良い行動を習慣化してアンチエイジングを効果的にするために
習慣化について
アンチエイジングを行うためには、そして美容を行うためには、そのための行動を行う必要があります。
そして、アンチエイジングも美容も、その行動を習慣化することができなければ、効果を期待することができません。
しかしながら、多くの方は、それらの行動を習慣化できずに、いわゆる三日坊主になってしまって終わることが多いです。
習慣化するためには、習慣化するまで続ける必要があるのですが、それに失敗する方が多いということになりますね。
習慣化するためには、テクニックがあるのですが、それは難しいことではありません。
習慣化のためには、小さなアクションを起こして、起こし続けるということが重要であり、それがやがては大きな変化をもたらすことになります。
そして、その習慣化というのは、難しいとか面倒くさいというイメージがあるかもしれませんが、実はテクニックを使えば簡単に習慣化することができるのです。
実は、1つの良い習慣ができるということは、脳の構造が変わるということです。
知らない → 知っている → できる → やっている
この流れができた時、習慣化ができたということになるですが、やろうとしないでもやっている状態が、習慣化できたということです。
よく言われる話ですが、歯磨きが習慣化している行動として考えてみましょう。
歯磨きは、最初はあなたも面倒くさいものではなかったでしょうか?
親に歯を磨きなさいと、何度も言われて仕方なく磨いていた、という方が多いはず。
生まれてすぐに、歯磨きが大切ということがわかっていて、虫歯にならないためにも、自分から歯を磨いていた、という人は一人もいないですからね。
何度も歯を磨いて、いつの間にか歯磨きが習慣になったということです。
そして、今では虫歯にならないように、とか老後に自分の歯を残したい、というような考えを持つまでもなく、歯を磨くようになっているはずです。
この習慣がない人は、歯がボロボロになってしまっているのではないでしょうか?
この歯磨きのように何も考えないでできる、という行動が習慣化です。
習慣化するために
ところで習慣化するためには、つらいことに耐えるとか、我慢するようなイメージがあるかもしれません。
しかし、つらいこと、我慢しなければならないことは、習慣化することはかなり難しいですよね。
習慣化するためには、それに耐えるというような精神的なものではなく、技術的なものが必要になります。
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一つのことに集中する
まず最初に習慣化について大切なことは、たくさんのことを一度にやろうとしないということです。
これは真面目な人に当てはまることですが、どうしてもたくさんの良いことを一度にやりたいと考えてしまう人が多いです。
しかし、たくさんのことをやりとげようとすると、やはり難しいですよね。
そして、継続ができなくて習慣化もできず、それが原因で自分を責めるというサイクルが出来上がってしまいます。
たくさんのことを習慣化するのがなぜ難しいのかというと、脳には現状維持を好むような性質があります。
極端な変化を嫌うということでもあります。
ですから、一度にたくさんのことを変えようとすると、脳が拒否してしまうことがあるのです。
それは、意志が弱いとかだらしない、ということが原因なのではなくて、人間の本質的な機能に理由があるのですから、できなくて当たり前なのですね。
ただ、脳にはちょっとだけは変わることができる、という機能もあります。
それは脳の可塑性などと呼ばれたりするのですが、それがまた脳の機能なのです。
このちょっとだけ変われるという習慣を上手に使うことができれば、習慣化することが比較的簡単になります。
ですから、習慣化する際には、まず一つのことだけに集中して行動していくことがとても大切になります。
マネジメントの父と言われた、ピーター・ドラッカーはこう言っています。
成果を上げるためには天賦の才能を持つことではなく、一つ一つの良い習慣をしっかりと身につけることに尽きる
アンチエイジングや美容に関しても同じことです。
小さな良い習慣を一つずつ身につけていく、ということでその目的を達成することができます。
そのためには、続けるということに重点を置くことが「本当にやりたいこと」に到達するための最短ルートです。
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最初は簡単なことを
何かを変えようとすると、人はモチベーションが高いので、難しいことを始めようとします。
今日から毎日ジムに行って、朝は10キロジョギングして・・・
ダイエットを始めようとして、そんな目標を立てる方がいます。
それ自体は素晴らしいことですし、続けることができるならどんどんやるべきです。
