物覚えが悪い?それは改善できます!ワーキングメモリーをトレーニングする方法
物覚えが悪い?
本を読んでいたり、勉強していたりして、よくわからない理解できない、という経験があると思います。
読書をしていても、内容がわからなくなることってよくあります。
まず、自分の理解力以上に難しいことを学習している場合は、当然理解できないことにであうので、自分の理解できる範囲を広げていくしかないですね。
対策としては、もっと簡単な本、入門書などをまずは読んで、その分野の知識を頭に入れることで、少し難しい本に挑戦していく、というようにステップを踏んで進めていくという方法が有効です。
理解力はあるのだけれど、理解できないという場合はワーキングメモリーの不足が原因であることが多いです。
読書していて、あれっ、前に書いてあったけれど覚えていない、この人は誰だったっけ、というような感じで前に読んだ内容を思い出すことができない、という場合もワーキングメモリーは不足している可能性が大きいです。
ワーキングメモリーというのは、私たちの生活のあらゆる場面で必要になる能力であり、例えば、買い物しなければならないものを覚えていたり、電話をかけるときにその電話番号を覚えていたりする能力のことです。
一時的に情報を保持・処理するための脳の機能と言われているものですが、このワーキングメモリーがしっかりと機能していれば、仕事や勉強はもちろんですが、日常生活もかなり楽になるということは、簡単にイメージできると思います
ワーキングメモリーは生まれつき?
このようなことを聞くと、ワーキングメモリーの機能が高い人は生まれつき頭が良い人なのではないか、という疑問がわいてきますよね。
結局はワーキングメモリーが良い人は才能があるということだから、ワーキングメモリーがあまりよくない自分はどうしようもない、とあきらめてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ワーキングメモリーは才能や遺伝によるものではなく、トレーニングすればだれでも機能を高めることが可能です。
ワーキングメモリーを高めることができれば、いろんな場面で役立つことは間違いないので、しっかりと訓練しておくと、他の人よりも一歩リードできるかもしれませんね。
ワーキングメモリーを高める方法
ワーキングメモリーを高める方法はいくつかあります。
日常生活で取り入れられることですので、ぜひあなたもトレーニングを習慣化してワーキングメモリーを鍛えていただきたいと思います。
デュアルタスク
ワーキングメモリーをトレーニングするためには、デュアルタスクが効果的であると言われています。
デュアルタスクとは、一度に2つのことを行うことですが、お勧めの方法としては、身体を動かすことと、頭を使うことを同時に行うことです。
やり方はすごく簡単です。
例えば、ウォーキングをしながら、3の倍数をどんどん数えていく、という方法があります。
もちろん安全には十分に配慮しながら行うことが重要ですが、外でウォーキングをしながら、3の倍数をどんどん数えていく、という同時に2つのことを行いながら運動することで、ワーキングメモリーを鍛えることができます。
ポイントとなるのは、頭で考えることは、少しうーんと悩む程度のことを考えるということです。
簡単すぎることを考えていては、やはりワーキングメモリーを鍛えることができません。
これはあなたのレベルに合った問題を考えて、ちょっとだけ難しいと思える問題を考えるようにすると、ワーキングメモリーを効果的に鍛えることができます。
運動を習慣化する
ウォーキングを行いながら、少し難しい問題を考えるというのは、運動と同時に何かを行うということですが、運動だけでもワーキングメモリーを鍛える効果があると言われています。
運動科学者のクリスティーン・ルーボワ博士が率いる研究チームがワーキングメモリーと有酸素運動との関係を調べています。
その結果、運動直後はワーキングメモリの働きが一時的に低下したものの、少し時間をおいて測ると、運動をしていないときに比べて向上することが判明しました。
運動直後というのは、当然息も切れていたり、運動から回復している時ですのでワーキングメモリーが下がるのは普通のことですよね。
重要なことは運動が終わって少し時間がたった後に、運動していないときに比べてワーキングメモリーが向上しているということです。
この結果は、激しい有酸素運動を短時間行なうことによって得られたものですが、有酸素運動を30~40程度続けることで、長期的にみるとワーキングメモリーが改善されるという報告もあります。
ですので、ワーキングメモリーを向上させるためには、有酸素運動も効果的であり、少し息が切れるという程度の強度でも習慣化することで十分に効果が期待できます。
また、ストレスはワーキングメモリーを著しく低下させるものですが、運動はそのストレスに対してもとても良い反応を示します。
運動を行うということは、それ自体がストレスをかける行為になるのですが、運動が終わると一気にストレス状態から解放されるために、運動前よりもストレスのレベルが下がります。
そして、運動によってストレスをかけられることが習慣化されると、日常生活でのストレス、例えば仕事や家事などで感じるストレスが少なくなり、さらにはより適切にストレスに対処することができるようになるのです。
また、運動をした後の爽快感は運動を習慣化している方ならわかると思いますが、ちょっとしたストレスなんて吹き飛んでしまいますよね。
運動をすると、ホルモンバランスが改善されてセロトニンやドーパミン、アドレナリンなど、気分が上がるホルモンがたくさん分泌されるようになります。
その結果、運動後の爽快感につながっていくわけです。
私としては、この爽快感を味わうためだけに運動するというだけでも幸せな気持ちになりますが、さらにたくさんの恩恵を運動は与えてくれます。
ですから、ぜひ運動を習慣化することをお勧めします。
マインドフルネス
マインドフルネスは、瞑想しながら自分の呼吸に意識を集中させることで、今ここにある自分に集中するというトレーニングです。
マインドフルネスは数分間行う程度でも十分に効果を期待できるものですが、まず今の状況に集中することができるようになるため、当然ですが集中力が鍛えられます。
その結果、当然ながらワーキングメモリーが鍛えられるということになりますよね。
また、マインドフルネスはとても効果的なストレス解消法であると言われています。
運動のところで述べた通り、ストレスはワーキングメモリーの機能を下げてしまうものです。
そのストレスを解消してくれるマインドフルネスは、逆にワーキングメモリーの向上にとても役立つことになります。
数分でできるマインドフルネスは、仕事でちょっと疲れた、というときに机に座っていながら取り組むことができるので、ぜひとも取り入れていただきたいトレーニングの一つです。
やり方などはこちらを参考にしてみてください。
まとめ
仕事ができる人、頭が良いと言われる人たちは、ほぼワーキングメモリーがとても良く働く人たちです。
しかし、それは才能ではなく、トレーニングをすることで鍛えることができるものです。
もちろん今日少しトレーニングしたから、明日からワーキングメモリーが著しく向上するというものではありませんが、その効果を徐々に感じることができると思います。
読書にはリラックス効果がある。その効果はマインドフルネス並み?
