食品添加物には要注意 アンチエイジングの妨げ?
食品添加物はアンチエイジングや美容に不要
アンチエイジングを行っていたり、美容に気を使っている方、ダイエットを行っている方などは、やはり食品に含まれているものにも、気を使っている方が多いでしょう。
できるだけ天然のものを使って、自分で料理をしているという方は、食品添加物などあまり気にする必要もないのかもしれません。
(ただし、調味料やドレッシングなどには注意が必要ですが。)
皆さん特に野菜は気になるらしく、通販などで購入した無農薬野菜を食べている人も多いようです。
しかし、現代社会では、常に自分で選んだ最高の食材で調理するというのは、なかなか難しい状況です。
やはり、加工食品やスーパーの野菜などを購入することになると思います。
そこから良い物を選べば何の問題もありません。
食材などを選ぶには原材料などをチェックされると思いますが、チェックするときには何を気を付けるべきなのでしょうか?
現在の食品には、これまでにはなかったさまざまなものが使われているため、不安に思うのも無理はありません。
食品添加物はなぜ使われるのか?
食品で最も気になるものは、添加物かもしれません。
添加物の中には発がん性が物があるということを、聞いたことがある方も多いでしょう。
ではなぜ、発ガン性のあると言われる添加物が使われるのでしょうか?
そこでまず、食品添加物の問題について考えてみたいと思います。
それによると、「添加物とは、食品の製造の過程において又は加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう」。
具体的には、以下の6つが代表的な食品添加物です。
- 豆腐を固める凝固剤、小麦粉からラーメンを作るときに加えるかんすい、ビール
- などのろ過の際に使用する活性炭など、食品を加工する際に使用するもの
- 保存料や酸化防止剤のほかに殺菌剤、防かび剤など、長持ちさせるために使用するもの
- 甘味料・調味料など、味をよくするために使用するもの
- 着色料・発色剤・漂白剤など、色をつけるために使用するもの
- 香料、香りをつけるために使用するもの
- 乳化剤・増粘安定剤など、食感をよくするために使用するもの
さらに、栄養成分を強化する目的でビタミン、ミネラル、アミノ酸などが添加されることもあります。
現在、食品の原材料表示は原則として、まず食品原料名を書き、次に添加物を書くことになっています。
その際、食品原料、添加物、ともに使用量の多い順に書かれています。
そして食品添加物の場合は、「用途名」と「物質名」がセットになって表示されます。
ロースハムの原材料表示では、食品原料に続いて「酸化防止剤(ビタミンC)」といった表示になっています。
酸化防止剤が用途名で、そのために使われている物質名がビタミンCということになります。
それでは、この食品添加物の何が問題になるのでしょうか。
ハムを例にしてみましょう。
とはいえ、ここで見るのは、ハムもちゃんと昔ながらの製法で作られたものではありません。
普通にスーパーなどで売られているものです。
昔ながらのハムならば、豚肉を塩漬けしてくん煙すれば、添加物は必要ありません。
しかし、その工程でハムを作るためには、時間も手間もかかります。
その時間と手間を省くために、さまざまな 添加物を加え、機械によって短時間で製造されるようになっています。
また、添加物はハムの色が黒ずんだり、細菌が増えたりするのを防ぐためにも使われています。
現在、コンビニ弁当に保存料はほとんど使われていませんが、代わりに、保存効果のある酸味料やph(ペーハー)調整剤などが使われています。
さらに具材を手っとり早く味つけできる調味料がたくさん使われたり、色を鮮やかにする着色料が使われたりしています。
また、トロミをつけたり、甘味をつけたりと、いろいろな添加物が使われるため、その種類と量が増えていきます。
加工の工程を短くするため、食品がおいしく長持ちするために使われることが多いです。
添加物の具体例
実際には、どんな食品添加物が使われているのでしょうか?
