習慣化するためには週4回以上を続ける必要がある。その簡単な方法とは?
習慣化できない?
何か良い行動を習慣化させたいという場合は、どのような取り組みをすべきか、何度かお話しさせていただきましたが、やはり習慣化というのは難しいものですよね。
運動する習慣、食生活を改善してそれを継続する習慣、禁煙、禁酒など様々なものがありますが、やはり習慣化させることが難しい、と感じることが多くあると思います。
これはなぜなのか、というと私たちの脳は現状維持を好むようになっていて、何か変化があると元に戻そうとする力があるからだと言われています。
これをホメオスタシスと呼ぶのですが、生命維持のためにはあまり激しい変化がないほうが都合がよいですよね。
考えてみると、私たちの身体はいろんなことが一定に保たれていることがわかります。
体温であったり、睡眠時間であったり、食事の時間他にもいろんなことがほぼ一定に保立てていると思います。
そして、それらを変えた時には何か違和感を感じますよね。
私たちの身体は、変化があまり好きではなくて、変わらず一定でいることを好んでいることがそこからもわかると思います。
これは脳の仕組みですから、我々の努力でどうなるというものでもないわけで、自分の意志が弱いからだと自分を責めたり、何もできない人間だと自己否定したりする必要がないものです。
しかし、習慣化に失敗し続けた場合、どう考えても自己否定の気持ちは芽生えてしまうものです。
ですから、習慣化する場合には、失敗しないような方法を考える必要があります。
意志の力は無意味
まず認識しなければならないことは、意志の力というのは習慣化するうえではあまり役に立ちません。
努力してとか、一生懸命習慣化しようとしても、その努力は水の泡に終わることが多いです。
なぜなら、私たちの身体がそれを拒絶するのですから、意志の力とか役に立つわけがありません。
ですから、意志の力を必要としないような状況にして、習慣化を目指すということを考えなければなりません。
環境を変える
一番手っ取り早いのは環境を変えてしまうことです。
英語をマスターしたいのであれば、一番良いのはやはり英語を話す国に言って習得することです。
とはいっても、留学しても英語を話せるようにならない人は多くて、それは日本人とばかり行動を共にしてしまうからで、ここでも変化を嫌うという特性が出てきてしまう可能性もあります。
英語をマスターしたければ、そういった妥協を一切許さないような、日本人が一人もいない場所に言って生活するということが一番ですね。
私としては、さらに効果的なのは英語しか話さない恋人を作るということですが、これが実現できれば英語習得はかなり早いです。
しかし、現実問題としてこれはほぼ不可能です。
英語習得しようとしている人が、英語しか話せない異性とどうやってコミュニケーションをとるのか、という大前提がありますからね。
まあ、英語を異性の先生に教えてもらう、というのが次善の策ということになりますね。
そして、ダイエットをしたい、運動を習慣化したいというのであれば、会員制で専属トレーナーが付くようなところに入るということが一番手っ取り早いです。
もう半ば強制的に運動させてくれると思いますよ。
つまりは、習慣化させるためには、もうそうせざるを得ないという環境をつくりだすことができれば、半ば習慣化は達成できたと考えてよいと思います。
経済的、時間的に無理
そうはいっても、時間的に英語が話せるところに言ったりできない、経済的に環境を狩ることなんてできない、という方がほとんどでしょう。
ですから、習慣化するためには自宅で取り組める方法でなければ、多くの方には意味がないアドバイスということになります。
自宅で取り組むためには、習慣化すべきことを、毎日行うこととセットにしてしまうということが重要です。
ストレッチしたいというのであれば、服を拾うときに前屈して拾うようにして、膝を曲げないようにすれば、毎日自然にストレッチできますよね。
運動の習慣をつけたいというときには、毎日行っている何かを少し強度を上げるということを続けることが重要です。
そうすることで、毎日行うことですから、意志の力を使うことなく行うため、習慣化させやすいということです。
習慣化させるためには、最初は計画がスカスカぐらいでちょうどよいと言われていますが、計画も何も毎日行うこととセットにしていますから、守れないということはおそらくないと思います。
それを毎日継続的に行うことで、習慣化ということは実現していくわけです。
そして、毎日行うということも重要な要素になります。
それはなぜかというと、週に4回以上行った場合と3回以下しか行わなかった場合では、習慣化する可能性に大きな開きが出てくると言われているからです。
これは運動に関してのビクトリア大学研究によるものですが、週4回以上ジムに通っているほうが、それ以下のグループよりも習慣化させる確率が高いという結果が出ています。
これはジムに通うことを習慣化することを研究対象にしているようですが、他の習慣化もそれほど変わらないのではないか、と私は思っています。
ですから、週に4回以上を継続して行うということがとても重要になるのですが、毎日行うこととセットにしていれば、余裕で週4回はクリアできますよね。
ですから、習慣化したいことを、如何にすでに習慣化されて毎日行うこととセットにできるか、ということがとても重要になるわけです。
別のことに変える
また、我慢系の習慣、禁煙禁酒のようなものは、別の物に変えるようにしましょう。
我慢系は本当に習慣化しづらい物なのですが、禁酒の場合はいつも飲んでいるお酒をウーロン茶や炭酸水などに変えるようにしましょう。
何も飲まないということですと、意外とつらいですが別の物を飲めば意外とすんなり我慢できてしまうものです。
禁煙の場合は、吸いたくなった時の方法を事前に考えておくということが大切です。
そして、その代わりに何をするということを事細かに考えておく。
コーヒーを飲んでいるときに吸いたくなるのであれば緑茶に変えたり、吸いたくなったら歯を磨くなど、できる限り準備をしておくことが大切になります。
まとめ
習慣化したいことは、すでに習慣化していることとセットにする、ということはとても効果が高いと思います。
セットにするということが重要なのですが、それは意志の力を極力使わないようにするため、努力しなければならない状況を回避することが目的です。
その目的を達成するために、あなた自身の方法を探し出すことができれば、今後は習慣化に苦労することがなくなるはずですね。