早食いをやめたい?舌の動きに意識を向けてみては?
食事に時間をかけていますか?
食事に関しては、できるだけ時間をかけながらゆっくりと食べるということが、アンチエイジングや美容にはとても大切になります。
ダイエットの効果をなかなか感じない、という場合は早食いになっていて、どうしても食べ過ぎてしまう、ということが原因かもしれません。
ダイエットや体重管理のためにも、食事はゆっくりと時間をかけて食べるということを心がける必要があるということになります。
健康に良いと言われる料理は、世界にいくつかあり、日本食もその一つなのですが、日本食と同じく健康に良いと言われる食事が地中海食です。
地中海食が健康に良いと言われるのは、使われている素材が健康に良いということも理由の一つなのですが、合わせて食事の時間を長く取るということも理由になっています。
地中海食を食べる方々は、家族や友達と一緒に会話を楽しみながら、1時間以上かけて食事することもあるのだそうです。
それと比べて忙しい私たちは、どうしても食事の時間が短くなってしまいがちです。
立ち食い蕎麦屋さんなどで、一気に食べて昼食は5分以内、というような状況になっていないでしょうか?
時間がない、という理由で食事の時間をそんなに取れない、という意見はよくわかるのですが、どうしても時間が取れないのであれば、むしろその時には食事を摂らないで、時間が取れるときに食べるというのも選択肢に入れるべきでしょう。
時間がなくて忙しい、という理由ではなく、単純に早食いであるというという場合は、それは改善していく必要があります。
やはり食事は、時間をかければかけるほど良いのではないか、と私は考えています。
もちろん1日中食事していろ、というわけではありませんので、そこは常識的な考え方をお願いしたいのですが。
食事に時間をかけることで、食事中に血糖値が上昇していくため、食べ過ぎを防ぐことができます。
血糖値が上がっていくのは、食事を始めて20~30分後と言われていますので、そこまではなかなかお腹いっぱいという感覚を得ることができません。
しかし、早食いで5分で食事を食べてしまうという場合、お腹いっぱいという感覚を感じないために、必要以上の量を食べてしまって、あとで苦しいと感じるほどにまで食べてしまうことがあります。
苦しいと感じなくても、早食いの場合は必要以上の食べ物を食べている可能性が非常に高いわけです。
そうなると、ダイエットの効果など全く感じませんし、必要以上の食べ物を身体が処理しなければならないために、アンチエイジングや美容、健康促進などに回るエネルギーなども少なくなってしまう可能性もあるのです。
ですから、できるだけ食事の時間は長く確保することが大切ということですね。
家族や友達と食事を楽しむ
一番簡単な方法としては、家族や友達と一緒に食事を楽しむということです。
会話しながら食事をすることで、自然に食事の時間は長くなっていくものですよね。
できるだけ食事の時間は、楽しい時間にするように心がけ、食べ物を流し込むようなことに集中しないようにしましょう。
舌の動きに意識をむける
しかし、新型コロナウイルスの流行によって、会話を楽しみながら食事をするということが難しい状況になっていますよね。
会話を楽しみながら食事ができないと、食事の時間が長くならない、というわけではありませんが、どうしても会話をしないと早食いになってしまうという場合は、一度あなたの舌の動きに意識を向けてみてください。
食事の時間を長くするためには、よく噛むということが基本中の基本ですが、その場合は噛むということに意識を向けることはあっても、あまり舌の動きには意識が向いていないものですよね。
舌に意識が向くときというのは、舌を間違って噛んでしまったときや、舌をやけどしてしまったときだけではないでしょうか?
でも、舌の動きがなければ、かなり食べづらくなる、ということを知ると衝撃を受けると思いますよ。
あなたの舌が食べているときや飲んでいるときに、いったいどのような動きをしているのか、意識してみてください。
良く動きがわからない、というときには舌の動きを一度止めてみて、もう一度動かしてみたりすると、その動きが良くわかるかもしれません。
舌を全く動かさずに、歯だけでものを食べてみようとしてみてください。
どんなことがわかりますか?
そして、改めて舌を動かしながら食べ物を食べてみると、舌がどのような働きをしてくれているのかよくわかりますよ。
舌に意識を向けてみるとわかると思いますが、食事はかなりゆっくりとできるようになります。
舌に意識をむけるのですが、舌の役割は食べ物を噛むことの補助以外にも、本当にたくさんのことをしてくれていることがわかると思います。
お箸を使って食べ物を口に運んだ時に、どのようにお箸から食べ物を抜き取って、口の中に収めるかを知るだけでも、舌の働きの偉大さがわかるというものです。
飲み物を飲むときにも、コップの中の液体をどのように口の中に運んでくるのか、などなど、舌の働きは本当に多岐にわたっているものです。
そして、さらにこの意識を進めて、何も食べていないときに、舌はどのように動いているのか、役割を果たしているのかを意識することもとても有効ですよ。
仕事をしているとき、本を読んでいるとき、考え事をしているときに、舌の動きを意識したことはないと思います。
しかし、意識して動きを観察してみると、舌が完全に休んでいることはほとんどないことがわかると思います。
日々新しい気づきが、舌を観察することで見つかると思います。
感謝の気持ちを感じることができる
舌の動きに意識を向けることができるようになると、感謝の気持ちを率直に口にするようになる方が多いようです。
こういうと、なんとなく宗教的な雰囲気を感じて、ちょっとひいてしまう方もいるかもしれませんが、宗教的なことが理由ではありません。
その理由は至極簡単なことで、もしも舌がなかったら、私たちの食事や生活がどれほど不便になるか、ということをしっかりと認識することができるからです。
まったくイメージしたことがないと思いますが、舌がなければ食事は本当に不便になりますし、味をほとんど感じられなくなってしまって、食事が全く楽しくなくなってしまうでしょう。
そして、言葉もきれいに発音できなくなるなど、日常生活にあらゆる障害が生まれてくることになります。
ある研究によると、私たちは考え事をしているときには、かすかに舌が動いていると報告がされています。
仕事や日常生活では、考え事をしない瞬間はほぼないないですが、舌はその瞬間もしっかりとあなたをサポートしてくれているのですね。
これは逆に、心を鎮めたい、という場合には努めて舌を動かさないように、リラックスさせて休ませるようにすれば、心が落ち着きを取り戻すということでもありますね。
このような、普段意識しない舌の動きを認識することで、自然と感謝の気持ちが生まれてくるわけです。
まとめ
食事の時間をゆっくりにする方法として、舌の動きに意識を向ける方法をご紹介してみました。
舌の働きを認識することができれば、生活に新たな刺激が生まれるということでもあります。
新しい刺激というのは、アンチエイジングにはとても重要なことですが、舌に意識を向けるだけで、その状況を手に入れることができるのはありがたいですよね。