桃にはアンチエイジングにピッタリの成分がたくさん!
桃のすごさ
桃っておいしいですよね。
私は桃があるとちょっとテンションが上がってしまいますが、皆さんはいかがでしょうか?
東京オリンピックでは福島県産の桃があったようで、それを食べたアメリカのソフトボールの監督がおいしいとSNSに乗せてくれたというニュースは本当にうれしく感じました。
さて、桃を食べるとアンチエイジングや美容に良いと聞くとどうでしょうか?
ぜひともたくさん食べたいと思いませんが?
私は思います。
桃って、自然のものを冷やして食べると、本当においしいですよね。
旬は7~9月ぐらいで、暑い季節ですから、それも桃のおいしさを引き立ててくれます。
桃の難点としては、そのまま丸かじりすると、歯に繊維が挟まってしまうということぐらいでしょう。
また桃は、昔からありがたい物として考えられていたようです。
桃の発祥の地である中国では、不老不死の理想の世界を「桃源郷」と呼ぶほどです。
日本では、桃の名前が使われているのは、桃太郎が有名ですよね。
桃から生まれた桃太郎が、鬼を退治するという話ですので、桃の力が日本でも信じられていたのかもしれません。
そんな桃ですが、アンチエイジングにはとても効果がある成分がたくさん含まれているのはあまり知られていません。
それでは桃の成分や効果についてみていきたいと思います。
桃の成分
ペクチン
桃にはペクチンが豊富に含まれています。
ペクチンは、植物の細胞壁の構成成分として、セルロース等他の成分と結合して、植物細胞をつなぎ合わせる「セメント」の働きをしている天然の多糖類です。
含まれる量はそれぞれ違いますが、ほぼすべての野菜や果物に含まれているものです。
このペクチンは食物繊維として体内で、とても有益な働きをしてくれるのです。
食物繊維ですので、大腸まで昇華されずに届き、便の量を増やして便通をよくしてくれます。
それによって腸内環境のバランスを整えてくれます。
また、食物繊維が腸内細菌の善玉菌の餌になることで、腸内環境を整えてくれる作用もあります。
腸内環境を整えることで、免疫力もアップすると言われていますが、それは腸内環境が免疫を司る細胞の6割以上が腸内に存在しているからだと言われています。
腸内環境が乱れてしまうと、免疫力にもダメージを与えてしまいますので、風邪をひきやすかったり、身体に様々な弊害が現れる可能性があります。
ですから、桃に含まれるセルロースによって腸内を整えることはとても大切なのですね。
さらに、食物繊維は糖質の吸収をゆっくりにしてくれる作用があります。
その結果、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるので、アンチエイジングには重要な成分です。
血糖値の急上昇は、老化を進めると言われる糖化を招いてしまいますが、それを食物繊維は防いでくれることになるため、アンチエイジングには重要なわけです。
カリウム
桃には100g中に180㎎のカリウムが含まれているのですが、これはかなり多い含有量です。
カリウムには、体内のナトリウムのバランスを整える働きがありますので、ナトリウムをたくさん摂る、つまり食塩をたくさん摂ったときに、体内にあるナトリウムを体外に尿として排出してくれる効果があります。
その結果として、高血圧の予防などに効果があると言われています。
また、ナトリウムのバランスが整えられることで、体内の水分のバランスも整うことから、むくみの予防にも効果化があると言われています。
夕方にむくみを感じてつらいという場合には、桃を食べると効果があるかもしれません。
ナイアシン
桃にはナイアシンも含まれています。
ナイアシンは水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、ビタミンB群の仲間という分類になります。
ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する不可欠な働きをします。
ナイアシンが不足してしまうと、エネルギーを作り出す効率が悪くなってしまうことから、いろいろな悪影響が身体に現れるようになります。
さらにナイアシンは不足すると、食欲がなくなり、消化不良、皮ふの発疹がおこるなど、様々なことの原因となってしまいます。
これは体内に摂り入れた栄養素から作られるエネルギーが不足することによって、身体が十分に活動できなくなることが原因と考えられています。
桃を食べることで、ナイアシンを補給する補給することができるため、効率的にエネルギーを生産することができ、アンチエイジングや美容に回るエネルギーも確保することができるようになります。
ビタミンE
ビタミンEは、抗酸化作用があるビタミンです。
ビタミンEの抗酸化作用によって、様々な恩恵を私たちにもたらしてくれるのですが、例えば血液中の過酸化脂質の生成を抑えます。
過酸化脂質というのは、悪玉コレステロールと呼ばれるコレストロールが、活性酸素によって酸化したもので、血管壁にへばりついてしまうと、動脈硬化や脳梗塞などを引き起こすことがあります。
ビタミンEを含む桃を食べることで、酸化を防ぎ血管を健康に保つことができるため、血流もスムーズになるため、アンチエイジングには重要な成分です。
血流が良くなるということで、手足の冷えなどの改善にも効果が期待できます。
また、血流が良くなれば、体中の老廃物を除去することもスムーズに行えるため、アンチエイジングにはとてもありがたいですね。
抗酸化作用は、血管だけではなく、体中に必要なものです。
肌を若々しく保つためには、肌の酸化を防ぐ必要がありますし、内臓も同じく抗酸化作用が重要です。
ビタミンEは油溶性ですが、身体に蓄積しづらいと言われていますので、通常に桃を食べて他の食事をする程度であれば、過剰摂取の心配はないと言われています。
ただし、サプリメントなどでビタミンEを補っているというような場合は、過剰摂取の可能性もあるので注意が必要です。
ちなみに、1日当たりの耐容上限量は、50~69歳の男性で850㎎、50~69歳の女性で700㎎、70歳以上の男性で750㎎、70歳以上の女性で650㎎と定められています。
桃のビタミンEは、100g当たり0.7㎎と言われていますので、それほど心配はないですね。
クエン酸、リンゴ酸
桃にはクエン酸やリンゴ酸が含まれています。
果物が少し酸っぱく感じるのは、このクエン酸やリンゴ酸によるものです。
この酸味成分は、実はすごい健康効果を持っているのですよ。
クエン酸やリンゴ酸は、体内で糖を代謝してエネルギーに変えてくれますので、疲労回復に効果が高いと言われています。
その他に体内に入ったマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を吸収しやすくしてくれる効果もあります。(キレート作用)
疲れた体にも桃は効果抜群というわけです。
熱性の果物
桃は旬が夏の期間に当たります。
夏に取れる果物は、通常は身体を冷やす効果があります。
スイカやメロンなどは、身体を冷やす効果があり、夏によく食べられます。
しかし、桃は熱性の果物と言われていて、食べると身体を温める効果があります。
そのため、温活のための食物ともいえるかもしれません。
温活を行うことも、アンチエイジングや美容にはとても重要なので、桃はここでも活躍してくれそうです。
まとめ
桃の効果はすごいですね。
これからは、桃を見る目が違ってくるのではないでしょうか?
注意すべきは、桃の缶詰です。
桃の缶詰は、ビタミンCが、生の桃よりも多いと言われているのですが、問題はあの甘みです。
ただ桃をそのまま缶詰にしているのではなく、糖分を含んだシロップにつけられているのが問題ではないかと思います。
糖分が多すぎると、いくら桃の健康効果が高いからといっても、血糖値の急上昇を招いてしまったり、それが血糖スパイクとなって脂肪をためてしまう結果となってしまうかもしれません。
アンチエイジングのために桃を食べても、効果がないどころか老化を進めてしまう結果になっては意味がありません。
桃は、ぜひ自然のものをそのまま食べるようにしたいですね。