ごぼうの健康、アンチエイジングの効果。免疫力アップにも効果がある!
ごぼうは健康によい?
ごぼうってお好きですか?
子供のころはこんなもの全然おいしくない、というような感じだったごぼうですが、年齢を重ねていくと、なぜかごぼうのおいしさがわかってくるようになりますね。
きんぴらごぼうが一品あるとうれしくなってしまう今日この頃です。
また、ごぼうのから揚げは本当においしくて、食べ始めると止まらないという感じになります。
そんなごぼうですが、その風貌から健康によさそうだという感じを、ひしひしと感じてしまうのは私だけでしょうか?
見た目があまりおいしそうでなくて、木のように見える姿はまさに身体によさそうという印象を受けるということに対しては、きっと多くの方が賛同してくださると思います。
そんな見た目のごぼうですから、実際にもさぞかし健康に良い成分がたくさん含まれているのであろうとおもい、今回はそんなごぼうの健康への効果を調べてみることにしました。
そこでわかった特筆すべき2つの成分をご紹介いたします。
サポニン
ごぼうにはたくさんの抗酸化物質が含まれています。
そんな中でも注目の成分がサポニンです。
植物の根や茎などに含まれている成分で、独特の苦みの正体となるものです。
抗酸化作用
サポニンには強い抗酸化作用があると言われています。
そのため、体内で発生した活性酸素を除去する効果があります。
酸化は老化を進める大きな原因の一つですので、サポニンを摂ることで酸化を抑えることが、アンチエイジングにとても役立つわけです。
酸化はいたるところで起こる可能性があり、例えば血液内の脂質が酸化することで過酸化脂質となると、血管にその脂質が付着してしまい、動脈硬化などを引き起こすことがあります。
動脈硬化はアンチエイジング、健康促進にはマイナス要素しかないものですし、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があるものですので、サポニンを摂ることで酸化を抑えることはとても重要なことです。
免疫力向上
サポニンには免疫機能をつかさどるリンパ球の一つであるナチュラルキラー細胞を活性化し、ウイルスや細菌から体を守るための免疫力を高める効果があります。
つまりサポニンの効果は免疫力をアップさせ、インフルエンザや風邪などひきにくくするというとてもありがたい効果があるのですね。
今では新型コロナウイルスが流行している状況で、さらにワクチンや特効薬がない状態です。
そうなると、私たちの唯一の武器となるのが免疫力であると言われています。
ごぼうに含まれるサポニンは、新型コロナウイルスに対抗する武器を強化することができる、とても頼もしい成分ですね。
肥満予防
サポニンの効果は、さらに肥満予防にも効果があると言われています。
腸で吸収された余分なブドウ糖の脂肪への蓄積を抑制する効果があると言われています。
肥満とは脂肪が大量の蓄積した状態のことですから、サポニンの効果はそのまま肥満予防になるわけです。
肥満はやはりアンチエイジングや健康にとって、避けなければならない状態ですから、サポニンの効果はこれまたありがたいものですね。
血流改善
サポニンには、血液中に血栓を作ることを予防する効果があります。
そして、毛細血管の血流を改善する効果もあります。
血栓は当然血流をさまたげるものですが、それを予防するということは血流をスムーズに維持することになりますし、毛細血管の血流が良くなることで、身体の隅々まで血流が届くことになります。
血流はアンチエイジングや健康促進には前提条件ともいうべきものです。
サポニンによって、血流を改善することはとても重要なことですね。
美肌効果
サポニンには、アンチエイジングや健康に良い効果がたくさんあることが分かったと思いますが、それらが総合的に働くことで、様々な美肌効果が期待できると言われています。
- 衰えた肌の修復力を高めて肌を若返らせる
- 肌荒れやシミの改善
- 皮脂の過剰分泌抑制
- 毛穴の縮小
などなど、数々の美肌効果が、サポニンを摂ることで期待できます。
ガン予防
若返り健康法でも有名な南雲吉則先生によると、サポニンにはガン予防の効果もあるということです。
サポニンのもっともうれしい効能の1つに、がん予防があります。がんの原因は粘膜にできた慢性の傷や炎症なので、がんになる前にサポニンを継続的に取り、傷を修復することが予防につながります。ほかにも、アトピーやじんましん、花粉症などのアレルギーの改善も期待でき、防菌防虫作用が免疫力アップを促し、風邪予防にもつながる。本当にすぐれた成分なんです(南雲吉則先生)
サポニンにはうれしい効果しかないようですね。
イヌリン
ごぼうに含まれる成分で特に注目すべきもう一つの成分がイヌリンです。
このイヌリンという成分は、キクイモやごぼう、にらなどの植物によって作られる多糖類に分類されるものです。
多糖類とは、糖質の最小単位である単糖が多数結合したもののことをいいます。
イヌリンは砂糖やでんぷんなどの糖類の仲間ですので糖質として吸収されそうな気がするかもしれません。
しかし私たち人間はイヌリンを分解する酵素を持っていないため、イヌリンを含む食材を摂取してもほとんど吸収されずに体外へ排出されます。
そのため、水溶性の食物繊維に分類される成分です。
血糖値の吸収を抑える
イヌリンはほとんど吸収されませんので、体内で水に溶けるとゲル化し、胃から小腸への食べ物の移動を緩やかにする効果があります。
この効果によって糖質の吸収速度を緩慢にし、食後の急激な血糖値の上昇を防ぐ働きが期待できます。
したがって、食後の血糖値の上昇を緩やかにすることができ、血糖スパイクを予防することができます。
血糖値の上昇が緩やかになることから、インシュリンが無理なく分泌され、すい臓などに負担がかからなくなりますので、糖尿病の予防にも効果が期待されています。
整腸効果
イヌリンには、腸内の環境を整える効果があります。
イヌリンは腸内で分解されるとフラクトオリゴ糖として働きます。
フラクトオリゴ糖とは、ショ糖に1~3個の果糖が結合したもののことで、難消化性のオリゴ糖に分類されます。
難消化性ですので、糖として身体に吸収されることはありません。
そのため、小腸や大腸に届き、腸内の善玉菌の餌になることで、腸内の善玉菌を増やす効果があり、それによって腸内環境を整えることができます。
ダイエット効果
イヌリンは、水溶性食物繊維であるため、腸のぜん動運動に働きかけることができます。
それによって便秘の解消にもイヌリンは効果的であると言われています。
便秘はダイエットの敵と言われていますが、イヌリンは便秘を解消することによりダイエット効果も間接的に期待できるというわけです。
注意点
ごぼうを調理するときに、水にさらして灰汁を抜く方が多いようですね。
確かにごぼうを水にさらすと、水が茶色くなって、さも灰汁がしっかり抜けたのだろうという感じになりますね。
しかし、実際に抜けているのは、今回ご紹介したサポニンやポリフェノールが抜けているという、とても残念な結果になっているそうです。
ですから、ごぼうを調理するときには、水にさらさないで調理することをおすすめします。
まとめ
ごぼうには他にも、違った種類の食物繊維が豊富にふくまれていますので、腸内環境を整えるには最適な食材です。
これはスーパーフードと呼ぶにふさわしい食材かもしれませんね。