読書は嫌い?
読書には様々な効果があるということが最近の研究でわかってきています。
あまり読書をしない、という方でも読書をするメリットを知れば、改めて読書しようという気持ちになるかもしれませんね。
なぜ読書をすべきかというと、当然ですがたくさんの知識を読書によって得ることができれば、あなたの成長につながりますし、問題解決にも読書はとても役だちます。
長い人類の歴史の中で、あなたと同じ悩みを持った人というのは必ずいるはずですし、その問題解決の方法を書いた本というのもきっとどこかにあるはずです。
私たちが遭遇する問題というのは、学校の問題集のように答えがそこにあるというものはあまりありません。
そこで重要になってくるのが、問題を細分化してその細分化された問題を解決していく、という方法が必要になります。
どんな複雑に見える問題でも、十分に細分化されて小さくされていれば、どのようにアプローチするべきかということがわかってくるはずです。
そのアプローチの仕方を学ぶという段階になれば、読書がとても役に立つわけです。
そして、細分化されているのですから、小さな問題がたくさんあるはずです。
その一つ一つの問題に対処するための本を選ぶことになりますので、本は何冊か読むことになります。
しかし、問題解決に向かっているという感覚を伴った読書ですので、きっと楽しい読書ができるのではないかと思います。
そして、読書の効果としては、リラックス効果があります。
読書というと、なんとなく集中している感じがして、リラックスとは程遠いような印象を受けるかもしれません。
しかし実際は、読書をすることでリラックス効果があり、ストレス解消の一つの方法としても注目されています。
読書をすることで、マインドフルネスのような効果があるということで、そのリラックス効果は瞑想なみという研究報告もあります。
なぜ読書にリラックス効果があるのかというと、理由はたくさんあるのですが、その中でも読書中はそれ以外の情報がシャットアウトされるため、というのが有力なようです。
読書をしていると、その本のストーリーなどに集中するわけですが、その際は外界の情報、音とか気温、その他普段であれば感じるであろうことよりも、本に集中している状態になります。
そして、マインドフルネスの状況を思い出してみましょう。
マインドフルネスは自分の呼吸に意識を集中させることで、今の自分に意識を集中させるものです。
対して本は、今読んでいる内容に意識を集中させている状態で、とても良く似ていますよね。
もちろん、あまり興味がない本を読んでいる状況を思い浮かべるとわかると思いますが、文字を追いかけているだけで、内容が全く頭に入ってこないという場合は、マインドフルネスやリラックス効果はあまりないです。
そのような状況では、頭では全く別のことを考えていることが多いため、今の自分に全く意識が集中していないからですね。
読書をするときには、自分が読めるものを選ぶということもとても重要になるということです。
読書のリラックス効果については、以前もご紹介させていただいておりますが、その効果は医療現場でも利用されている国があります。
それはイギリスです。
イギリスでは、薬の代わりに本が処方される「ビブリオセラピー」が認められています。
薬の代わりに処方されると言っても難しいことはなく、今の自分の状況を把握して、それに合った本を処方されるというものです。
処方された患者の方は、処方箋薬局ではなく図書館に行って本を借りることになります。
薬と違ってお金もかからないですし、副作用も考えられないため、かなり効果的な方法だと私は考えています。
本の選び方について
本の選び方にはいろんな方法がありますが、自分にあっている本を読むということが、リラックス効果を得るためには必要になります。
知識を得るためには、難しい本を読まなければならないこともありますが、常に難しい本を読まなければならないということはありません。
自分が読みたい本を読めばよいわけで、リラックスしたいという場合は楽しめる本を読むことが大切です。
ちなみに、誰もが避けてしまいそうな、とても難しい哲学書や医学書を楽しんで読める、という方はそれを読めばリラックスできると思いますので、どんどん続ければよいでしょう。
しかし、多くの方はそのような難しい本では、きっとリラックスができないと思います。
ですから、自分が楽しいと思える本を読むことをお勧めします。
そのような本を探すためには、私がお勧めしたいのは、本屋さんをのぞいてみることです。
最近では、オンラインで本を購入できたり、電子書籍も充実してきていますので、本屋さんに行く人は減っているかもしれません。
ネットで本を買ったり読んだりするということを否定するつもりもなく、私も利用しているのですが、やはり本は実際に見てみて自分になんとなく合いそうだなということがわかることが多くあります。
本のデザインや大きさ、色、紙質など上げ始めるときりがありませんが、それらを実際に感じるのと、ネットなどでそれを見るのではやはり得られる情報というものが違うと思います。
リラックスするために読む本の場合は、自分の感性、直感でいいなと感じたものを選ぶことで、モチベーションも維持しやすくなると思います。
そして、直感でいいなと感じた本が読めそうかどうか、ということは少しパラパラとめくってみて、内容がなんとなく理解できるものを選ぶとよいでしょう。
パラパラとめくるだけで、なんとなく読めるというものであれば、自分のレベルに合わない難しい本ではなく、今読んでも理解できるピッタリの本という可能性が高いからです。
また、目次や本についている帯、表紙や裏表紙に書かれている内容を読むということも大切です。
そこに書かれていることが、自分の興味にあっているかどうか、ということが読めるかどうかがわかる重大なポイントです。
そこで自分には理解できないことばかりだ、ということになればリラックス目的としての本ではないということになります。
如何に本の内容に夢中になれるか、ということが重要になりますから、自分が好きな本を選ばなければ効果がありません。
読む時間
本を読んでもすぐに気が散ってしまう、という場合も問題ありません。
なんと読書のリラックス効果は5~10分程度でも十分に得ることができると言われています。
ですから、休憩時間などに数分読書をしよう、というような感覚で読書をすればリラックス効果が得られるということになりますね。
仕事でなんとなくストレスを感じている、というような場合には、ちょっと読書をしてみるという感じで取り組めば、リラックス効果を得られるため、ぜひ実践していただきたい方法です。
まとめ
読書で得られる効果にリラックス効果があるということはあまり知られていないようです。
読書をあまりしないという方も、リラックス効果を得る為だけにだけでも読書を始めてみるとよいと思います。
重要なことは自分が楽しめる本を選ぶことができるかどうかであり、難しい本を読むことが重要なのではないということです。
時間を忘れて読んでしまう、そんな本に出合えると本当に楽しいですよ。
読書の効果は知識を得るだけではない、ということをぜひ理解していただきたいと思います。
仕事で感じるストレスを減らすためには?
