良い睡眠のためには身体をゆるめてリラックス
昔のように深い眠りにつきたい
子供の頃は比較的簡単に深い眠りにつくことができたけれど、大人になってくるとなんとなく睡眠が浅くなっているように感じることはないですか?
私は子供の頃は、寝るのが嫌だったことを思い出します。
親から寝なさいと夜8~9時ぐらいに言われるわけですが、まだまだ起きていたいという気持ちが強かったですね。
親はまだ起きているのに、なぜ自分は寝なければならないのか、ということをいつも思っていた記憶があります。
そして布団に入るといつの間にか寝ていて、気が付くと朝という毎日でした。
朝になると、夜はあれほど寝たくなかったくせに、まだ寝ていたいという気持ちがとても強かったです。
なんともわがままな感想ですが、誰もがそういった気持ちを持っていたのではないでしょうか?
子供の頃の睡眠というのは、誰もがそんな感じで朝まで起きないで、しっかりと眠れる素晴らしいものだったと思います。
しかし、大人になると睡眠にいろんな問題が出てくる方が多くなります。
なかなか寝付けない、寝てもすぐに起きてしまう、何度もトイレに行かなければならない、などなどいろんな問題が出てきてしまいますね。
それにはいろんな問題があるわけですが、大きな原因の一つとして、上手にリラックスができていない、ということがあります。
子供の頃は、一日学校に行ったり遊んだりして、疲れていますが寝て起きるとしっかりと元気を取り戻しているものです。
それは子供の頃は、身体をしっかりと動かすなどして、いろんな筋肉を使うことができるため、筋肉の柔軟性をしっかりと維持していることから、寝るときにも筋肉がちゃんとリラックスすることができていたというのが一つの理由です。
しかし、大人になると筋肉の使い方などが子供の頃よりも下手になってしまうようです。
筋肉の特性
筋肉の特性の一つとして、筋肉は縮むことは得意なのですが、伸びることが苦手という特性があります。
年をとるにつれて身体の柔軟性がなくなってきた、という感覚はないでしょうか?
それは筋肉は何もしなければ縮もうとする特性があるからです。
意識して伸ばそうとしなければ、どんどん筋肉が縮んて行ってしまうことで、身体の柔軟性が失われていくことになります。
癖が身体を固くする
そして、大人になるとやはり癖がつくために、身体が固くなりやすいということがあります。
この姿勢が楽だ、と感じて行っている行動が悪い癖の場合もあります。
例えばいつも右足を上にして脚を組んで座る、というような姿勢ですね。
脚を組むというのは、骨盤や背骨をゆがめる原因になりやすいと言われています。
この姿勢が楽だからと思ってその姿勢ばかりとっていると、身体のいろんなところが歪んでしまう原因となり、それによって一部の筋肉に余計な負担が常にかかるという可能性があります。
筋肉に常に無理な力が働くことになれば、当然その筋肉は常に力が入った状態になってしまいます。
その結果、常に緊張していてリラックスができない、という結果を招いてしまうのですね。
座りっぱなし
そして、日々の生活で座っている姿勢が長いというのも、やはり身体を緊張させてしまう原因になってしまうことがあります。
座っているということは、喫煙と同じぐらい健康に良くないということが言われ始めているため、座る時間を短くしようとしている方は、ぜひそれを続けることをお勧めします。
座っていると、やはり使われない筋肉がたくさん出てきます。
当然使われない筋肉は衰えますし、縮もうとしますので凝り固まってしまう可能性が高いわけです。
その結果、深い睡眠をとることができないぐらいまで、身体が常に緊張してしまう原因になってしまうことがあります。
また、座っているとどうしても一つの姿勢を取り続けるということが多いですから、これまた悪い癖を作ってしまう原因となります。
こうなってくると、座ることには良いことがなさそうですね。
座り方も常に同じ姿勢を取らないようにしたり、熊田曜子さんのようにインナーマッスルと使うような座り方をすれば、健康に悪くはないかもしれませんが、私たちって座っていると、どうしても楽をしたくなりますよね。
熊田曜子さんの座り方についてはこちらを参考にしてみてください。
ですから、極力座らない、という意識が健康や睡眠のためには必要ということなのですね。
身体を緩めるために
それでは身体を緩めるためには、いったい何をすればよいのでしょうか。
ストレッチや柔軟を行うということは、とても大切なことですので寝る前などに習慣にするのはお勧めです。
寝る前には激しい運動をすると逆に眠れなくなる可能性がありますので、ストレッチや柔軟もソフトなものが良いでしょう。
間違ってもお相撲さんが行う股割りのように、激しすぎるストレッチは逆効果になる可能性があります。
激しいストレッチを行いたい場合は、日中に行ってください。
運動をする前には、動的ストレッチという動きながら筋肉を伸ばすことが重要なのですが、寝る前にはそれは目が覚める原因になりますので避けた方が良いです。
日中ならば動的ストレッチでも問題はないですね。
目が覚めるのであればむしろウェルカムです。
しかしながら日中、仕事中などにいきなりストレッチなどを行うことは、環境が許さないという方がほとんどだと思います。
そこで、日中に意識していただきたいことは、できるだけ身体の左右を均等に使うということです。
身体がゆがんでしまうと、どうしても無理な緊張を強いられる筋肉が出てきてしまいます。
ですから、日ごろからできるだけ左右を均等に使うことを心がけることで、左右のゆがみをなくすように意識することです。
座っているときは、脚は組まないで足の裏を地面につけておくことが理想ですが、脚を組む場合は右だけではなく左も組む、という感じで両方を均等に使うことが重要です。
そして、できるだけ利き腕の反対の腕を使うように意識することも必要になります。
利き腕ではない腕を使うように意識することで、利き腕だけを使う生活を改善することができます。
日ごろは利き腕だけを使っていることが多いため、左右均等に使うという意識よりも利き腕ではない腕を使う、という意識をすることで左右をできるだけ均等に使うことができるかと思います。
利き腕は意識しなくても使いますからね。
そして、リラックスするために日中に意識して行っていただきたいのは、呼吸を深くする深呼吸です。
ストレスの多い生活をしていると、どうしても呼吸が浅く速くなってしまうものです。
呼吸が速く浅くなっているのは、緊張している状況です。
緊張しているときには深呼吸をしなさい、というアドバイスを受けることがあると思いますが、それは深呼吸は副交感神経が司るものですので、リラックス効果があるからです。
人は意識しないと呼吸が浅くなるものですので、その結果常に緊張している状況を作り出してしまいます。
ですから、気が付いたときには常に深呼吸をするようにしてください。
簡単なことですが、こういった細かいことを継続して行うことが健康などにはとても大切なことですよね。
まとめ
睡眠が浅くなってしまうのは、自然と身体が緊張してしまっていることが原因の一つです。
ですから、日ごろから身体をいたわってリラックスできるようにしていく必要があります。
まず最初は、左右をできるだけ均等に使うようにすること、そして気が付いたら深呼吸することだけでよいのではないかと思います。
この2つはいつでも取り組むことができますので、意識して日ごろの生活に取り入れられることをお勧めします。
深呼吸については、プレゼン前などの緊張状態を緩和する効果は、私は一切感じたことがありませんが、何も緊張していない状況で行うと、リラックスできると感じます。
そのため、気が付いたときには深呼吸をするようにしています。