でも、普通の人はこんな目標は、継続することはできません。
ですから、最初は簡単なこと、こんな簡単なことで大丈夫か、と心配になるぐらいのことから始めることが、習慣化には大切です。
英語の勉強を始めようとするのであれば、毎日英語の本を10ページ読む、という目標を立てるのではなくて、毎日1行読む、ということを目標にするという程度でよいのです。
アンチエイジングに関していえば、通勤通学の時に、駅まで歩くスピードを少し早くする、という程度から始めましょう。
先ほどの一つのことを行う、ということと、簡単なことを行うということはセットで考えてくださいね。
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小刻みに目標設定する
小さなことを続けることで、習慣化は成功します。
脳の構造が変化して、ニューロンの結合がしっかりと強化されるのは、最短で21日間と言われますので、1か月間続けることができれば、習慣化されたと考えてよいでしょう。
1か月間続けることができるほど簡単なことから始めることは、とても重要ですが、簡単なことから、少しずつ内容を変えていくことも可能です。
駅まで歩くスピードを速くするという習慣をつけようとしているときに、それに慣れてきたから、オフィスでエレベーターを使っているのを、階段に変えるのを加えてみよう、という感じです。
これも小さなステップから始めることが大切で、オフィスが10階にあるにも関わらず、最初からすべて階段で登ろうとしても、挫折が待っている可能性があります。
ですから、1階から2階までを、まずは階段で登ろう、というような感じですね。
何事も小さな一歩から始めることが、習慣化にはとても大切なんです。
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運動
何か新しいことや難しいことを学習しようとすると、今いる自分の快適な状態から外にでることになるため、脳内のニューロンが新しい強い結合を作ろうとします。
脳内のニューロンなどというと難しく聞こえますが、新しく何かを始めると脳内でそれを行うための回路ができ始めるということです。
そのニューロンの結合は何度も同じことを繰り返すことで、結合を強化していくようになっています。
そのニューロンの結合がしっかりと完成したところで、その行動は習慣化されたということになります。
そして、このニューロンの結合に関しては、運動をすることも大切なポイントになってきます。
なぜかというと、運動の習慣がニューロンを結びつきやすくなるような豊かな土壌のようなものを、脳内に作ってくれるからなのです。
運動をしなければ習慣化しないということではありませんが、運動した方が効果的に習慣化しやすいということです。
それは運動自体が最も習慣化させやすいということでもありますが。
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モチベーションを維持しようとしない
何か新しいことを始めようとするときには、モチベーションの維持を気にする人がいます。
しかし、モチベーションって常に高いわけではありませんから、モチベーションにこだわると習慣化できないことがあります。
モチベーションに関係なく、続けることができることをする、それが習慣化の過程では重要になります。
モチベーションに関係なくできる、ということを達成するために、簡単なことから始めるということが、重要になってきます。
さらにモチベーションに関係なくということは、やるのが嫌だなと感じることは、習慣化する過程で必ずあるはずですが、そんなときも何も考えずに行動することが大切です。
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誰かに話す
習慣化するというときに、人は自分一人で頑張らなければならない、と考える傾向にあります。
しかし、一人で頑張ることができればよいですが、そうでない人も多いのが現実です。
そんなときに有効なのが、誰かに習慣化しようとしていることを話すということです。
人に話すと、やらなければ、という気持ちが強くなり、継続できるようになるものです。
友達に話すのでもよいですし、ブログやSNSにアップするというのでもよいでしょう。
こんな習慣を作る、ということを家族に言うと、言った以上やらなければ、という気持ちが働きます。
そして、さらに効果が高いのは、同じ目的を持っている人に、習慣化をお互いに話し合うということです。
同じ仲間がいれば、いろんなことが続けやすいのは、誰もが知っていることですよね。
まとめ
習慣化は難しいことではありません。
脳の仕組みや構造などを考えて、習慣化を行っていけば、失敗することなく、良い習慣を身につけることができます。