卵で肝臓を健康に保つ。卵に含まれるメチオニンの効果とは!
卵は朝の定番
卵料理は朝の定番ですね。
ホテルなどの朝食は、ビュッフェなどで卵料理をその場で作ってくれるところがあります。
そういった場所には毎日行けるわけではないので、もしもそういったホテルに宿泊できた場合は、その場で卵料理を作ってもらって食べるのが私の楽しみの一つです。
自分でも卵料理を作ることがありますが、プロのようなオムレツに挑戦しても、同じように作ることができません。
しかし、たまに上手にできると、かなり気分が上がりますね。
卵とコレステロール
卵はコレステロールを増やすからあまり食べない、という方が今でも多いようですが、コレステロールについては、あまり気にする必要がないようです。
卵には健康に良い効果がたくさんありますので、ヴィーガンなどでなければ食べたほうが良いのではないか、と私は思っています。
しかし、コレステロールがやはり気になる、という方のためにコレステロールについて少し考えてみたいと思います。
コレステロールに関しては、卵をとんでもない量を毎日食べるのでなければ、あまり気にする必要はありません。
それはなぜなのでしょうか?
コレステロールは、そのほとんどが体内で合成されているという事実があります。
つまり、私たちの身体の中のコレステロールはほとんどが体内で作られたものであり、食物から摂取したものではない、ということです。
そして、私たちの身体はコレステロールの量を調整する力もあるため、食物から大量のコレステロールを摂取した場合は、体内で作るコレステロールの量が減ります。
卵を食べてコレステロールが少し増えたとしても、私たちの身体がそれを調整してくれるということですね。
もちろん、病気などで体内でのコレステロールの調整ができなくなっているというような場合は、食物のコレステロールに注意が必要ですが、ほとんどの方がコレステロールの調整ができるはずなので、卵に関してはそれほど神経質になる必要がないようです。
体内でコレステロールが調整できるということがあまり知られていなかったのでしょうかね。
肝臓への負担
卵にはたくさんの健康効果があるのですが、中でも注目したいのが肝臓への効果です。
肝臓は身体の解毒作用に大きな役割を果たすなど、アンチエイジングや美容にはとても重要な臓器ですし、当然健康にも重要な臓器です。
腎臓とともに肝臓が私たちの身体をデトックスしてくれる臓器であり、それ以外にデトックスができる臓器はありません。
ですから、腎臓とともに肝臓は本当に重要な臓器になります。
しかし、現代社会ではこの肝臓を必要以上に酷使してしまう傾向にあります。
一番問題なのは、やはり過剰な飲酒でしょうね。
仕事上の付き合い、ストレス解消のため、その他いろんな理由をつけてお酒を飲むことが多いのではないでしょうか?
適量であれば問題ないと言われていますが、やはりアルコールは適量で止めるというのがとても難しいですよね。
そうなると、肝臓を酷使することになりますし、アルコールの過剰摂取による脂肪肝になってしまうこともあります。
さらにそれを悪くすると肝硬変など、深刻な病気になってしまうことがあります。
肝臓はアンチエイジングや美容にはとても重要な臓器ですので、しっかりとしたケアが必要になるのですが、卵は欠かすことができない食材かもしれません。
メチオニン
卵にはメチオニンという成分が含まれています。
たまご100gに約400mgのメチオニンが含まれていて、この量は食品の中ではずば抜けて高い数値です。
メチオニンとは硫黄を含んだ含硫アミノ酸で、食品から摂取しなければならない必須アミノ酸のひとつです。
アミノ酸は体内で生成されるものと、されないものがあり、生成されないものは食物から摂る必要があるアミノ酸で、「必須アミノ酸」と呼ばれます。
メチオニンも必須アミノ酸の一つですでの、食物から摂る必要があるということになります。
メチオニンは、肝臓を健康に保つ効果があるといわれ、二日酔いのための薬の成分を見てみると、必ずこのメチオニンが入っています。
メチオニンの効果について
このメチオニンには、肝臓の老廃物や毒素を体の外に排出して、代謝を促進する働きがあります。
メチオニンによって代謝が良くなることで、血液中のコレステロールを燃焼させることができ、さらに肝臓への脂肪の蓄積を防いでくれるという、とてもうれしい効果があります。
また、脂肪を乳化する働きもあるため、アルコールや脂肪の過剰摂取による脂肪肝を防いで、私たちの肝機能を正常に保ってくれる効果があります。
さらに脂肪肝の進行によって起こる肝硬変や動脈硬化などの発症リスクも低下するため、肝機能を健康に保つためには重要な成分ということになります。
これを考えると、お酒を飲むときのおつまみには、ぜひ卵料理を選ぶようにしていただきたいと思います。
卵の栄養を効果的に摂るためには、白身に火が通っていて、黄身は半熟の状態が理想だそうです。
自分で卵を料理するときには、半熟卵などにするとよいですね。
抗酸化作用
メチオニンを摂ることで、抗酸化作用の強化が期待できます。
それはなぜかというと、メチオニンを摂取することで、細胞の老化抑制や免疫力を高める効果が期待できるからです。
メチオニンは、抗酸化ミネラルであるセレンを運搬する役割を担っており、それによって体内の抗酸化作用を高める効果があります。
メチオニンによって、身体の抗酸化作用が効率的に行われるようになれば、身体の酸化が予防できることになり、アンチエイジングや美容にはとても重要な効果です。
身体が酸化されるということは、身体がさびてしまうことですので、血管や血液、筋肉、骨など身体のあらゆる場所で起こることです。
肝臓も当然酸化される可能性があるわけでして、酸化されると肝機能が低下してしまいます。
肝機能が低下してしまうと、肝臓で行われる様々な処理がスムーズに行われません。
当然解毒なども十分に行われなくなってしまうことがあり、そうなるとアンチエイジングや美容を期待することができませんし、何より健康への悪影響も出てきてしまいます。
しかし、メチオニンやその他の抗酸化物質を取り入れることで、身体の酸化を防ぐことができれば、肝臓も健康を維持することができるため、アンチエイジングや美容も効果的に進めることができますね。
メチオニンの解毒作用
肝臓は身体の解毒にはとても重要な臓器ですが、その肝臓を健康に保つメチオニンも解毒作用に重要な役割を担っています。
メチオニンは、ミネラルのセレンと一緒に働くことで、水銀や鉛、カドミウムなどの有害重金属を体外へ排泄してくれます。
有害重金属は脂肪などに蓄積しやすく、排出が難しいのですが、メチオニンがそれを助けてくれるのはありがたいですね。
さらには、脳神経細胞や中枢神経に有害重金属が蓄積することを防ぐ働きも持っていると言われています。
そのため、最近ではこのメチオニンのデトックス効果に期待が寄せられているようです。
まとめ
卵には様々な栄養が含まれているため、とても健康に良い食品です。
今回はメチオニンを中心に見てみましたが、その健康への効果の大きさに驚きませんでしたか?
特にお酒が好きな場合は、卵を食べてメチオニンを摂取することがとても大切だということが分かったと思います。
二日酔いの薬に入っているメチオニンですが、おつまみに卵料理を食べればその薬も必要ないかもしれませんね。
とはいえ、卵自体がアルコールを分解してくれるわけではないので、卵料理を食べたからいつもよりもたくさんアルコールを飲んでもよい、ということにはならないのはお分かりだとは思いますが、忠告申し上げておきます。
アルコールはどんな時でも、やはり適量を飲むということがとても重要ですね。