ストレスは悪?
ストレスを感じることはマイナス面ばかりではなく、プラスの面もたくさんあります。
そもそもストレスは、私たちの身体には必要なものですので、それ自体をゼロにしてしまうことは不可能です。
ですから、如何にストレスを健康に良いものにするか、ということがとても重要であり、誰もが取り組むべきものです。
ストレス自体が身体に良くない、健康に悪いというものではない、ということを今一度理解する必要があるのかもしれません。
ストレスは、基本的には臨戦態勢のようなものですので、目の前に突然クマが現れた場合に、とっさに適切な反応ができるようにするためのものです。
一気に心拍数が上がったり、全神経がクマに集中してすぐにリアクションできるように、身体の準備が一瞬で整います。
この緊迫の状況で、マインドフルネスをしてリラックスしたような状況になっていると、すぐにクマに襲われてしまうでしょう。
ストレスは心拍数が一気に上がって、手足が冷たくなったりしますが、それ自体は運動をしたときのような状況ですので、むしろ健康に良いという研究報告もあります。
しかし、ストレスが問題になるのは、長期にわたるストレスであり、仕事や日常生活で感じるのは、この長期にわたるストレスです。
ちょっと考えてみると、一瞬で終わるストレスというのは、現代社会に生きていると、あまりなくて長期にわたるストレスの方が圧倒的に多いことがわかります。
ですから、長期にわたるストレスを減らす工夫というものがとても重要になります。
仕事でストレスを減らしたい
やはりストレスを一番感じるのは仕事だと思います。
人生の中で仕事が占める時間はとても長いですし、いろんな人との関係がありますので、ストレスを感じる割合がどうしても高くなるでしょう。
この仕事でのストレスを減らすことが、健康促進にはとても重要ですし、アンチエイジングにも重要になります。
仕事のストレスを減らすためには、一番効果的なのが仕事ができるようになることです。
仕事ができるようになれば、余裕をもって周りを見ることができますし、また周りからの評価も変わってきますので、ストレスも軽減されていくでしょう。
仕事ができるようになるためには、まずは仕事ができる人を見つけることが重要です。
その人から仕事の仕方を学んでいくことで、仕事ができるようになっていくからです。
モデルがいれば、そこを目標とすることができるため、最短距離でその目標に近づくことができるのですが、そのようなモデルがいない場合は、どうしてよいのかわからない、という状況に合う可能性が高くなり、どうしても目標達成が遅くなってしまうものです。
あなたの職場にモデルとするべき人がいない、という場合は他の会社の人でもよいですし、本を読んで尊敬できる人でも良いので、モデルを見つけるとよいと思います。
そして、モデルが見つかった場合には、その人を徹底してまねるようにすることです。
その人が同じ部署などで話を聞くことができるのであれば、ぜひ話を聞いてどのようにしてそのレベルに至ったのかを聞くことをお勧めします。
話を聞くというのは、最初はかなり勇気がいることなのですが、成功している方の多くは勇気を振り絞って、あこがれの人に話を聞いている方が多いです。
そして、そのモデルとする方を徹底的に真似することで、成功しているのです。
この方法はモデリングと呼ばれるものであり、どのようなものでも手本となるものを探すことで、自分のパフォーマンスが上がっていくものです。
問題や課題を多角的にとらえる
仕事、ビジネスではいろんな解決するべき問題や課題があるはずですが、そのほとんどが明確な回答、これが正しいというものがないため、取り組む方向がよくわからない、という場合が多いですよね。
学校の勉強などでは、ほとんどの場合は明確な答えがあり、そこに向かっていくため迷うことがないと思います。
しかし、学校を卒業して社会に出ると、明確な答えはなく自分で解決していく課題が山のようにあるものです。
そこで大切になる考え方が、問題を多角的に考えていくということです。
目の前の問題を単純に処理するということでは、その問題を多角的にとらえたことにはならないため、なぜその問題が起こったのか、どんな現象と結びついているのか、などを合わせて考えていかないと、その問題の根本的な解決は望めないということになります。
この考え方ができるようになる必要があるのは、学習方法をよりアクティブなものにするためです。
ただ単に言われたことをそのまま行うのではなく、なぜこのようなことが起こったのか、どうすればもっと効率的に仕事を進めることができるのかなど、その仕事に派生して必要なことを考えることができるようになるためです。
ちょっと考えてみるとわかると思いますが、言われたことだけを正確に行うだけの人と、そこからその仕事をさらに効率的に行えるように考え、実際その方法を考え出すような人とでは、どちらが仕事ができるとみなされるでしょうか?
