ピーマンのアンチエイジングや健康への効果がすごい。
ピーマンの旬
ピーマンは夏野菜の一つですので、今がちょうど旬になりますね。
時期としては6~8月ぐらいと言われています。
そのため、スーパーではピーマンがたくさん売られているところが多いです。
しかも旬ですので、比較的安い値段で購入できるのがうれしいところですね。
ピーマンが苦手
そんなピーマンですが、その苦さから子供に人気のなさでは、常に上位に入るという、とてもかわいそうな野菜でもありますよね。
大人になってくると、その苦さがおいしくなってくるのですが、私も子供のころはその苦さが苦手で嫌いでした。
母にいつも食べるようにと、ご飯の上にのせられていたのを思い出します。
当時の私は、余計なことをするな、と内心思っていたのですが、今となってはピーマンのおいしさがわかるのは、その時に母に食べされられたのが理由だったのかと、納得するとともに感謝しています。
今私は、ほとんどの野菜を好き嫌いなく食べられるのですが、子供のころは本当に野菜が好きではなくて、母にご飯の上や、取り皿の上に乗せられて、半ば強制的に食べさせられたからかもしれないな、と時々思い出しています。
子供の野菜嫌いは、いつかは克服できると考えて、無理やりにでも食べさせた方が、後々良いのかもしれません。
もちろんアレルギーがある場合は、絶対に食べさせてはいけませんが、アレルギーがない場合は、少々無理やりでも食べさせる方が、後々感謝されるかもしれません。
ピーマンの成分
話がそれてしまいましたが、今が旬のピーマンには驚くほどにたくさんの、健康に良い成分が含まれているのですよ。
クロロフィル
一般的にピーマンというと鮮やかな緑のイメージですよね。
この緑はクロロフィルによるものです。
理科の授業などでは、葉緑素と習うこともある成分です。
このクロロフィル(葉緑素)は、植物や藻類などに含まれる緑色の天然色素で、ピーマンにはその色からわかる通り、とてもたくさん含まれています。
まずこのクロロフィルには、とても強力な抗酸化作用があると言われています。
老化が進む原因の一つは、やはり活性酸素による身体の酸化にあります。
クロロフィルは、酸化の原因となるこの活性酸素を除去してくれる効果があるため、身体の酸化を防いでくれるのですね。
さらにこのクロロフィルの抗酸化作用は、ガン予防にも効果があると言われています。
ショウジョウバエの研究によって、その効果が指摘されてます。
その実験では、発ガン物質とクロロフィルを加えたエサをショウジョウバエに与えた場合と、発ガン物質のみを加えたエサを与えた場合を比べています。
その結果クロロフィルを含んだ餌を含んだショウジョウバエの方が長生きしたということです。
この実験の結果から、クロロフィルを与えることによって染色体異常の発症が抑制され、染色体異常の一種と考えられているガン細胞の発症予防に効果があるのではないかと考えられています。
ショウジョウバエの実験で、そのまま人体に適用できるかはわかりませんが、健康に良いことは確かであろうと考えられます。
また、クロロフィルは、血中のコレステロールを下げる効果があると言われています。
このため、血液の流れもサラサラになる効果があることから、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの予防に効果があると考えられています。
そして、血液循環が良くなるということは、アンチエイジングには前提条件ともいうべきものですから、その意味でもピーマンはとても効果があるということになりますね。
血液循環が良いということは、動脈硬化も予防できるかもしれません。
詳細はこちらを参考にしてみてください。
そして、クロロフィルには有害な物質のデトックスの効果もあると言われています。
クロロフィルはマグネシウムを主成分としているのですが、消化の過程で吸収されずに小腸や大腸に届く物質があります。
その物質が、胃腸などに存在する不純物やダイオキシン、有害ミネラルのカドミウムや鉛などの物質も除去する効果があると言われているのです。
ピラジン
ピーマンのあの独特の青臭さとでもいうべき香りの成分がピラジンです。
また、和食の香りにも深いかかわりがある成分で、ミソ、しょう油、納豆にも含まれています。
このピラジンも、血栓を予防してくれるというありがたい効果があります。
血栓を予防するということですから、その結果、また血液がサラサラになる効果が期待できるというわけで、クロロフィルと同じく、心筋梗塞や脳梗塞の予防が期待できますし、アンチエイジングや美容にもとても効果が高い成分だと言えますね。
ビタミンC
ピーマンにはビタミンCが豊富に含まれています。
まずビタミンCは抗酸化作用がありますので、身体を酸化から守ってくれます。
クロロフィルと同じく、抗酸化作用があるということで、かなり抗酸化作用が高い野菜になります。
抗酸化作用はいろんな種類を摂ることで効果が高くなることについては、こちらの記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
そして、ビタミンCはお肌を若々しく健康に保つために必要なコラーゲンの生成に深くかかわるビタミンです。
そのため、アンチエイジングや美容にはビタミンCは欠かせませんね。
加熱調理に強い
ビタミンCは一般的に熱に弱いため、加熱調理で失われると言われることがあります。
しかし、ピーマンに含まれるビタミンCは熱に強いという性質があります。
それは、熱に強いと言われるビタミンPがピーマンに含まれているからです。
そのため安心して調理することができるのもうれしい特徴です。
今日の献立はチンジャオロースですかねww
βカロテン
ピーマンにはβカロテンがたくさん含まれています。
βカロテンは、抗酸化作用があるため、クロロフィルやビタミンCと同じように、身体を酸化から守ってくれます。
そして、βカロテンは体内でビタミンAに変わる成分です。
ビタミンAにはまた、目の健康を守る効能、皮膚や粘膜を正常に保つ働き、発がん防止効果などがあり、健康促進やアンチエイジングなどには重要なビタミンです。
ビタミンAは、油溶性のビタミンでたくさん摂りすぎると、健康に悪影響があると言われますが、βカロテンは必要な分だけがビタミンAに変わるというとてもありがたい性質がありますので、摂りすぎにはならないのが特徴でもあります。
ビタミンE
ビタミンEは、強い抗酸化作用があると言われています。
ここまで見てくると、ピーマンは抗酸化物質のオンパレードですね。
そして、ビタミンEには末梢の血管を拡張する効果もあると言われていますので、血流促進も期待できるビタミンになります。
末梢まで血流がスムーズになるということで、身体の隅々にまで血液が届き、栄養を運ぶことができますので、アンチエイジングや美容には不可欠のビタミンがまたここにありましたね。
そして、末梢にまで血液を運んでくれることから、アンチエイジングや美容の敵、健康にも弊害のある冷え性の改善にも効果を発揮してくれます。
ミネラル
ピーマンには、鉄やカルシウムなどのミネラルも含まれています。
これらのミネラルは、他の食材からも摂取することができるのですが、これだけ豊富なビタミン群と一緒に摂ることができるのはピーマンだけです。
まとめ
ピーマンは苦いからと敬遠している方もいらっしゃるかもしれませんが、この抗酸化物質のオンパレード、ビタミン群のすごさには驚きませんか?
アンチエイジングや美容のためにはもちろんですが、やはり健康促進の意味でも、ピーマンはぜひ食べたい食材ですね。
今はどんな野菜も一年中食べられますが、栄養価が高くなるのはやはり旬の時期です。
旬の味わいをぜひ楽しみたいですね。