読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

赤身肉、加工肉は本当に危険なの?データに隠された真実とは?

赤身肉、加工肉は危険

 

sliced ham

 

赤身肉や加工肉は危険であるというデータが出ています。

 

しかも発表しているのは、世界的な機関であるWHOです。

 

2015年に、国際がん研究機関(IARC、研究エビデンスに関し検討・報告を行う専門家集団)が加工肉を「確定的」ながんの原因として分類しています。

 

この国際がん研究機関は、WHOの下部機関ということで、かなり多くの方が信頼しているようです。

 

最近は新型コロナの流行への対処の問題で、WHOの信頼も失墜している状態ですが、まだまだ信頼している方も多いでしょう。

 

その前の2011年には、WHOが科学雑誌「プロスワン(PLOS ONE)」に、1日に食べる加工肉を一食分増やすごとに大腸がんのリスクが18%高まると結論付けています。

 

一食分というとあいまいな気がしますが、50グラム増やすと18%増えるということのようです。

 

こう聞くと、加工肉の恐ろしさを感じますが、少しおかしいところがあると思いませんか?

 

単純に計算すると、一食分で300グラム加工肉を食べると、100%を超えてしまう・・・

 

 

全員大腸がんになってしまうことになるのですが、このデータはあっているのでしょうか?

 

もちろん、常に一定の割合でリスクが増えるわけではないのはわかりますが、どうも極端な気がします。

 

何か数字のトリックでもあるのでしょうか?

 

ちょっと調べてみることにしました。

 

相対リスクと絶対リスク

 

graphs of performance analytics on a laptop screen

 

このデータは相対リスクで表されている数字で、絶対リスクではないということがポイントです。

 

例えば、誰かの大腸がんになるリスクが50歳の方の場合、一般的に2.4%であったとします。

 

それを加工肉を食べることで、18%増加するということは、大腸がんになる確率が2.4%に18%がプラスされて、20.4%になるということではありません。

 

計算式としては、

 

2.4% × 1.18 = 約2.9%

 

となります。

 

つまり、実際に増えるのは0.4~0.5%程度の増加ということになります。

 

確かに危険性が増加するのですが、その増加は本当に微々たるものということになります。

 

単純に数字だけで考えた場合、加工肉を毎食たくさん食べた場合、0.5%程度大腸がんのリスクが高まるわけですから、その食生活を続けた200人のうち1人が大腸がんになる可能性があるということになります。

 

同時にWHOは赤身肉も、大腸がんの原因となると位置付けており、加工肉よりも危険性は低いのですが、100g増えるごとに大腸がんのリスクは加工肉と同程度増えると報告しているようです。

 

これも相対リスクの数字ですので、結果は同じく微々たる増加ということになります。

 

逆に絶対リスクとしては、0.5%の増加ということになるのでしょうけれど、これだと全くインパクトがありませんね。

 

メディアの操作?

 

メディアの傾向としては、絶対リスクではなく相対リスクの増加に注目を集めようとします。

 

それはなぜかというと、相対リスクの増加の方が、絶対リスクの増加よりも大きいため、よりインパクトがあり、センセーショナルな報道ができるからでしょう。

 

また、こういった健康に関する情報となると、こういった大きなデータの方が注目が集まりますから、当然相対リスクが使われるわけです。

 

メディアとしては、これは相対リスクです、そして相対リスクとはこういうものですということを話す必要があると思うのですが、いかがでしょうか?

 

赤身肉、加工肉は食べるべきではない?

 

f:id:bobminions:20200721183010p:plain

 

赤身肉や加工肉は大腸がんになる可能性があるため、食べるべきではない、というのがWHOの見解になるようですね。

 

加工肉には、確かにたくさんの食品添加物が添加されているものがあります。

 

昔ながらの加工肉の製造方法で作られたものならば、それほど問題はないと思いますが、大量生産で作られている加工肉は、イグニッションと呼ばれるような方法で作られているものもあります。

 

healthyounger.hatenablog.com

 

ですから、食べないように心がけるということは、間違っているというわけではないということになります。

 

実際に大腸がんになるリスクは、微々たるものですから増加しますからね。

 

しかし、データを詳細に見てみる限り、必要以上に恐れて避け続ける必要もない、というのが本当のところでしょう。

 

アンチエイジングや美容の観点、健康促進の観点から考えても、肉類や加工肉を摂りすぎないということは重要です。

 

アンチエイジングや美容、健康促進のためには、やはり野菜や果物をたくさん食べて、抗酸化物質など身体によい物をたくさん摂り入れるということが基本です。

 

抗酸化物質を摂らなければ、身体が酸化してしまうことで、老化を進めてしまう可能性があります。

 

赤身肉や加工肉には、消化される過程で抗酸化物質が出てくると言われていますが、その量はやはり野菜や果物にはかないません。

 

ですから、野菜中心、果物をたくさん摂るということを日々心掛けることが基本であることはその通りです。

 

しかし、そのような生活を送っているのであれば、少々赤身肉や加工肉を食べることは、全く問題ないということになります。

 

f:id:bobminions:20200411154754p:plain

 

例えば2週間に一回、大きなステーキを食べることを楽しみにしている。

 

週に2、3回ほどベーコンを朝食に少し食べる。

 

というような状況は危険性もほとんどないため、問題ないということが言えると思います。

 

もちろん加工肉を食べた瞬間、体調不良を感じてしまった、というような場合は食べるべきではありませんが、そうでないならば、その食事を存分に楽しんで、健康への心配など全く感じることなく食べてよいと思います。

 

なぜなら、WHOのデータがそれを示しているからですね。

 

まとめ

 

加工肉に関しては、ある程度は避けようと思えば避けることができると思います。

 

ハムやベーコンなどをスーパーなどで売っているものを使わないようにすればよいですから。

 

外食などをすれば加工肉が使われていることがありますので、それを避けることはできませんが、自宅などで使わないようにすれば、かなり避けられると思います。

 

f:id:bobminions:20200411201617p:plain

 

そして、外食などで加工肉を食べる機会があった場合は、それをよくないことだと思って罪悪感を感じながら食べる必要は全くありません。

 

存分に楽しみましょう。

 

赤身肉に関しては、ヴィーガンベジタリアンなら別ですが、それ以外の場合は避けようもないのが現実ですよね。

 

しかし、赤身肉に関しても、罪悪感を感じて食べる必要は全くないことが、分かったと思います。

 

特に、野菜や果物中心の生活をしている場合は、赤身肉をたまにたくさん食べることは悪いことのように感じるかもしれませんが、データからもわかるように悪影響はないと考えてよいでしょう。

 

ですから、その場合は思い切りお肉を楽しむようにして大丈夫。

 

むしろ食べるときの罪悪感の方が、健康を害する要素があるように思います。

 

WHOのデータに関しては、日ごろ肉食中心、加工肉ばかり食べている人は、ガンになるリスクが他の人よりも高くなりますよ、ということが示されているわけです。

 

また、加工肉ばかり食べている場合は、ガンのリスクだけではなく身体のほかに部分にも悪影響が出る可能性があります。

 

そのような場合には、食生活を改める必要があるでしょう。

 

しかし、アンチエイジングや健康促進を意識して食生活を送っている場合は、たまに加工肉や赤身肉を食べることには、何の問題もないのが現実のようです。