当然効率化など様々なことを考える人だと思います。
物事を常に多角的にとらえるようにすることで、一目置かれる人物に成れる可能性がありますが、多角的にとらえられない場合は、可能性はあまりないでしょう。
脳と身体を最適に保つ
ストレスを上手に処理するためには、それに効果的に対処することができる頭脳や身体が重要なことは言うまでもありません。
ストレスを処理しようとして、体内に必要な栄養がない場合は、ストレスの対処などできるはずもなく、仕事もできるはずがありません。
ファーストフードばかり食べていて、それでも仕事ができるという場合は、ファーストフードを食べることをやめると、超人的に仕事ができるようになる可能性があるのかもしれません。
ですから、常に身体や脳をケアしておくことがとても重要です。
野菜や果物を中心とした食生活をおくることで、健康促進ができ、アンチエイジングに効果がありますが、さらにストレスに対処するためにもとても効果があります。
ビタミンCやビタミンB群などは、野菜や果物から摂る必要があるわけですが、ストレスを感じるとそれらが大量に消費されてしまうため、常に補給しておくことが望ましいです。
さらにそれらの栄養素は当然脳の健全な働きのためにも必要になります。
ですから、健康促進やアンチエイジングのためのことが、ストレス対処にもとても役に立つということです。
そして、運動をするということも、ストレスに対処するために必要なことです。
まず、運動特に有酸素運動は、脳にとても良い効果があり、記憶力を高める効果などもあるため、仕事で課題を多角的にとらえるためにもとても役に立つはずです。
まとめ
ストレスを感じることが多い仕事において、如何にストレスを上手に処理することができるか、ということは万人に必要になるものだと思います。
しかし、その方法についてはあまり語られることがないようです。
やはり仕事でのストレスというのは、長期にわたって感じられるストレスの一つですので、上手に処理することが大切です。
当然いろんな種類のストレスを仕事中にも感じることがあると思いますが、まずは仕事ができる人間になることが大切でしょう。
仕事ができるようになったとしても、当然ストレスは感じるものですが、健康促進、アンチエイジングのための生活を心がけていれば、対処は比較的簡単なのではないかと思います。
【おすすめ】堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン 堀江貴文
プレゼンを学ぶために
ホリエモンこと堀江貴文さんの著書、「堀江貴文のゼロをイチにするすごいプレゼン」という本を読みました。
この本は、プレゼン、つまりプレゼンテーションについて書かれている本ですが、その内容は生活全般に必要となるものがたくさんかかれています。
プレゼンというと、あの有名なスティーブ・ジョブズのプレゼンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
もちろんそれもプレゼンテーションなのですが、それはプレゼンの最高峰とも言うべきものであり、私たち普通の生活をしている人間が、いきなりあの技術を得ることができるか、というとそうはいかないですよね。
そして、その技術を習得する必要のない人の方が圧倒的に多いということもまた事実です。
多くの人を魅了しながら話す必要がある場合は、しっかりとその技術を習得するようにトレーニングをしなければなりませんが、そうでない人にその技術を学べというのは少々酷な気がしますよね。
この本で、堀江さんはプレゼンテーションとは「情報伝達手段の一つにすぎない」と定義しています。
この定義で行けば、
自己紹介
好きな人に告白する
欲しいおもちゃを買ってもらえるようにする
これらも立派なプレゼンということになるわけです。
これを考えると、日常生活すべてコミュニケーションをとる場は、プレゼンになる可能性がかなり高いということになりますね。
ですから、プレゼン能力は高ければ高いほど、日常生活がうまくいく可能性があります。
そして、日常生活でスティーブ・ジョブズのようなプレゼンスキルは必要ないため、日常生活を上手に遅れる程度のスキルがあれば十分ということです。
プレゼンが上手いか下手かのポイントは?
プレゼンが上手いか下手か、ということはここまでの流れで考えるとどこにポイントがあるかわかりますか?
ポイントは、相手に気持ちが伝わり、理解してもらえるかどうかになりますね。
そして、相手に「イエス」と言ってもらえれば、そのプレゼンは成功ということになります。
プレゼンが成功するかどうかは、イエスと言ってもらえるかどうかが重要であり、そこに至る手段は無数にあるため、プレゼンはこれと決まったものではありません。
その人の個性にあった方法で行うことが重要であり、内向的な人がいきなり大声を張り上げて、プレゼンを始めることが良いのか悪いのか、逆に外向的な人が神妙な感じで話し出したときに、説得力があるかどうかは疑問ですよね。
ですから、プレゼンには決まった方法はなくて、その人にあった方法があるということになります。
もちろん、銃やナイフを突きつけて説得するようなことは言語道断ですのであしからず。
認識しなければならないことは
プレゼンには決まった方法、型のようなものがないため、人によっては異様にプレゼンの内容をもって話してしまうことがあります。
大量のデータをプレゼンに盛り込んで、結局何が言いたいのかわからない、という状況は最も最悪のパターンですね。
たくさん準備して、プレゼンに望んで相手に何も伝わらない、というのはまさに時間の無駄ですからね。
それは、プレゼンの意味を取り違えてしまっていることが原因になります。
プレゼンの定義を考えるとわかると思いますが、情報伝達のための手段の一つですから、重要なことはいかに相手に効率よく伝えるかということです。
データや資料をたくさん準備して伝えようとすることは大切なことなのですが、それは伝えたい「目的」を補完するものでしかありません。
そのため、伝えるべき目的を目立たせるものであれば十分に活用できますか、データ自体が目立ってしまっては、プレゼンの目的が果たせないわけです。
なぜなら伝えるべき目的よりもデータが目立ってしまえば、伝わるのはデータであって目的ではなくなってしまうから。
プレゼンをいかに成功させるかは、相手に伝わるかどうかであって、プレゼン自体の良しあしとは関係ないということです。
