては、この実験では200mgのカフェインを摂取していますが、100mgのカフェインではあまり効果がなかったようです。

 

記憶力を上げたいという場合には、コーヒー2杯程度飲む必要がありそうです。

 

そして、飲むタイミングとしては、覚えた後に飲むのが良いようですね。

 

覚えた後にリラックスしながら飲むというのは、記憶力の定着という意味でもとても良いことです。

 

眠気を撃退

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記憶力を直接的に高める効果がコーヒーにはあるということが実験で報告されているのですが、間接的な効果も期待できます。

 

コーヒーを飲むのは、眠気を感じた時に飲むことが多いですよね。

 

カフェインは眠気をなくして集中力を高める効果があるのは、皆さん体験的に知っていることでしょう。

 

眠気があっては記憶力を高めることなど期待できるわけもありませんから、眠気を追い出してくれる意味でもコーヒーは記憶力を高める効果がありそうです。

 

アデノシン

 

カフェインが眠気を覚ますメカニズムに少しふれておきましょう。

 

私たちは活動していく中で、当然エネルギーを使っているわけですが、そのエネルギーを代謝する中で、アデノシンという物質ができます。

 

アデノシンは私たちの体のエネルギー源であるアデノシン三リン酸(ATP)という物質の代謝産物と言われるものです。

 

いわばエネルギーを燃やしてできた燃えカスのようなものですね。

 

このアデノシンが眠気の原因の一つです。

 

活動するためにエネルギーを燃焼させ、その過程でできる燃えカスが溜まると睡眠が引き起こされるというというのは、ものすごくイメージしやすいのではないでしょうか?

 

では、アデノシンはどのようにして睡眠を引き起こすのでしょうか?

 

いろんな研究によって、アデノシンは脳を最も強力に覚醒させる神経伝達物質の一つである、ヒスタミンの放出を抑制するということがわかりました。

 

覚醒させる物質を抑制するわけですから、覚醒の反対である眠気が誘発されるわけです。

 

ちなみにアレルギー鼻炎などの薬によく入っている抗ヒスタミンを服用すると眠くなるのは、脳内で脳を覚醒させるヒスタミンの作用が抑えられるからです。

 

カフェインはこのアデノシンに作用することで、眠気を覚ましてくれる効果があります。

 

コーヒーに含まれるカフェインは、アデノシンが覚醒物質であるヒスタミンの作用を抑える最初のステップをブロックしてくれる作用があります。

 

そのため、アデノシンによる眠気を感じなくなるというのが、カフェインが眠気を覚ましてくれるメカニズムのようです。

 

まだまだ研究段階のようですが、このような作用がカフェインにはあるのですね。

 

忙しい現代社会に生きている限り、この恩恵は常に受けていたいものです。

 

諸刃の剣

people sitting on chair with brown wooden table

 

とはいえ、いくら眠気を覚ましてくれるからと言って、カフェインに頼りすぎるのは当然健康に良いことではありません。

 

日常生活を送っていて、エネルギーを代謝するとアデノシンができるのですが、コーヒーなどでカフェインを摂取することで眠気を覚ますのは、アデノシンがヒスタミンに与える効果を抑えることによってでしたね。

 

つまり、アデノシンは全く消えていないということです。

 

アデノシンが増えることによって眠気を感じて睡眠をとるわけですが、カフェインで眠気を覚まし続けるとどうなるでしょうか?

 

アデノシンが増え続けて、アデノシンを減らすことをしなければならないはずが、カフェインがたくさんあるためにできない。

 

アデノシンが正常に代謝できないために、身体は相当にストレスがかかる状態になります。

 

休息をとらなければならないはずですが、それができないために内臓や神経などは働き続ける状態になります。

 

そうなると記憶力などと言っている場合ではなくなってしまいます。

 

極端に言うと生命の危機が迫っている状況ですから。

 

睡眠への影響

woman resting her head on bed

 

記憶は私たちが寝ている間に整理されていると言われています。

 

したがって、記憶力を高めるためには、質量ともに充実した睡眠をとることが不可欠になります。

 

しかし、コーヒーを大量に飲むことによって、カフェインを摂りすぎると、この睡眠に影響が出てしまうことがあります。

 

やはり個人差はあるのですが、カフェインが体内から完全に排出されるまでには1~2日ほどかかることがあります。

 

また、カフェインの半減期は5~8時間と言われているため、8時間経っても半分のカフェインが体の中に残っている可能性があるわけです。

 

これが意味するところは、仮に「眠る直前じゃないから大丈夫」とコーヒーを飲んだとしても、場合によっては睡眠が阻害されてしまう結果になることがあります。

 

睡眠が阻害されてしまうと、記憶の整理が上手にできなくなってしまうことがあります。

 

また同時に睡眠不足になってしまうわけですから、その意味でも記憶力が下がってしまう可能性があるわけです。

 

記憶力を上げたいからといって、睡眠を阻害するほどにコーヒーを飲んでしまうのは逆効果かもしれませんね。

 

まとめ

 

コーヒーは上手に飲むことで、記憶力を高めてくれるとても心強い飲み物です。

 

また、眠気を覚まして集中する必要があるときにも、私たちの強い味方になってくれますね。

 

しかし、コーヒー好きの私が言うのも変ですが、頼りすぎも禁物です。

 

しっかりと睡眠がとれることと、コーヒーの効果のバランスを自分で見極めることが重要ですね。

 

私は夕方以降はできるだけコーヒーは飲まないようにしています。

 

それで睡眠は十分に良い物が摂れていると実感ができますので。