仕事のストレスを解消するためには
ストレスの対処
ストレスというのは、人にとっては必要なものです。
野生の中で生きていた人類は、狂暴な肉食獣と出くわすということもあったと思われます。
そのようなときに、とっさに行動する、避難するためにはストレスをかけて、一瞬で行動する必要がありました。
避難しなければならないときに、リラックスしていたとしたら、あっという間に肉食獣の餌食になってしまうでしょう。
ですから、適度なストレスというのは、私たちの身体に必要なものです。
その必要なストレスですが、過剰になってしまうと、肌荒れや自律神経を乱してしまい、老化につながってしまうことがあるのです。
ですから、ストレスというものは私たちに必要なものであるために、ゼロにすることはできませんので、いかにストレスとうまく付き合うか、ということがとても重要になってきます。
仕事において
多くの方がストレスを感じるのは、仕事の中ではないでしょうか?
仕事のストレスというのは、できれば受けたくない、仕方なく受け入れなければならない、というのが本当のところでしょう。
もしも務めている企業がブラック企業で、ものすごいストレスを常に感じている場合、そして心身共に限界という場合は、転職ということを考える必要があります。
ブラック企業で健康への悪影響が確実な場合は、転職が必須になると思いますが、やはりどんな場面でも転職というのは、慎重に行う必要があるものです。
では、いつどんな状況なら転職しても良いのでしょうか?
転職したいという場合に、多くの人がもっとお金が欲しい、という理由で転職しようとします。
しかし、これが理由の場合は、ほぼいつでも転職しなければならないはずです。
やはり転職してもよいのは、
- 今の会社にいたら、確実に健康を害してしまう
- 客観的に見ても、市場価格よりも自分の給料が明らかに低い場合
- あなたに大成する能力と意志があるにもかかわらず、今の企業にいたらかつかつの生活しかできない
というような場合になるでしょう。
まず、仕事に関して重要なことを認識しておくことが重要です。
この世には、あなたを満足させてくれる仕事は1つもないかもしれないということです。
特に1つの動機を抱いて職業選択を行えば、満足できる仕事はほぼ一つもないでしょう。
なぜなら、もっと良い仕事があるはず、という期待が常に付きまとい、その期待によって今の仕事に不満を抱くことになり、ストレスを感じるようになるからです。
あなたが今事務作業をしていて、膨大な書類を処理している中で、退屈を感じているかもしれません。
私は一流大学を卒業しているのだから、こんな仕事は私にふさわしくない、という思いに駆られるかもしれません。
しかし、次の仕事に転職したとしても、たとえ弁護士や医者のような社会的地位のある職業に就いたとしても、同じような不満が出てくるはずです。
きっとゲームが好きで、ゲームばかりできる環境を仕事にできたとしても、きっと何かの不満は常に出てくると思います。
奴よりもゲームが上手なのに、あいつの方が稼いでいるとか・・・
不公平さを感じるのは他人と比べるため
やはり、いくら私たちが公正を求めても、人生は不公正と言わざるを得ません。
不公正だということには様々な理由があるのですが、その1つが「公正さはしばしば観点の問題」を指摘されることがあります。
どういうことなのでしょうか?
私たちは仕事やお金のことばかり考えているため、自分で自分を不幸だと思い込んでいるところがあるのです。
成功している人たちと自分を比べてしまうことが多いため、私たちは自分自身のために時間を有効活用できなくなっているのです。
この成功している人、成功者というのは、ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットなどのような世界の富豪だけではありません。
あなたと同期入社であなたよりも出世していたり、自営業をしている友達のほうがたくさんお金を稼いでいるというような場合、その人とあなたと比較していると、自分を不幸だと思い込んでしまいませんか?