如何に伝えるかを工夫するということが重要で、伝わるのであればプレゼン自体を下手だと言われたとしても全く問題ないですよね。
プレゼンが必要なわけ
プレゼンというのは、なぜ行われているのか、ということにも回答されています。
今の時代であれば、プレゼンというのは必ずしも必要なものではありませんよね。
オンラインで、テレビ会議や電話会議もありますし、Zoomを使えばもっと簡単に会議ができてしまいます。
しかし、なぜプレゼンで人と人があって話をしなければならないのか、という疑問って誰でも持っているのではないでしょうか。
その理由は、プレゼンにはオンラインでの会議にはないライブ感、のようなものがあるからです。
というのは、対話を直接行うことで、思いもつかないものが生まれる可能性がありますし、何より、実際に合うことで感触やにおい、味などを体験できるのも大きいです。
試食などができる方がプレゼンの効果が高い場合などは、対面で行えることがメリットとなります。
新型コロナの流行で、対面でのプレゼンなどは少なくなっているとはいえ、その必要性自体は決して小さくはなっていないのではないか、と私は思っています。
飽きさせない工夫
プレゼンというのは、自分一人でできるものではなく、常に相手がいるものです。
そして、その相手に思いが伝わるかが最大の目的であり、そのためには常に相手の立場に立ってプレゼンを進める必要があります。
ですから、その相手が飽きてしまうというようなことがあれば、当然伝わるものも伝わらない、という結果になってしまうでしょう。
プレゼンをしている時は、常に相手を意識して、相手が飽きていないかということをしっかりと確認しながら進めることがとても重要です。
プレゼンというと、どうしても自分の主張を納得してもらいたい、という気持ちが強くなってしまうため、相手を置いていってしまう人が多いです。
しかし、プレゼンの目的は自分の発表を聞いてもらうだけではなく、自分の伝えたいことを納得して、いいよと言ってもらうことです。
ですから、何を置いても相手のことを考えるべきです。
プレゼンを上手く行いたい、という意識が強いとどうしても相手のことを考える、「相手ファースト」とも言うべき大前提をすっかり忘れてしまうことがありますので、そこは最大限の注意を払うべきことです。
相手を納得させるためには、相手がその内容を楽しいと感じるようにプレゼンを考える必要がありますね。
まとめ
プレゼンの本ですので、難しいのではないかと考えるかもしれませんが、この本は文字も大きく、ページ数も200ページないため、すぐに読み終わることができると思います。
しかし、その内容はプレゼンのエッセンスとでも言うべきものが凝縮されているイメージです。
プレゼンがしっかりとできるようになれば、日常生活ではいろんなことが可能になりますよね。
欲しい物を買ってもらったり、食べたいものを食べることができたり。
さらには、仕事で新しい融資が必要になった、というような場合もプレゼンの能力は如何なく発揮されるはずです。
銀行にビジネスに融資をお願いするときなど、しっかりとプレゼンを用意して担当者を魅了することができれば、融資が通り安くなるはずです。
もちろん稟議にかけての判断を待つわけですが、その稟議を通そうとする熱意をもって担当者が進めてくれるのと、そうでないのとでは結果は明らかですよね。
プレゼンをしなければならない、という場合はまずは入門書のようにして読むことができる本ですので、ぜひ一読されることをお勧めします。
失敗から学べと言われるけれど、どうすればよい?
失敗から学べない?
誰でも失敗はしたくないものですよね。
全く失敗しないで、すべてを成功させる人はいないのですが、失敗をしてもそれを着にすることなく、いろんなことにどんどん挑戦していく人と、失敗したことに必要以上に落ち込んだり、自己否定してしまって挑戦できなくなってしまう人、大きく分けるとこの2つのタイプになるのかなと思います。
どんどん挑戦できるという場合は、何のアドバイスも必要ないですし、失敗が糧となってさらなる成長につながるタイプの方ですから良いのですが、問題は後者のグループに入っている場合です。
失敗は失敗として、しっかりと反省する必要があるわけですが、反省をしてそれにとらわれてしまうと、あまりよくない結果になってしまうことがあります。
それは、失敗を気にしすぎると、脳はその失敗を学習して失敗する回路を作ってしまうことがあるそうです。
失敗して反省して、一晩寝てすっかり元気になる、という場合、脳は失敗を学習して同じ失敗を繰り返さないように学習します。
しかし、失敗にいつまでもくよくよしたり、落ち込んだりしていると、脳はその失敗を重要なものだと考えて、その失敗する回路を強化してしまうのだそうです。
ですから、失敗をいかに上手に利用できるか、ということがとても重要になるのですが、そんなことは誰も教えてくれないですよね。
これはすべての分野に共通することだと思っていて、健康促進やアンチエイジングなどの場合も、この良くないスパイラルに陥ってしまっている方が多いです。
例えば、健康促進のために運動の習慣をつけたいという場合を考えてみるとわかりやすいですね。
運動を始めて数日はモチベーションが高いために、運動を続けることができるのですが、すぐにモチベーションが下がってしまって、全く運動をしなくなってしまう。
運動をする習慣をつけることに失敗してしまって、その失敗から学んで違う方法で習慣化しようとする人、自分はやはりだめだと考えてそこで終わってしまう人。
失敗から学べる人は、失敗しても違う方法を模索する可能性がありますし、どんどんチャレンジしていくことができますが、逆にいつまでも失敗に固執する人は、やはり失敗から学ぶことができず、同じことを繰り返して失敗もまた繰り返すという、悪循環に陥っているものです。
ですから、アンチエイジングについて失敗したことを公開し続ける場合、効果があまりないということもあり得るということになります。
如何に失敗から早く立ち直って、そこから学び、同じ失敗を繰り返さないようにするか、ということがどんな分野であっても重要になります。
失敗から学ぶために
失敗から学ぶことで、さらなる挑戦につながり、自分の成長につなげることもできるわけですが、失敗に固執すると失敗を繰り返してしまう。
そのジレンマのようなものから、どうやって逃れればよいのでしょうか?
