スマホを使いすぎると頭が悪くなる?IQが大きく下がる?
スマホは必需品
私たちの生活には、スマホがもう必需品のように、必要不可欠なツールとなっていますよね。
まだガラケーを使っている、いや携帯すら持っていない、という人も中にはいらっしゃいますが、それは少数派になっています。
スマホをほとんどの人が持っていて、毎日何度も使っている中で、スマホの弊害についても研究が進んでいます。
毎日使っているスマホですから、弊害はあまりないほうが良いわけですが、実際はどうなのでしょうか?
スマホで頭が悪くなる
様々な研究で指摘されていることですが、スマホを使い続けると、頭が悪くなるという報告がいくつも出ています。
スマホを使うというと、実際の行動としてはLINEやメール、SNSの確認という作業がメインではないでしょうか。
そして、これらの確認のためにスマホを使う回数というのを数えたことがあるでしょうか?
1日にどれぐらいスマホでLINEなどをチェックしているかを確認してみると、おそらく誰もが驚くほど何度も確認していることがわかるはずです。
そしてその確認、必要もないのになんとなく気になって確認した、という回数の方が多いと思います。
実はこのスマホを何度も何度も確認するという行動が、私たちに悪影響を与えていると言われています。
ではなぜ悪影響を与えるのでしょうか?
私たちは、ぼーっとしている時間を無駄な時間というように考えてしまうものです。
ですから、ぼーっとしている時間を減らして、スマホなどで時間を無駄にしていないというような感覚になっているのかもしれません。
しかし、脳はぼーっとしている時間で、今まで取り込んだ情報を整理して必要なもの、不必要なものなどに分類したり、記憶すべきもの、すべきでないものを整理したりしているため、とても貴重な時間であることが、様々な研究で明らかになっています。
つまり、ぼーっとしている時間は私たちには、とても貴重な時間ということになります。
しかし、いつもスマホを見ていると、このぼーっとしている時間が無くなってしまい、脳はいつも情報を取り込んでいる、という状況を作り出してしまいます。
その結果、私たちの脳は疲労してしまって、集中力を欠いている状況になっている、と言われています。
実際にスマホを使った研究によると、スマホを1日3回しかチェックしないグループと、スマホを制限なくチェックするグループとを比べると、明らかに3回しかチェックしないグループの方が、集中力や記憶力が高いことが報告されています。
3回以上確認するグループは、注意力が散漫になりがちであり、ミスも起こしやすい傾向にあるそうです。
また、米国の研究では、自宅学習中にSNSを使用している大学生は、そうでない学生と比べて成績が良くない傾向にある、ということが報告されています。
さらに、米国大学の学生を対象にした別の調査では、SNSを使用する時間の長い学生は、教科書などを読むときに注意散漫になる傾向がある、ということも報告されています。
SNSが集中力などに悪影響を与える理由
スマホを使うことで注意力に悪影響をもたらすのは、SNSではないかと言われています。
そして、スマホを使ったアプリで、学習用のアプリなどは、それほど悪影響はないのではないかと言われています。
なぜ、SNS、LINEやツイッター、インスタグラムなどが良くないのかというと、使っている人の都合などお構いなしに、通知されるというところにあります。
何かに集中しているときに、LINEの通知で画面が明るくなると、どうしても作業を一瞬止めて、目がスマホに行くものです。
通知をオフにしていたとしても、なんとなく気になってスマホを確認してしまう、というのもこういったSNSを使っている人の特徴になります。
こうなると、空き時間はすべてスマホを使うような状況になってしまいますので、先ほどのぼーっとしている時間は全く無くなってしまいます。
そうすると、脳も疲れてしまうために、ますます集中力や注意力が阻害されてしまいます。
結果として、学校の成績が下がってしまったり、仕事で大きなミスを連発してしまう、という可能性が高くなってしまうのです。
スマホは目に入るだけでも集中力を阻害する
そして、スマホはなんと見える場所にあるだけで、集中力を阻害するという報告もあります。
通知をオフにして机に置いているため、集中力には問題ないはずと考えていると、それが集中力を阻害する結果につながる可能性があります。
なぜ置いておくだけで、スマホから影響を受けてしまうのでしょうか?
私たち人間は、コミュニケーションをとりながら生きてきた、という歴史があります。
人間は、生物学的にはそれほど強い生き物ではないですから、1人で猛獣と出会ってしまうと、ひとたまりもありませんよね。
ですから、協力しあって、コミュニケーションをとりながら生きてきたという歴史があるわけです。
それはすなわち、意識しなくても私たちはコミュニケーションをするということには、敏感に反応するようになっています。
スマホというのは、気軽にコミュニケーションがとれる素晴らしいアイテムですから、私たちが反応しないわけがないのです。
そのため、スマホが目に入るだけでも私たちの脳に影響を与えてしまうわけですね。
ですから、集中力を必要とする仕事をしていたり、勉強しているようなときには、スマホが目に入らないように、別の部屋に置くなどの対策が必要になります。
目に入るだけで集中力を低下させるのですから、電源を切って机に置いていても何の意味もありませんのでご注意を。
まとめ
スマホは便利ですが、使いすぎると悪影響がかなりエグイことになりそうですね。
先ほどの研究の結果から考えると、スマホのチェックは1日3回以下にすることが効果的と言えそうです。
考えてみると、LINEやメールなどのチェックって1日3回以上も必要かと言われると、そうでもない、という人の方が多いのではないでしょうか。
とはいえ、ここまで生活に浸透してしまっているスマホですから、3回以下にするのは厳しい、という方の方が多いでしょうね。
しかし、せめて集中しなければならないときには、スマホは目に見えないところに保管する、ということは実践していただきたいところです。