それは人として自然な行為ですが、やはりそこにストレスなどを感じると自分自身を傷つけてしまいます。
それは本当にもったいないことです。
ですから、避けられない運命を受け入れいるということは、本当に重要なことになってきます。
しかし、自分自身の心を犠牲にしてはいけないことは言うまでもありません。
不安、怒り、悲しみ、絶望、孤独、このような気持ちが際立ってしまい、それが自分自身の特徴になってしまうからです。
精神衛生の重要性
そのためのカギとなるのが、精神衛生ということになります。
精神衛生というのは、思考や感情に対する意識的な取り組みのことです。
しっかりと自分の思考や感情に対処し、場合によっては時間の自然治癒が必要なときでも、それに身を任せることができる状態です。
では、精神衛生で自分の時間を有意義なものにするためには、そして時間による自然治癒を促進するためにはどうすればよいのでしょうか?
私たちが癒されるのは、どのような時かを考えてみましょう。
やはり、本当に癒されるのは、私たちの心が、世の中に対しても、自分に対しても平穏なときです。
この心の平穏を推進するためには、いったい何をすればよいのでしょうか?
心の平穏を感じるときは、満足や苦痛、退屈などの流転が止まっている状態、心の中からこれらのものがなくなっている状態の時です。
その状態を人が感じるのは、「睡眠中」なのです。
もしも、世の中の不公正を感じたり、それにより気分が悪くなったり、怒りを覚えて誰かを憎み、絶望のあまり自分がこれから何をすべきかわからなくなった場合、あなたはその感情を真剣に受け止める必要があります。
じっと自分の感情を分析しなければなりません。
しっかりと自分の感情に向き合い、なぜそのような感情が起きたのか分析するのです。
そこまでできたら、そのような感情を自然に任せてしまうのです。
自分の感情に向きあうというのは、かなりつらい作業になるかもしれません。
なぜなら、自分のネガティブな感情を直視することになるのですから。
しかし、ここで行うことは、自分自身を応援できる自分になることです。
ですから自分を評価しないことが重要になります。
自分にダメ出ししないで、できてもできなくてもありのままの自分を受け入れる。
そして、「あなたならできる」と自己肯定することが大切です。
睡眠を使って自分を癒す
これらのつらい作業をした後に、いつもよりも1時間早く寝てみてください。
できれば午後9時より前に寝るようにしてください。
こうすることで、ストレスと上手に付き合うことができるようになるはずです。
そして、重要なことは、不公正の世の中を感じた場合でも、自分自身の平穏を維持しつつ、さらに自分の成長を常に感じるということが重要です。
自分自身の成長を感じなくなってしまうと、私たちはどうしても無気力になってしまいがちです。
学生時代を思い出してみてください。
一学期一学期、たとえ小さくても、それなりの成長があったのではないでしょうか?
しかし、それが大人になると、あっという間に時間が過ぎてしまい、成長を感じられなくなってしまう。
やはり学生時代の充実した時間をもう一度思い出すには、自分の成長を常に確認することです。
自然に触れる
忙しい毎日を送っていると、どうしても目の前のことばかりに注意が向かってしまい、あまり余裕がなくなってしまいますね。
そうなると、どうしてもストレスが持続しやすいものです。
そして、その状態では自然に触れるということも忘れてしまうことが多いですよね。
しかし、ストレスを感じた時には、いや、ストレスを感じた時ほど、できるだけ自然に触れることがとても重要です。
自然というのは、何も山の中や川でキャンプをするということばかりではなく、道の両脇にある樹木なども立派な自然ですよ。
まとめ
ストレスを必要以上に感じると、ストレスから自律神経が乱れたり、肌のターンオーバーなどが乱れてしまうことがあります。
自律神経が乱れたり、肌荒れを起こすのはもちろんですが、老化を進めてしまうことがあるため、日ごろのストレスにしっかりと対処する必要があります。
ここでは仕事のストレスについて、主に考えてきましたが、日常生活では至るところでストレスを感じるかもしれません。
そんなときでも、やはりキーワードは「平穏」ということになるでしょう。
平穏を感じるのは睡眠であり、睡眠に身を任せることができる状態になれるかどうか、ということがとても重要になってきます。
誰かとの比較で人生を生きるのではなく、自分の成長を前日と比較しながら生きることで、ストレスを上手に対処できるのではないでしょうか?
さらに良い睡眠をとるためには、日ごろから身近な自然に触れることがとても大切です。