失敗から学べない、固執してしまって頭から離れない、というタイプの方は往々にして真面目過ぎる方が多いようです。
真面目過ぎるために、自分自身を必要以上に攻めてしまうことが失敗に固執する一つの理由になっているわけです。
失敗しても全く気にすることなく、次に活かすことができないような不真面目な人の方が、失敗の取り扱い方については、真面目過ぎり方よりも良いのかもしれません。
もちろん失敗を全く気にしない、という場合も失敗から何も学ばないので、自分の成長につながらない、新しいことに挑戦しようとしないで、同じ失敗を繰り返す、という意味では真面目過ぎる人と同じ結果になりますが、落ち込まない分ましかもしれない、ということです。
では、真面目過ぎる場合、どのように失敗と向き合えばよいのでしょうか?
まずは、失敗した自分に厳しい言葉をかけているということを自覚する必要があります。
「なんでこんな失敗をしたのか」
「恥ずかしい」
など、自分を責めるような言葉を自分自身に浴びせていると思います。
ここで、自分自身に優しい言葉をかけることができるかどうか、ということがとても重要になってきます。
これをイメージするために、一番良いものは、あなたの周りに失敗した人がいた場合、どのような対応をするかということを考えてみることです。
失敗した人に、さらに追い打ちをかけるように、ひどい罵りや誹謗中傷したりするでしょうか?
中にはそんな人もいるかもしれませんが、大半の方の場合は、その人を慰めるような言葉をかけるはずです。
「そんな失敗誰でもするから心配ない」
「誰も気にしてないよ」
そんな感じで、優しくその人に接するはずです。
しかし、自分自身になるとそのような接し方ができる方は、ほとんどいないのではないでしょうか。
自分自身というのは、自分自身が一番大切なはずであり、かけがえのない存在なわけですが、どういうわけか他者への思いやりというものを、自分自身にかけることができないですよね。
自分自身を励まして、次の道に進めるように、思いやりを持って接していくということが、失敗から学んで、成長につなげるために必要な考え方です。
自分に思いやりを持つとは?
自分が失敗したときに、自分に優しく接するためには、どのようにするのが効果的なのでしょうか?
失敗した自分に、優しい言葉を心の中でかけてあげる、ということが一番簡単な方法です。
失敗して気が動転している時でも、一息置いて自分に優しく接することができるまで、気持ちを落ち着かせ、自分に思いやりを持って接することを学ぶ必要があります。
自分自身に優しい言葉をかけることが難しい、という場合は自分自身に、別の自分が優しく接しているところをイメージしてみることも効果的です。
別の自分はどのようなことを話しかけていますか?
思いやりの言葉をかけているはずです。
その別の自分が自分にかけている言葉を、髪に書き出すことも効果的です。
これを心理学では、セルフコンパッションと呼ばれる方法です。
このセルフコンパッションを使うことで、失敗に必要以上に落ち込んでいる自分をポジティブシンキングなどで強引に失敗から立ち直ろうとするよりも、はるかに効果的に失敗から立ち直って学ぶことができます。
セルフコンパッションによって、失敗した自分に思いやりを持って接することができれば、失敗してもその失敗をポジティブなものと考えることができ、自分のさらなる挑戦や成長につなげることができるわけです。
失敗についてはしっかりと反省することは、真面目過ぎる方は当然できると思います。
今まで足りなかったことは、その失敗をネガティブなものととらえることなく、ポジティブなものととらえるための方法です。
失敗をポジティブなものに変えるためには、強引に独り言のように失敗から学べる、というような言葉を自分にかけるよりも、自分に思いやりを持った行動をとるだけでよいということですね。
まとめ
失敗から学べということがよく言われますが、どう学べばよいかということは全く教えられませんよね。
ですから、失敗から学ぶために必要以上に失敗に固執して、自分自身を責めてしまうようになっている方が多いです。
しかし、失敗に固執して学ぼうとすればするほど、同じ間違いを犯してしまう可能性が増えてしまう、という現実をしっかりと理解する必要があります。
それを理解して、自分に対して思いやりを持って接することができれば、失敗からしっかりと学ぶことができると思います。
マインドセットは効果的に変えられる。しかし重要なのはその後かも。
マインドセットの定義
マインドセットという言葉をご存知でしょうか?
この言葉はよく耳にするために、言葉自体は知っているという方も多いと思いますが、実際の定義がよくわかっていない、という方も多いのではないでしょうか?
それほど難しい言葉ではないので、なんとなく意味は分かると思いますが、一応定義を知っておくのもよいことだと思います。
マインドセットとは、スタンフォード大学のキャロル・ドゥエック博士が提唱したアイデアで、心の中に根付く深い信念や考え方のことを言います。
心の中に根付いている信念になりますので、マインドセットはその人の人生に大きな影響を与えるものです。
アンチエイジングできるというマインドセットを持っている方と、アンチエイジングはできない、というマインドセットを持っている人は、同じ行動をとるとは思えませんよね。
できるというマインドセットを持っていれば、野菜や果物を中心とした生活に全く抵抗を感じないかもしれませんが、できないというマインドセットを持っていれば、そういった生活は嫌だということにもなりかねません。
もちろん、アンチエイジングはできない、という考えであっても、野菜が好きとかヴィーガンであったりすれば、野菜や果物を中心とした生活にするのは抵抗がないわけですが、その他の部分で悪影響が出てきてしまったりするかもしれませんよね。
運動をしたくないとか、アルコールを程々に、喫煙はしない、などなどアンチエイジングや健康にとても重要なことをコントロールしようとしなくなってしまうかもしれません。
ですから、マインドセットがとても重要になってくるわけです。
ちなみに、マインドセットはアンチエイジングや美容、健康だけに関係するものではもちろんありませんので、学習効率とか仕事の出来不出来などにも大きな影響を与えているものです。
そのため、マインドセットという定義を理解して、それを上手に利用することができれば、仕事や生活の中でも応用できる場面は無限に発見できるのではないかと思います。
マインドセットは変えられる?
