読書にはリラックス効果がある。その効果はマインドフルネス並み?
読書は嫌い?
読書には様々な効果があるということが最近の研究でわかってきています。
あまり読書をしない、という方でも読書をするメリットを知れば、改めて読書しようという気持ちになるかもしれませんね。
なぜ読書をすべきかというと、当然ですがたくさんの知識を読書によって得ることができれば、あなたの成長につながりますし、問題解決にも読書はとても役だちます。
長い人類の歴史の中で、あなたと同じ悩みを持った人というのは必ずいるはずですし、その問題解決の方法を書いた本というのもきっとどこかにあるはずです。
私たちが遭遇する問題というのは、学校の問題集のように答えがそこにあるというものはあまりありません。
そこで重要になってくるのが、問題を細分化してその細分化された問題を解決していく、という方法が必要になります。
どんな複雑に見える問題でも、十分に細分化されて小さくされていれば、どのようにアプローチするべきかということがわかってくるはずです。
そのアプローチの仕方を学ぶという段階になれば、読書がとても役に立つわけです。
そして、細分化されているのですから、小さな問題がたくさんあるはずです。
その一つ一つの問題に対処するための本を選ぶことになりますので、本は何冊か読むことになります。
しかし、問題解決に向かっているという感覚を伴った読書ですので、きっと楽しい読書ができるのではないかと思います。
そして、読書の効果としては、リラックス効果があります。
読書というと、なんとなく集中している感じがして、リラックスとは程遠いような印象を受けるかもしれません。
しかし実際は、読書をすることでリラックス効果があり、ストレス解消の一つの方法としても注目されています。
読書をすることで、マインドフルネスのような効果があるということで、そのリラックス効果は瞑想なみという研究報告もあります。
なぜ読書にリラックス効果があるのかというと、理由はたくさんあるのですが、その中でも読書中はそれ以外の情報がシャットアウトされるため、というのが有力なようです。
読書をしていると、その本のストーリーなどに集中するわけですが、その際は外界の情報、音とか気温、その他普段であれば感じるであろうことよりも、本に集中している状態になります。
そして、マインドフルネスの状況を思い出してみましょう。
マインドフルネスは自分の呼吸に意識を集中させることで、今の自分に意識を集中させるものです。
対して本は、今読んでいる内容に意識を集中させている状態で、とても良く似ていますよね。
もちろん、あまり興味がない本を読んでいる状況を思い浮かべるとわかると思いますが、文字を追いかけているだけで、内容が全く頭に入ってこないという場合は、マインドフルネスやリラックス効果はあまりないです。
そのような状況では、頭では全く別のことを考えていることが多いため、今の自分に全く意識が集中していないからですね。
読書をするときには、自分が読めるものを選ぶということもとても重要になるということです。
読書のリラックス効果については、以前もご紹介させていただいておりますが、その効果は医療現場でも利用されている国があります。
それはイギリスです。
イギリスでは、薬の代わりに本が処方される「ビブリオセラピー」が認められています。
薬の代わりに処方されると言っても難しいことはなく、今の自分の状況を把握して、それに合った本を処方されるというものです。
処方された患者の方は、処方箋薬局ではなく図書館に行って本を借りることになります。
薬と違ってお金もかからないですし、副作用も考えられないため、かなり効果的な方法だと私は考えています。
本の選び方について
本の選び方にはいろんな方法がありますが、自分にあっている本を読むということが、リラックス効果を得るためには必要になります。
知識を得るためには、難しい本を読まなければならないこともありますが、常に難しい本を読まなければならないということはありません。
自分が読みたい本を読めばよいわけで、リラックスしたいという場合は楽しめる本を読むことが大切です。
ちなみに、誰もが避けてしまいそうな、とても難しい哲学書や医学書を楽しんで読める、という方はそれを読めばリラックスできると思いますので、どんどん続ければよいでしょう。
しかし、多くの方はそのような難しい本では、きっとリラックスができないと思います。
ですから、自分が楽しいと思える本を読むことをお勧めします。
そのような本を探すためには、私がお勧めしたいのは、本屋さんをのぞいてみることです。
最近では、オンラインで本を購入できたり、電子書籍も充実してきていますので、本屋さんに行く人は減っているかもしれません。
ネットで本を買ったり読んだりするということを否定するつもりもなく、私も利用しているのですが、やはり本は実際に見てみて自分になんとなく合いそうだなということがわかることが多くあります。
本のデザインや大きさ、色、紙質など上げ始めるときりがありませんが、それらを実際に感じるのと、ネットなどでそれを見るのではやはり得られる情報というものが違うと思います。
リラックスするために読む本の場合は、自分の感性、直感でいいなと感じたものを選ぶことで、モチベーションも維持しやすくなると思います。
そして、直感でいいなと感じた本が読めそうかどうか、ということは少しパラパラとめくってみて、内容がなんとなく理解できるものを選ぶとよいでしょう。
パラパラとめくるだけで、なんとなく読めるというものであれば、自分のレベルに合わない難しい本ではなく、今読んでも理解できるピッタリの本という可能性が高いからです。
また、目次や本についている帯、表紙や裏表紙に書かれている内容を読むということも大切です。
そこに書かれていることが、自分の興味にあっているかどうか、ということが読めるかどうかがわかる重大なポイントです。
そこで自分には理解できないことばかりだ、ということになればリラックス目的としての本ではないということになります。
如何に本の内容に夢中になれるか、ということが重要になりますから、自分が好きな本を選ばなければ効果がありません。
読む時間
本を読んでもすぐに気が散ってしまう、という場合も問題ありません。
なんと読書のリラックス効果は5~10分程度でも十分に得ることができると言われています。
ですから、休憩時間などに数分読書をしよう、というような感覚で読書をすればリラックス効果が得られるということになりますね。
仕事でなんとなくストレスを感じている、というような場合には、ちょっと読書をしてみるという感じで取り組めば、リラックス効果を得られるため、ぜひ実践していただきたい方法です。
まとめ
読書で得られる効果にリラックス効果があるということはあまり知られていないようです。
読書をあまりしないという方も、リラックス効果を得る為だけにだけでも読書を始めてみるとよいと思います。
重要なことは自分が楽しめる本を選ぶことができるかどうかであり、難しい本を読むことが重要なのではないということです。
時間を忘れて読んでしまう、そんな本に出合えると本当に楽しいですよ。
読書の効果は知識を得るだけではない、ということをぜひ理解していただきたいと思います。