読書好きけんの雑記ブログ(ヘルシー志向強め)

日々思いついたことをシェアしたいと思っています。読書で得た知識も備忘録を兼ねて、わかりやすく感想をアップしようと考えています。

2分以内に眠る方法があったとしたら?

眠りたいけれど寝られない

 

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眠ること、睡眠はとても大切なことは、何度かお話しさせていただきているのですが、良い睡眠をとろうとしても、なかなか良い睡眠がとれないという悩みを良く聞きます。

 

中でも一番多いのではないか、と感じる悩みはなかなか寝付けない、スムーズに寝ることができない、ということではないでしょうか?

 

今日こそは早めに布団に入って、ぐっすりと寝るぞ、と考えて布団に入るけれど、何時間も寝ることができなくて、布団の中で横になっているだけであったり、仕方なく布団から出て、テレビやスマホを見てしまう、というような経験をしたことがある方は少なくないはずです。

 

睡眠をとりたいと思って、布団に入っても眠れないという場合は、無理に寝る必要はなくて、そのまま横になっているだけで、身体は休息できるため、布団の中でじっと横になっていることをお勧めします。

 

横になっているだけで休息できるというのは、心臓が血液を送り出す際に横になっていれば、血流がスムーズになるからで、たった姿勢や座った姿勢では、垂直に血流を送る必要があるため、心臓に負担がかかってしまうからです。

 

ですから、寝られないからと言って、起きてテレビやスマホを見るようなことはやめた方が良いということになります。

 

寝られないときは、そのまま布団の中で横になっていればよいということですね。

 

しかし、寝られないからといって横になっていればよい、というのは理解できたとしても、やはり布団に入ったからには、できる限り早く寝たいですよね。

 

そんなときには、いったいどうすればよいのでしょうか?

 

眠れないという悩みは万国共通?

 

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寝たいけれど寝られない、という悩みは世界で共通しているようで、アメリカでいかに早く眠るか、ということが研究されたようです。

 

特に第二次世界大戦中に、アメリカで研究された睡眠に入りやすくする方法が、かなり有効だと私は感じています。

 

その方法は、海軍で睡眠がなかなかとれない、という状況を改善するために取り入れられたのですが、睡眠不足によって海軍のパイロットは深刻な問題を抱えていたそうです。

 

睡眠不足によって、正常は脳の働きができないために、普段であれば撃墜されないような状況であっても撃墜されてしまったり、味方の飛行機を撃墜してしまったりという状況が発生したと言います。

 

しかし、海軍のパイロットですから、戦時中は相当のプレッシャーを感じていたために、眠りにつくこともかなり難しいことは想像できるのではないでしょうか?

 

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私たちは海軍のパイロットほどにプレッシャーを感じることはありませんが、アクション映画などを夜に見て、興奮しているとなかなか眠りにつけないことがあると思います。

 

そんなレベルとは比べものにならないほどの、興奮状態ともいえる環境で海軍のパイロットは寝なければならなかったわけですから、眠りになかなかつけないはずですよね。

 

肉体的にリラックスさせる方法

 

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そこで呼ばれたのが、バド・ウィンターという研究者でした。

 

アメリカ海軍は、バド・ウィンター氏ら研究者を招いて、パイロットをリラックスさせる方法を開発するために、海軍学校に通うパイロット候補生を対象にテストを行いました。

 

バド・ウィンター氏は、睡眠を「肉体的にも精神的にもリラックスした状態」であると定義して、あらゆる状況下でも2分以内で眠る方法を研究し、それは海軍に教えたそうです。

 

そのトレーニングは、椅子に座った状態で行われたようですが、布団の中でも同じように行える優れた方法です。

 

まず、椅子に座って手を膝に置いて、脚は床につき、顎を引いて姿勢をまっすぐにします。

 

その状態で呼吸は深く定期的に行いながら、まずは頭と顔の筋肉を緩めていきます。

 

むずかしく考える必要はなく、頭や顔の力を抜くようにイメージして、額にしわが寄ったりしないように、そして唇や舌などの力も抜いていくようにイメージして、しっかりと緩めていきます。

 

それが終わると首の緊張を解くように、首全体を緩めるイメージを持ちつつリラックスさせてきます。

 

それを、両肩、左右の上腕、前腕手のひら、胸、お腹など、下にリラックスを下げていくことを行い、全身をリラックスさせていきます。

 

どうしてもリラックスさせることができない部分があるときは、その部分に3~7割程度の力を入れて、力を抜くことでリラックスさせることも有効です。

 

全力で力を入れてしまわないようにすることが重要で、全力で力を入れてしまうと、覚醒してしまう可能性がありますので注意してください。

 

そして、最後に深呼吸を3回行うことを海軍に伝授したそうです。

 

海軍では座ってリラックスする方法を学んでいますので、途中で寝ることはあまりなかったようですが、布団の中でこれを行うと、途中で寝てしまうことがあるのですが、全く問題ありませんし、むしろそうなるべきと言えるでしょう。

 

精神的にリラックス

 

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バド・ウィンター氏は、「肉体的にリラックスすることさえできれば、10秒で眠ることができる」と主張しています。

 

先ほどのトレーニングで、肉体をリラックスさせることができれば、すぐに寝ることができるというわけです。

 

しかし、身体を動かすようなイメージを持つと、実際に身体が動いていない状態でも、筋肉が反応してしまうことから、うまくリラックスできないことがあります。

 

そこで、精神的にリラックスする方法も伝えられたそうです。

 

その方法は次の3つです。

 

  • 春の日に、静かな湖の上でカヌーに横たわって青空を見上げている様子をイメージし続ける
  • 闇の中で巨大な黒いハンモックに揺られている状況をイメージする
  • 自分に『何も考えてない』とひたすら言い聞かせる

 

これは、自分にとってリラックスできるイメージであればよいものですので、この3つ以外でも問題ないと思います。

 

このトレーニングを受けた結果は?

 

軍学校では、このトレーニングの効果を測定するために、リラックスのトレーニングを受けるコースと、徹底的に精神を鍛えるコースの2つに分けて、比較テストが行われました。

 

その結果は驚くべきものだったようです。

 

リラックスのトレーニングを受けたコースの方が、さまざまなテストや訓練において良い成績を出していたそうです。

 

そして、6週間このトレーニングを続けることによって、パイロットたちの96%が2分以内にいつでもどこでも寝ることができるようになったということも報告されています。

 

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さらに、コーヒーを飲んだり、爆音や砲火でうるさい状況下でも、すぐに眠りにつくことが可能になったというから驚きですね。

 

このリラックス方法がいかに効果があるかが証明された瞬間と言えるでしょう。

 

昼寝に応用

 

この方法は、夜寝るときには多大な効果を発揮してくれるのはもちろんですが、さらに昼寝をしたいという場合にも効果がありそうですよね。

 

昼寝は目を閉じているだけで、十分に効果があると言われているのですが、できれば実際に寝たいというのが本心でしょう。

 

このリラックス法になれれば2分以内に寝ることができるようになるというのですから、オフィスなどで昼寝をするときなどにも絶大な効果を発揮してくれるはずです。

 

まとめ

 

ストレスを感じることが多い中で、睡眠の重要性はわかっているけれど、なかなか寝付けない、という場合はこの方法を試してみることをお勧めします。

 

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リラックスすること自体がとても良いこと、というのは異論がないと思いますし、それで睡眠もしっかりと取れれば、これほどありがたいことはないですよね。