読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

ホモシステイン?あまり聞かないけれどアンチエイジングには重要なものの正体とは?

ホモシステインについて

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ホモシステインという言葉をご存知でしょうか?

 

私は最近まで知らなかったのですが、健康促進のため、アンチエイジングのためには知っておいた方が良いものです。

 

なぜなら、ホモシステインについては、次のようなことが言われるからです。

 

 

動脈硬化は、健康のためにもアンチエイジングのためにも、当然マイナスの影響を与えるものです。

 

ですから、私たちはホモシステインのコントロールを行うことがとても大切ということになります。

 

では、そのホモシステインとはいったい何なのでしょうか?

 

ホモシステインは、血中に存在するアミノ酸の一種です。


必須アミノ酸であるメチオニン代謝していく上で産生される中間代謝物になります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

ホモシステインからは再度メチオニンが作られたり、美白に関わるシステインや、エネルギー産生に関わるα-ケト酪酸の前駆体になる等、重要な役割を担っているものです。

 

とりあえず難しい成分や、生成過程はわからなくても構いませんが、ホモシステインは私たちの身体の中には、必ず存在するものですし、必要不可欠なものであるということはわかったのではないでしょうか?

 

ホモシステインは必要なものであるため、悪影響があるということは、あまり考えられてこなかったようです。

 

しかし、1969年にボストンの医師が先天的に血中ホモシステイン濃度の高い患者において若年期に動脈硬化血栓性病変があることを報告しました。

 

それ以降、ホモシステインの健康への影響が研究されるようになったようです。

 

three people inside factory wearing masks and coats

 

多くの研究を経て、ホモシステインが心疾患等の危険因子になり得ることを明らかにしました。

 

ホモシステインの悪影響の原因

 

ホモシステインがなぜ、動脈硬化や心疾患などの原因を作り出してしまうのでしょうか?

 

ホモシステインの濃度が高いことと、循環器疾患リスクとの関係は、コラーゲンに影響を与えるからだと考えられています。

 

血管の主要成分は何かというとコラーゲンです。

 

そのコラーゲンがしなやかさや弾力を失い硬くなるということが、動脈硬化の始まりとなります。


血管を構成する重要なコラーゲンですが、その質がホモシステインの影響によって低下させられることが研究で報告されています。

 

そのメカニズムは大きく分けると2種類です。

 

  • 酸化+糖化→コラーゲンの質低下

 

また出てきましたね、酸化と糖化。


ホモシステイン自身が自己酸化を起こし、酸化ストレスを高める原因を作り出します。

 

その結果、糖とタンパク質が結合した糖化最終産物(AGEs)が産生されやすくなり、産生されたAGEsが、コラーゲン分子の架橋を過剰に形成することにより、本来の弾力や張りのようなものが失われてしまいます。

 

  • コラーゲン分子架橋酵素(LOX)の低下


コラーゲンは、LOX(lysyl oxidase)という酵素がコラーゲン分子を綺麗に整えて架橋させる働きによってしなやかさや強度を維持しています。


しかし、ホモシステイン高値になると、このLOX濃度が低くなり、正常な架橋構造が失われる可能性があると報告されています。

 

ご存知の通りコラーゲンは肌や歯肉、骨にも多く含まれています。

 

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そのためホモシステインの蓄積が、老化を進めることになり、シワやたるみ、歯周病骨粗鬆症等の原因にもなると報告されています。

 

ホモシステインを減らすためには

 

ホモシステインは人体に必要なものですから、ゼロにすることはできません。

 

重要なことは、ホモシステインを必要以上に増やさない、そして蓄積させないということが重要です。

 

ホモシステイン濃度を上げない、また蓄積させないためには、ホモシステインから先の代謝経路へとスムーズに行われるようにしなければなりません。

 

ホモシステインでいられる時間をできるだけ少なくするということですね。

 

葉酸ビタミンB12、ビタミンB6

 sliced avocado fruit

 

そのホモシステイン代謝の補佐役を担うのが、葉酸ビタミンB12、ビタミンB6等の栄養素だと言われています。

 

したがって、これらの栄養素が不足すると、逆にホモシステイン値が高くなると考えられています。

 

ホモシステインの濃度を低く保つためには、日ごろの生活の中で、葉酸ビタミンB12、ビタミンB6を摂ることを心がける必要があり、不足しないようにしておくことが重要です。


酸化、糖化を防ぐ

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また、先ほど見たように、ホモシステインが私たちに悪さをするのは、糖化や酸化が原因となっていました。

 

そのため、ホモシステインを酸化させない、糖化させないということもとても重要なことになります。

 

酸化を防ぐためには、抗酸化物質を摂取することが大切です。

 

野菜や果物をしっかりと摂り、さらに適度な運動を習慣化することで、酸化を防ぎホモシステインの酸化も防ぐことが可能です。

 

糖化を防ぐためには、糖質の摂り方が重要になってきます。

 

血糖スパイクを起こすような、甘い飲み物を飲むことは避け、食物繊維が豊富に含まれたものを食事で摂ることにより、血糖値の上昇を緩やかにするなど、日常のちょっとしたことを改善することで、糖化を防ぐことは可能です。

 

腸内環境を整える

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腸内細菌はヒトと異なり葉酸ビタミンB12、ビタミンB6などののビタミンを産生するものがあることが知られています。

 

ビタミン含有食品の積極的な摂取も当然大切なことなのですが、合わせて腸内環境を整え、腸内の細菌の力を最大限に借りるということも、合わせてとても重要なことになります。

 

腸内環境を整えるには、やはり食物繊維をたくさん摂ること、発酵食品もたくさん摂るようにすることが重要になります。


さらに、ビタミンB12は胃壁から分泌される因子(タンパク質)と結合して吸収されるので、胃や腸の機能も健康に整えておくことが重要ですね。

 

まとめ

 

私たちの身体は、健康を促進したりアンチエイジングを行ったりするためには、あらゆるもののバランスがとても大切ですね。

 

今回のホモシステインはまさにそのバランスがとても重要になります。

 

必要なものであるにも関わらず、たくさんあっては困るという、なんとも悩ましい存在です。

 

しかし、アンチエイジングや美容を効果的に行うためには、無視できない存在でもあります。

 

その存在の意味を理解し、上手に付き合うことが求められているようですね。