自己肯定感を高める方法とは?アンチエイジングやダイエットにも重要です。
自己肯定感の重要性
自己肯定感が低いと、様々なところで悪影響が出てきてしまう、ということがよく言われますよね。
自己肯定感というのは、簡単に言ってしまえば、自分の存在を肯定的に考えることができることであり、そのような方は、嫌なことや失敗があったとしても、ポジティブにとらえることができる能力が高い傾向があると言われています。
逆に自己肯定感が低いと、些細なことでも自分はダメだ、というような感覚になってしまったり、他人の目が気になってしょうがない、というような状況にもなってしまう可能性があります。
そう考えるとこの自己肯定感が高いほど、いろんな分野でも成功する確率が高くなりそうなのは、誰でも簡単に理解できますよね。
自分はダメだ、何をやってもうまくいかない、というような考えの人が様々な分野でどんどん成功していく、ということはやはり考えづらいものです。
中には、たくさんの分野で成功しているにも関わらず、自分はまだまだだと考えている人もいるのですが、その「まだまだ」というのは、自分なら乗り越えられる、という強い自信があるために、むしろ自己肯定感が高い、という状況になっています。
自尊心とアンチエイジング
自己肯定感と、アンチエイジングや美容、そして健康促進も深い関係があります。
ダイエットや、アンチエイジングを成功させる人達は、同時に自己肯定感が高いという人が多いのです。
自己肯定感が高い人は、ダイエットやアンチエイジングなどを成功させたイメージを強く持って、自分ならそうなれるという強い意志のようなものを持っています。
そうなると、成功する確率が高くなるのもうなずけると思います。
なぜなら、私たちの脳はイメージしたものを実現させるために、いろんな情報などを集めようとします。
そのため、自己肯定感が高くて、ダイエットやアンチエイジング、美容を成功させようとして、その状態を考えることができれば、それに必要な情報が自然と目に入るようになったり、必要な行動をとったりすることが多くなるため、成功する確率が高くなるわけです。
ポジティブシンキングで大丈夫?
アンチエイジングやダイエットを成功させるためには、この自己肯定感を高くする必要があるわけですが、では具体的には何をすればよいのでしょうか?
一般的に言われているのは、ポジティブシンキングが重要であるということですね。
自分ならできる、と強く何度も自分に言い聞かせることで、ポジティブな気持ちになって、自己肯定感も高くなっていくと。
しかし、これは大部分の人が失敗すると言われています。
自分自身の経験に照らし合わせると、その理由がよくわかると思います。
私自身もポジティブシンキングが大切だと言われていますので、私ならできる、私なら何でも達成できる、ということを紙に書いて、何度も自分の心の中で唱えていました。
しかし、一向にポジティブになりませんし、できると考えたことが実現しませんでした。
その理由は意外と簡単で、人はポジティブになろう、ネガティブな気持ちをすべて排除しようとすればするほど、ネガティブな考えを持ってしまう生き物だからです。
もちろんポジティブシンキングで成功している人もいるのですが、それはもともと自己肯定感が高い人で、そもそもポジティブであったという可能性が高いからです。
ですから、ネガティブな思考を持ちやすい大部分の私のような人達には、別の戦略が必要になってきます。
自己肯定感を高める戦略
では、自己肯定感を高めるために、私たちのようなネガティブな人は何をすればよいのでしょうか?
ブリティッシュコロンビア大学の研究で面白いものがあります。
この研究では、ホームレスの方を対象に自己肯定感がどう変わるかを調べた結果が報告されています。
なぜホームレスの方が対象になっているのかというと、自己肯定感を持ちづらい、自己肯定感が最も低いであろうと考えられる人たちが、ホームレスの方たちだったからです。
炊き出しなどの集まっている150人のホームレスの方を対象に行われた研究で、その人達を2つのグループに分けました。
一つは、セルフアファームを行うグループで、もう一方は何もしないグループです。
セルフアファームとは、過去に自分が達成したこと、成功したことを口に出していってみるという行為で、誰でもできることですね。
そして、この2つのグループを比較してみると、その差は歴然でした。
過去の実績を口に出していってみたグループのIQが、そうでないグループと比べて10ポイントもアップしていました。
さらに、セルフアファームを行ったグループは、貧困から抜け出すために、率先して勉強を始めたというのです。
また、ホームレスの方たちは、他の人に助けを求めるということが苦手な方が多いそうなのですが、過去の実績を口に出していった人たちは、積極的に貧困から抜け出すために他の人に助けを求めるようになったそうです。
過去の実績を口に出すだけで、これだけ自己肯定感が高くなるということは、私たちもこれを使わない手はないですよね。
過去の実績がない?
さて、ここで問題が一つ予想できそうですよね。
多くの人にとって、とくにネガティブな考えを抱きやすい私たちは、過去の実績なんて何もない、と考えてしまうことです。
しかし、ここで安心材料があります。
過去の実績に関しては何でもよいということであり、どんな小さなことでもよいということです。
小学校の時にとった100点のテストのことなど、成功したことならなんでもよいのです。
昨日の朝、いつもよりも10分早く起きて活動を開始した、というような本当に小さなことでも大丈夫。
それを口に出して言うことによって、自己肯定感が高くなっていきます。
なんとも安上がりですが、効果はかなり高いことが研究でわかっているわけですから、ぜひとも利用しましょう。
自尊心の低下を改善
自尊心というのは、とらえどころがないように、私などは考えてしまうのですが、やはりとても重要なもののようです。
最近では、うつ病よりも自尊心が欠如していくことの方が危険かもしれないと言われているようです。
自尊心というのは、文字通り自分を尊敬して、大切な存在であると考えることですが、その自尊心が欠如してしまえば、様々な悪影響ができてしまうのは当然と言えば当然ですね。
それが結果としてうつ病になってしまうことも考えられます。
しかし、この自尊心も、過去の功績を口に出して言うことで、自然と高めることが可能なのだそうです。
自尊心をもって、自分を大切なものと思えるからこそ、アンチエイジングや美容を心がけようと考えるわけですし、自尊心を維持できなければ、途中で自分はダメだというような感覚になってしまうことにより、アンチエイジングをあきらめて、ジャンクフードなどを食べ続けてしまうようなことにもなりかねません。
まとめ
アンチエイジングや美容、健康促進などは、やはり自分を大切なものだと感じていて、前向きにいろんなことに取り組んでいける状態でなければ、なかなか継続していくことが難しいものです。
しかし、自分が過去に達成したこと、成功したことを口に出して言うだけで、自己肯定感や自尊心が高くなるのですから、今日から実践していく必要がありますね。
もちろん自己肯定感が高いということは、アンチエイジングに効果があるだけではなく、仕事や家庭、恋愛などにも当然効果があります。
昨日駅まで早歩きで行けた、など簡単なことを口に出して言うだけですから、よほどの面倒くさがりでない限り、今すぐに実践できるとてもお手軽な方法ですね。