パーキンソンの法則を使って仕事や勉強の効率を飛躍的に高める方法
パーキンソンの法則って?
仕事、勉強、読書など何でもよいのですが、効率的に行うためにはパーキンソンの法則というものを意識するとよいと言われています。
ではそのパーキンソンの法則というのはいったいどのようなものなのでしょうか?
パーキンソンの法則は、2つの法則です。
それぞれの法則は以下の通り、
- 第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
- 第2法則「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」
となっています。
第1法則、第2法則ともに重要なのですが、仕事や勉強に関しては、第1法則がかなり重要になってきます。
第1法則を仕事や勉強に活かすためには
この第1法則を上手に活用することができれば、仕事の効率、勉強の効率がかなり上がるのですが、そのためには第1法則を具体的に知る必要がありますね。
パーキンソンの法則に限らず、法則というのは一般化されていて、意味がふわっとしていることが多く、「では具体的にはどういう意味なの?」という感じになることが多いです。
- 第1法則「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」
ということがどういうことか、いまいち分かりづらいですよね。
これは、仕事の量、または勉強の量と考えてもよいのですが、それに対してこれだけの時間の内で行ってください、と言われた場合はその時間をすべて使い果たしてしまうということです。
30分でできるような仕事を、例えば15時までに終わらせてください、と言われたとして、今13時だとすると、本来であれば13時30分ぐらいで終わるはずの仕事ですが、その仕事が終わるのは時間をすべて使い果たした15時になるということですね。
仕事の量が、与えられた時間を使い果たすように膨張するということは、すべての能力を使い切ることなくその時間を過ごしてしまうことになります。
行わなければならない仕事自体は増えることがないわけで、30分で終わる仕事ですから、それが2時間を使い果たすほどに膨張するということになると、どれだけ能力を無駄遣いしているのだ、ということになりますよね。
時間に余裕がありすぎると、集中力がかけてしまうことによって、結局は業務の効率が落ちてしまう、ということになります。
これとよく似た経験を、小学校などの夏休みで多くの方が経験しているのではないでしょうか?
夏休みはとても楽しいものですが、それに水を差すように宿題が必ず出されますよね。
嫌だと思いながら、早く終わらせてしまえば、夏休みがより楽しいものになるとわかっていながら、ズルズルと先延ばしして、気が付くと夏休み最終日、という経験がパーキンソンの法則、第1法則ということです。
時間を無駄にしない方法
パーキンソン第1法則が分かったところで、仕事や勉強を効率的に行うためには、どう利用していけばよいのでしょうか?
最も簡単な方法は、時間の設定を全力よりもちょっと短めにしておくということです。
30分で終わる仕事の場合は、25分に時間を設定するというようなことです。
この時間設定は自分の実力に合わせて考えればよく、20分にしたり29分にしてもよいのですが、とにかく短く設定することです。
こうすることで、自分の実力よりも少しだけ頑張らなければならない状況が生まれますので、嫌でも集中して作業を効率的に行う必要があります。
25分で達成できたとしたら、目標達成ということですので、自分の実力がさらに磨かれたことになります。
25分に終わらなかったとしたら、残念だと思う必要はありますが、必要以上に落ち込む必要はなく、どうしたら25分で終わるだろうという反省をして次回にその改善点を試してみればよいのです。
時間を上手に利用することで、仕事や勉強の効率が飛躍的に上がることがありますが、実力よりもちょっと短めに設定することで、誰でもそれを再現することができるのですね。
自分の実力を把握しておく
ただし、時間を設定するためには、自分がどの程度でその仕事を終わらせることができるのかということを把握しておく必要はあります。
勉強の場合だと、1時間でどれだけの英単語を覚えることができるのか、問題集を何題解くことができるのか、ということを把握しておく必要があります。
そうでなければ、時間設定ができませんからね。
そんなことを測定したことがないという場合は、今日を境に自分の実力を把握するようにしましょう。
時計やストップウォッチなどがあればよいですし、スマホで計ることができるならそれを利用するとよいですね。
できる人というのは、自分の実力などを数値で正確に把握していることが多いものです。
数値で把握するということが重要なことなのですが、それは数値で把握すればその数値を改善できているかどうかを見れば、自分の能力、実力が向上しているかどうかが一目瞭然だからですね。
また、自分の実力を把握しておくと、上司などから仕事を頼まれたときに、「ちょっとそれでは時間が足りません」ということを予め、伝えておくことができます。
あまりよい印象を与えないかもしれませんが、〆切を守れなかったという結果よりは、はるかにダメージは小さいものです。
まとめ
時間設定については、意外と無頓着という方が多いのではないでしょうか?
しかし、時間を味方につけることができれば、あらゆることの効率がはるかに高くなります。
しかも自分を客観的に見ることができますので、能力を高めることも比較的簡単になります。
ぜひとも時間を味方につけるために、パーキンソンの法則を利用しましょう。