コーヒーポリフェノール、クロロゲン酸のアンチエイジング効果について
クロロゲン酸
コーヒーの健康への効果は、研究がかなり進んでいます。
私は一日に何杯もコーヒーを飲むので、この研究結果はうれしいです。
コーヒーにはたくさんの効果が報告されているのですが、中でもアンチエイジングにうれしい効果は、クロロゲン酸というポリフェノールの効果です。
ポリフェノールは抗酸化作用がある物質、すなわち抗酸化物質であり、クロロゲン酸はその中の一つですので、抗酸化作用を持ちます。
アンチエイジングや美容には、ポリフェノールは貴重な成分です。
私たちの身体を酸化から守ってくれるのが抗酸化物質ですが、コーヒーからそれが摂れるのであれば、本当に手軽に摂れてうれしいですね。
コーヒーにポリフェノールが多い理由
なぜコーヒーにポリフェノールがたくさん含まれているのでしょうか?
それはコーヒーが育つ地域と環境に原因があります。
コーヒーは赤道を挟んだ南北緯25度の間のコーヒーベルトと呼ばれる地域で育つ植物です。
その地帯は、赤道に近いのですから、暑く、そして太陽から降り注ぐ強い紫外線の下で生き延びる必要があります。
そのような環境を生き抜くための自然の知恵が、コーヒーの種にポリフェノールをぎゅっと閉じ込めることだったのです。
コーヒー1杯(約140cc)には約280mgのポリフェノールが含まれ、これは赤ワインと同程度、お茶の約2倍に相当する量です。
ポリフェノールというと、赤ワインというイメージがあるかもしませんが、日中に仕事をしながら赤ワインを飲むというわけにはいきません。
しかし、コーヒーなら堂々と飲むことができ、ポリフェノールを補給することができます。
ポリフェノールは水溶性ですので、体内にためておくことができませんので、(摂取してから3~4時間ほどしか持続効果がない)補給する必要がありますが、コーヒーなら赤ワインよりも手軽に補給できるわけですね。
ワインは夕食時、日中はコーヒーなどのように飲み分ける、というのもよい一日を過ごすためのアイデアになるかもしれません。
クロロゲン酸の効果について
- クロロゲン酸のダイエット効果
クロロゲン酸が注目されている理由の1つがダイエット効果にあります。
もちろんこの効果は、砂糖を入れないほうが高いのは言うまでもありません。
コーヒーの中に含まれている、クロロゲン酸には糖質を分解する酵素を阻害する働きがあります。
分解する酵素が阻害されるため、結果的に糖質の吸収を緩やかにすることにつながり、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
血糖スパイクは、アンチエイジングには悪影響がありますが、コーヒーのクロロゲン酸がそれを防いでくれるというわけです。
またクロロゲン酸には脂肪の溜め込みを防ぐ以外に、肥満防止にはもってこいの効果、脂肪燃焼を促進する効果もあります。
この効果には、体内にすでに溜まっている脂肪や新たに発生した脂肪を燃焼させる機能があります。
特にメタボリックシンドロームの原因とも言われている肝臓脂肪の燃焼効果が期待されています。
肝臓は身体の浄化にとても重要な臓器ですが、肝臓脂肪がたくさんついていると、正常に機能できなくなり、肝硬変などの病気につながることがあります。
それだけに注意が必要なのですが、クロロゲン酸に、その脂肪を燃焼させる効果があるのはうれしいですね。
また、クロロゲン酸は肝機能を正常にする効果も期待できるようです。
コーヒーのダイエット効果について、さらに知りたい方はこちらも参考にしてみてください。
- クロロゲン酸の糖尿病予防効果
糖尿病は近年大きな問題になっている生活習慣病の1つです。
その発症原因は、運動不足や肥満など不規則な生活習慣が原因で引き起こされます。
クロロゲン酸はこの糖尿病の予防に関しても効果を発揮します。
クロロゲン酸には血糖値の上昇を抑える働きがあり、インスリンの分泌を抑えることができてそれが糖尿病にかかりにくくなります。
しかし、コーヒーに砂糖を入れ過ぎれば当然その分の糖分を摂ってしまうので、ブラックコーヒーの方が効果はあります。
- クロロゲン酸の老化防止効果
クロロゲン酸には老化節効果(アンチエイジング効果)も期待できます。
なぜというと、クロロゲン酸はポリフェノールの一種ですから、抗酸化作用が働くため、体内の活性酸素を取り除き、シミやシワなどの老化を防ぐからです。
酸化が起こってしまうと、身体の様々な部分に悪影響が出てきてしまいます。
皮膚が酸化してしまえば、シミやしわが増えてしまいますし、血管も酸化によって固くなれば動脈硬化になってしまいます。
動脈硬化が進めば、心筋梗塞や脳梗塞などの深刻な病気を引き起こしてしまう可能性があります。
したがって、できる限り身体の酸化を防ぐ必要ががあるのですが、コーヒーのクロロゲン酸にその効果があれば、本当に気軽に取り組むことができますよね。
- クロロゲン酸の血糖値の上昇抑制効果
クロロゲン酸の効果として血糖値の上昇を抑制することも期待されています。
なので食後にコーヒーを飲むことが勧められています。
血糖値が気になる人にはクロロゲン酸は効果的に働いてくれることになりますね。
また、血糖値を気にしていない人も、血糖値の急上昇には注意が必要です。
食後に血糖値が急激に上がることを血糖値スパイクや血糖スパイクなどと言われるのですが、体内に余分な糖質がたくさんあることになり、身体が糖化してしまう可能性があります。
糖化は、酸化と並んで老化を急激に進めてしまう現象として、最近注目されているのですが、予防方法の一つは血糖値を急激に上げないようにすることです。
その意味でも、コーヒーはとても効果的ということが言えそうですね。
クロロゲン酸のデメリットについて
クロロゲン酸には、本当にたくさんのメリットがありますが、同時にデメリットがあります。
それは胃酸の分泌を活性化することです。
そのため、食前に飲むと胃が荒れて胃もたれなどを起こすことがあるのですが、それはクロロゲン酸が1つの原因であると言われています。
食前に飲んで、そのような症状が現れる場合は、食前ではなく食後に、また空腹時は避けてコーヒーを飲むようにしましょう。
胃酸過多など、胃に持病がある方は、医師に相談されながらコーヒーを飲むようにしてください。
このようにデメリットを見てきましたが、デメリットを補って余りあるメリットの数々には驚かれます。
インスタントも大丈夫?
インスタントにもクロロゲン酸は残っていると言われていますが、やはりコーヒー豆を挽いて入れたコーヒーのほうが5倍も多くクロロゲン酸が入っていると言われています。
ですから、コーヒー豆から入れたコーヒーを飲むようにしましょう。
ドリップ式のコーヒーなら、コンビニなどでも安く手に入るものがたくさんありますよね。
まとめ
コーヒーポリフェノール、クロロゲン酸の効果を見てきました。
これだけの健康効果があるのですから、できる限り生活に取り入れていきたいですね。
しかし、砂糖を入れたコーヒーは程々にした方が良いですね。
どうしてもコーヒーは甘いものが飲みたい、甘いコーヒーしか飲めない、という場合はできればはちみつなどで甘くすることをお勧めします。
はちみつもいろんな種類があり、コーヒーに合うもの、カフェオレに合うものなど、目的に合わせて種類を変えると、コーヒーがさらに楽しめるのではないでしょうか?