例えば、ハムやベーコンが黒ずむのを防ぎ、鮮やかな色を保つのに使われている添加物に、 亜硝酸ナトリウム(亜硝酸Na)があります。
亜硝酸ナトリウムは毒性が強く、魚卵や食肉に含まれる「アミン」という物質と結びついて、「ニトロソアミン」という発ガン物質に変化してしまいます。
このニトロソアミンは発ガン性が強く、肝臓と腎臓にガンを発生させるとされています。
そのため、食品に添加できる量が厳しく制限されています。
発ガン性があるといわれているのに、なぜ亜硝酸ナトリウムが使われているのか、疑問がわいてきませんか?
そこには、それなりの理由があるのです。
まず、市販の食肉製品に使用されている亜硝酸ナトリウムの量は、許容量の半分以下です。
そのため安全性は確保されていると製造業者は主張します。
さらに亜硝酸ナトリウムは、細菌性食中毒の中で最も危険なボツリヌス中毒の予防効果があるのです。
食肉に含まれる脂質の酸化を抑制したり、食肉製品のフレーバーを豊かにしたりするなどの働きもあります。
こうした発色剤を使わないと、食肉中の細菌数が増えてしまいます。
逆にいえば、亜硝酸ナトリウムを使用していない、いわゆる無添加の商品のほうが衛生面で不安になる要素が大きいという側面があるということが、この添加物を使う理由になっています。
このように1つの添加物を見ただけでも、流通の面、衛生の面などが複雑に絡み合っているため、使用する使用しないを決めることが難しくなっているのです。
しかし、いずれにせよ食品メーカーが安全性のため、また利益率を上げるため、多量の食品添加物を使用しているということは間違いありません。
乳化剤が肥満を誘発?
食品表示を見るクセがついている人であれば、「乳化剤」という言葉もたびたび見ると思います。
水と油のような、本来混ざり合わないものの一方の液中に、他方を分散させる効果を「乳化」といいます。
「乳」という文字が使われていますが、乳製品ではありません。
具体的な入荷を見てみましょう。
たとえば、マヨネーズは卵黄中に含まれるレシチンが乳化剤として働いて、サラダ 油が卵や酢の中に均一に混ざっている食品です。
「大豆レシチン使用」などといった 記載を、よく目にするのではないでしょうか。
一見、大豆由来であれば健康によさそうに感じますね。
しかし、生成過程でもろもろの溶媒抽出(混合物を分離する方法の1つ)が行われている可能性があり、化学物質に敏感な人は注意が必要です。
また、乳化剤には胃腸で脂肪を水に溶けやすくする効果もあります。
脂肪が水に溶ければ、当然、体に吸収されやすくなります。
つまり、吸収されずに排せつされていたかもしれない脂肪が、乳化剤と一緒に摂ることによって体に吸収されやすくなるため、太りやすくなる可能性があります。
この可能性については、科学的な裏付けはないようですが、納得できる仮説です。
また、卵黄、大豆などの食品や乳化剤に含まれるレシチンや赤身肉に含まれカルチニンが、腸内細菌叢(腸内の細菌群)で代謝・吸収され、さらに肝臓で代謝され、さらに肝臓で代謝されてTMAOという脂肪酸になります。
血中のTMAOが増えると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが2.5倍になるという報告もあります。
まとめ
アンチエイジングや美容には、身体の免疫や浄化能力を最大限発揮したいものです。
しかし、無用な食品添加物で身体が汚れてしまっては、その優れた能力を発揮できなくなる可能性があります。
食品添加物の解毒に資源を使わなければならないからです。
添加物はあらゆるものに使われていますが、添加物はできる限り避けるようにするのがアンチエイジングには重要であることは間違いありません。
そのため、添加物がたくさん使われている加工肉や缶詰などを避け、新鮮な肉や野菜をできる限り買うようにすることをお勧めします。
また、買うべきか迷ったときには、原材料に訳の分からない名前のものが、2つ以上あるものは買わないなど、ご自身の基準を設けることが効果的です。
とはいえ、現代社会には添加物が使われていない食材を見つけることは、かなり難しい状況ですよね。
ですから、自分のできる範囲でそういったものを避けるということで十分だと思います。
相対リスクや絶対リスクの考え方も絡まっているため、添加物に関してのリスクはそれほど高くない、というのが実際のところのようですので、あまりに過剰に反応する必要もないのが現実ですので。
詳細については、こちらも参考にしてみてください。