忙しくてストレスばかり!そんなときに助けを求める方法は?
毎日ストレスを感じる
ストレスを抱えるということは、健康に悪影響を与えるということが言われていますね。
しかし、ストレス自体は私たちの身体には必要なものですので、全くなくしてしまうということはできないものです。
例えば、あなたに危害を与える人が目の前に現れたとしたら、あなたの身体はいったいどのような反応を示すでしょうか?
当然、心臓はバクバクと心拍が速くなって、いつでも逃げられるような準備が整うでしょう。
血流を速くして、筋肉や脳に十分な栄養や酸素を送って、その場で正しい行動をとるためにストレスがかかるわけですから、ストレスが必要な場面があるということです。
しかし、その必要なストレスが長期間続くことで、健康への悪影響があるのですが、この長期間のストレスのことだけを考えて、健康に良くないと言われているのですね。
ストレスはあまりにも長期間続くと、確かに健康への悪影響があります。
かつて私たち人類は、狩猟などで獲物を狩って生活していたようです。
そのような時代には、おそらく肉食獣に突然出くわすというようなことがあったはずですよね。
そのような場合には、ストレスを感じて一気に逃げるという行動ができるように、身体が反応していたものと思われます。
しかし、肉食獣に四六時中、何日も追いかけられるということは、おそらくなかったはずです。
肉食獣、例えばライオンが追いかけてきたとしても、ライオンがこれは捕まえることができない、と判断すれば、他の獲物にターゲットを変更するはずです。
もっと捕獲しやすい獲物を捕らえた方が、よほど経済的で疲れないですからね。
ですから、ストレスというのは長期間続くものではなくて、短期間で終わるものだったはずです。
そして短期間で終わるようなストレスは、血流も良くなって逆に健康に良いというデータもあります。
現代社会のストレスは長期的なもの
しかし、現代社会においては、ストレスはどうも長期化し始めているような気がしますよね。
人間関係や、忙しい現代の生活においては、ストレスを緩和するような方法があまりないようです。
仕事や生活で感じるストレスは、ほぼ毎日と言ってよいほど感じるものになっていますので、ストレスが長期間続くことが多いわけです。
そのような場合には、やはりストレスを短期間で終わらせるような努力が必要なのかもしれません。
では、ストレスを短期間で終わらせるためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか?
より少なく、より効率的に
ストレスを感じるという状況は、当然一つではないので、それぞれに合わせた対応というものが必要ですが、今回は忙しさからくるストレスについて考えてみたいと思います。
日ごろの生活や仕事では、真面目な人ほどすべてを自分で行おうとする傾向がありますよね。
たくさんの仕事を自分一人で抱えてしまって、ものすごく忙しくなってしまい、その結果、ストレスも増大していくということになります。
たくさんの仕事を抱えてしまっているために、細かなミスにまで目が届かなくなる可能性もあり、そのミスで上司や同僚に指摘されてしまい、それがまたストレスになってしまう。
そんな状況の場合は、ストレスを短期間で終わらせようとしてもほぼ不可能でしょう。
また、日常生活でも真面目な人ほど、家の中すべて掃除して、食事は三食しっかりと栄養面を考えて完璧にこなし、などというように追い込んでしまう傾向があるかもしれません。
そのような場合には、より少ない作業や時間で、より効率的に行うということを意識できないかもしれません。
自分自身では、より効率的に行うようにいつも工夫や改善をしている、というかもしれませんが、ここで意識すべきことは、「使えるものはすべて使え」ということです。
その仕事は、本当に自分自身が行わなければならないのか、他の人でもできるのではないか?
つまりは、自分だけが抱えるのではなくて、周りの人も巻き込んでしまおうということですね。
迷惑をかけたくない?
この仕事をお願いすると、迷惑をかけるかもしれない、と遠慮していしまう方も多いでしょう。
責任感が強い方に、このように考える傾向が強いように感じます。
その考えはとても大切なのですが、本当に迷惑をかけるかもしれないと思っているわけではなくて、断られるのが嫌だから声をかけない、怖い、というのが理由になっていることが多いのではないでしょうか?
しかし、頼んでみると意外と好意的な返事を聞けるかもしませんよ。
人にお願いするためには
人に何かお願いするときには、もちろんこの仕事をお願いできませんか、とお願いするわけですが、さらに効果的にするために理由を一緒に話すことです。
ここに面白い研究があります。
それはコピー機を使っている人に、割り込んで使わせてほしいという場合に、どのようなお願いをすれば譲ってくれるかというものです。
一つ目はこうでした。
「すみません、先にコピーをとらせてもらえませんか?」
このようにお願いした場合は、6割程度の人が先にコピーを取らせてくれました。
二番目はこうです。
「すみません、急いでいるので、先にコピーを取らせてもらえませんか?」
急いでいるので、という理由をつけただけですが、なんと9割以上の人が先にコピーを取らせてくれました。
この研究ではさらに続きがあります。
「すみません、コピーを取らなければいけないので、先に取らせてもらえませんか?」
このお願いをしたのです。
コピーを取らなければいけないのは、お願いされている人も同じですし、理由ともいえないような理由ですよね。
しかし、この場合も9割以上の人が先にコピーを取らせてくれたのです。
もちろん、「急いでいるので」という理由の方が、譲ってくれたの人は多いのですがわずか数パーセントの差でした。
ですから、お願いするときには、「○○してほしい」というお願いの仕方ではなくて、「○○なので、○○してほしい」とお願いするべきなのです。
この研究では、3番目の理由はややおかしなものでしたが、本当にお願いするときにはもちろん、ちゃんとした理由でお願いしてくださいね。
単純に急いでいるので、とお願いするのと、5分後に会議があって資料が足りないので、という場合は説得力の違いは一目瞭然ですよね。
大げさに言う必要もありませんが、より納得できるような理由の方が効果があるのは当然でしょう。
このようなちょっとした心理的なことを知っていれば、お願いするのもよりスムーズに、引き受ける方も納得して引き受けることができます。
お願いしたら感謝を伝えること
いうまでもありませんが、他の人が引き受けてくれた場合は、お礼を言うのは当然のことです。
感謝の言葉をいう場合は、「ありがとう」というだけでも素晴らしいことですが、少しオーバーな感じでお礼を述べる方がよいでしょう。
「仕事が本当に早く終わった。あなたのおかげです。ありがとう」
要は、ありがとうの一言で終わらせるのではなくて、少しだけ言葉を足して話すということです。
ビジネスの基本はやはり、ウィン-ウィンであり、全員が利益を得るような関係を作り出すことですが、それは同僚や上司、部下に対しても同じことではないでしょうか?
まとめ
ストレスを感じるほどに仕事を抱えることは、健康に良くありませんし、もしかすると他の人にも迷惑がかかるかもしれません。
他の人に手伝ってもらって早く終わるのであれば、それはその企業の生産性を高めることにつながるかもしれないからです。
そして、あなたもストレスから解放されますので、まさにウィン-ウィンの関係になれるということですね。