そもそもマインドセットは変えられるのでしょうか?
マインドセットが変えられないのであれば、如何にマインドセットの定義を知ったとしてもどうしようもありませんよね。
マインドセットには2つの考え方があります。
- 硬直マインドセット
人間の能力は生まれつき決まっているから変えることはできない
- 成長マインドセット
人間の能力は後から変えられる
この2つの考え方です。
どの考え方を持つべきなのか、ということはもう明白ですよね。
もちろん「成長マインドセット」の思考を持つべきです。
成長マインドセットを持てば、あらゆることに挑戦しようという気持ちをもって、自分を成長させていこうと思うことができます。
また、成長させるために、失敗も恐れずに挑戦するという気持ちを持つこともできますよね。
失敗したとしても、それにめげることなく、さらなる挑戦を続けることができるのも、成長マインドセットを持っている人です。
逆に成長マインドセットを持たない、硬直マインドセットを持っている場合は、失敗したとすると、それは自分の才能がないからだ、という結論に達してしまう可能性があります。
そうなると、そこで努力をすることをやめてしまいますし、それを何度か繰り返してしまうと、あらゆることで自分の才能がないことを理由として挑戦することをやめてしまいます。
結果として自己否定のような感情を持つ可能性もあるわけです。
マインドセットを切り替えるために
マインドセットは、以前はそう簡単に変えることができない、と言われることがありましたし、人は簡単には変われないという風に考えている方も少なくありません。
しかし、マインドセットを変えるためにいくつかの方法が有効であるということがわかってきています。
マインドセットを成長マインドセットにするためには、人間の能力は後から変えられるということが説明されている動画や本などを読むことが大切だと言われています。
やはり、何もしないでマインドセットを変えようとしても、そう簡単に変えることができないものです。
ですから、動画や本などの情報を取り入れることで、マインドセットをまずは柔軟な感じに変えていくことが重要になります。
そういったものを探すためには、手っ取り早くYouTubeなどで「マインドセット」を検索すれば、マインドセットに関する動画がたくさん出てくると思いますので、自分にあっているな、と思える動画を見てみることから始めるとよいですね。
プロセスを褒める
そして、そのような動画や本を読んで成長マインドセットになったとしても、それだけではほとんど何も変わらないです。
なぜなら、マインドセットを変えたとしても、何も行動しなければおそらく何も変わらないからです。
マインドセットが変わって、人間の能力は成長させることができるという思考を持った場合には、日常の行動が変わる可能性もありますので、何かの効果を感じるかもしれませんが、やはりそれは微々たるものにとどまるでしょう。
成長マインドセットを持つことができた場合は、それを基に達成したい目標に向かった行動を行うことが重要です。
そして、行動を起こすに際しては、そのプロセスを褒めるということがとても重要になります。
自分は絶対にできる人間だ、と強く思ったり、目標は必ず叶うと強くイメージしたとしても、それだけでは何も変わらないことが多いため、すぐに自分はダメだという考えになってしまうものです。
しかし、目標に向けて努力している、そのプロセスを褒めることで、自分の成長を促すことができます。
英語の勉強をする場合を例にしてみると、ネイティブの人と英会話をしていることをイメージして、自分は必ずそうなれる、と考えてもあまり役に立たないのは理解していただけると思います。
もちろんそういったイメージを持つことはとても重要です。
そもそもイメージできなければ、やろうとも思わないですからね。
しかし、多くの方はそこでとどまってしまって、その過程、プロセスについて積極的にほめようとはしないものです。
しかし、英会話をマスターしようとする場合は、この参考書を選んだ、単語を10個覚えた、というプロセスの方がはるかに重要でしょう。
ですから、このプロセスを褒める、認めるということができるかどうかが、マインドセットを変化させて目標に到達するためには重要な要素ということなのです。
アンチエイジングや健康促進についても同じことです。
アンチエイジングを心がけた場合、その結果にばかり注目してしまうものです。
しかし、アンチエイジングのために、ファストフードを食べなくなった、今日はウォーキングを30分間できた、野菜果物の生活を1週間継続できた、というプロセスが積み重ならなければ結果は出ません。
ですから、そのプロセスを大切にして、それを行うことができた自分をしっかりと褒めて、認めてあげることが本当に重要なのです。
まとめ
マインドセットは効果的に変化させることができますが、変化させた後の行動がどのようなものか、ということがさらに重要になります。
プロセスは、求める結果の途中ですので、あまり結果を感じないため、褒めたり認めたりすることがないかもしれませんが、そのプロセスを行うことができたことが素晴らしいことです。
しっかりと自分を認めてあげましょう。
悩みや心配事を消し去りたい!その方法とは?
悩みや心配事が消えない
悩みや心配事があると、頭がうまく働かなかったり、やる気も出なかったりしますよね。
私たちのワーキングメモリーと呼ばれるものは、悩みや心配事があると、それを処理しなければならないため、使える部分が少なくなってしまいます。
ワーキングメモリーとは、短い時間に心の中で情報を保持し、同時に処理する能力のことです。
それは会話や読み書き、計算などの基礎となる、私たちの日常生活や学習を支える重要な能力となります。
ここからわかると思いますが、ワーキングメモリーは日常生活で必要のない場面というのは考えられないため、悩みや心配事など何かに占領されている部分があると、どうしても働きが悪くなってしまいます。
私は悩み事や心配事があると、本当に記憶力や判断能力などが鈍ってしまうので、何とかそれを解決したいといつも思っていました。
また、それらが結果的に、ストレスを感じる原因となる可能性もあるため、健康にもよくないですしアンチエイジングにも当然悪い影響を与えてしまうことがあります。
悩みや心配事はできるだけ早くに解決してしまうのが理想的ということです。
しかし、そうはいっても悩みや心配事は簡単に解決できないから困っているわけで、効果的に解決する方法が必要になります。
筆記開示
悩みや心配事を解決するためには、筆記開示という方法が有効だと言われています。
筆記開示とはいったいどのようなものなのでしょうか?
それは自分の悩みや心配事を紙に書きなぐっていく、という本当にシンプルなものです。
以前は書きなぐるのは20分程度が良いと言われていましたが、ミシガン大学の研究によると8分程度で十分という報告があります。
ですから、8分程度紙に悩みや心配事を書きなぐるというのが良いようです。
ここで重要になってくるのが、何を書き出すのかということですよね。
筆記開示を行うときには、悩みや心配事は何でも書いてもよい、と進める方もいらっしゃいますが、私はそれは良くないのではないかと考えています。
なぜかというと、ネガティブなこと、悩みや心配を書きだすということはアウトプットになりますので、記憶を強化してしまう可能性があるからです。
過去に起きた嫌なこと、忘れたいけれど忘れられないこと、許せないことを紙に書いてアウトプットすると、記憶を強化してしまって、さらに忘れられないことになってしまう可能性があります。
ですから、筆記開示の場合は、過去に起きたこと、愚痴、嫉妬、恨みなどを書いてはいけないということになります。
ただ、そういったことを書きなぐって、気持ちもハレバレする、という方もいらっしゃるかもしれませんので、そういった方はガンガン書いていけばよいと思います。
しかし、書けば書くほどどうもネガティブが強くなっていく、という場合はそういったことは書きなぐらないほうが良いでしょう。
では何を書けばよいのでしょうか?
それは、未来への悩みや心配事を書き出すとよいと思います。
プレゼンがうまくいくか心配、新しい職場でうまくやっていけるか、試験で良い点が取れるか、というような未来の悩みや心配を書き出していくことが重要です。
こうすることで、今現在の悩みや心配事を解決する良い方法になります。
それ以外の悩み
では過去の忘れたい悩みのような、なんとなく恨み的な、嫉妬のようなネガティブな悩みや心配事はどうやって解決すればよいのでしょうか?
そのような悩みは、やはり運動で解決することが理想的です。
運動することによって、セロトニンやアドレナリンなどのホルモンが分泌されることによって爽快感を得られます。
この爽快感はやってみるとわかりますが、ちょっとした悩みや心配事は吹き飛んでしまうほど強力なものです。
どの程度の運動が良いのかというと、少し早歩きのウォーキング程度で十分です。
しかし、時間はできれば30分程度続けるのが理想的だと言われています。
運動習慣のない方の場合は、いきなり30分は長いかもしれませんので、最初は10分程度から始めて、徐々に長くしていき、30~40分程度のウォーキングができるようにすると理想的ですね。
もちろん運動習慣がすでにある方は、それを続ければよく、ウォーキングにこだわる必要もありません。
サイクリングなど別の運動でも全く問題ありません。
イリノイ大学の研究によると、被験者に一日40分程度のウォーキングを週に3回行ってもらい、脳の変化をfMRIで核にしたそうです。
1年後にウォーキングを続けた人の脳を調べたところ、男女ともに脳の神経回路が増え、頭の中で記憶や感情などの情報をつなぐモードである、デフォルト・モード・ネットワークが活発化していたということです。
このデフォルト・モード・ネットワーク、通称DMNが活発になると、認知能力が上がると言われており、未来の計画、スケジューリング、マルチタスクなどの処理もうまくできるようになると言われています。
さらに運動は、脳の記憶を司る部分である海馬を大きくする作用もあると言われています。
海馬は記憶を司るわけですから、大きくなれば当然機能も活発になるため、記憶力が高くなる可能性があるわけです。
記憶力が求められる場面というのは、勉強にはもちろんですが、日常生活でも求められるところはたくさんあります。
記憶力を高めたい、という願望にも運動は答えてくれるということですね。
運動については、少々息が切れるという程度の強度で十分です。
そして、重要なことは運動を習慣化して続けるということです。
先ほどの研究も1年後に結果を報告していることからわかると思いますが、今日運動して明日脳内に変化が起こるというものではありません。
運動は習慣化して、長く続けることで脳内の海馬への影響などがありますので、三日坊主ではあまりそういった効果を期待することはできないようです。
しかし、運動を行うことによって、その後の爽快感についてはすぐに体感することができるものです。
ですから、まずはその爽快感を目的にして運動を行うことをお勧めしたいと思います。
ウォーキングを中心にご紹介していますが、もちろん筋トレも素晴らしい効果がありますし、サッカーや野球、バレーボールなどのチームで行うスポーツもすごく良い効果があります。
どんな運動でもよいので、30~40分程度続けることができるものを行ってみてください。
きっとそのあとの爽快感には感動されるのではないかと思います。
すごく悩んでいる場合、心配事があるような方は特に、まずは運動を行ってみていただきたいものです。
運動が終わった後の爽快感で、きっとそのような悩みや心配事がなくなっていたり、小さくなっていたりすると思います。
その経験を常に感じるために、ぜひ運動を習慣化していただきたいのです。
まとめ
悩みや心配事はできるだけ早期に解決してしまうことが重要です。
それらにとらわれると、確実に日ごろのパフォーマンスに影響を与えてしまいます。
筆記開示、運動などを有効活用して、悩みや心配事の早期解決を図りましょう。
特に運動を習慣化することは本当に重要で、悩みや心配事がある場合はしっかりと運動することが重要です。
良くアメリカのドラマなどでスーパーエリートが仕事の前にジムに行くシーンがあると思いますが、それは実際の話であり、仕事ができる人ほど運動することを重要視しているようです。
その運動の効果を私たちも取り入れていくことは、とても有効だと思いますよ。