昼寝は時間帯と長さが重要です
疲れで眠いのは?
仕事などでストレスを抱えていると、どうしても身体は疲労してしまうものですよね。
ストレスというのは、普通の生活をしていれば避けることができないものですし、ストレスが全て悪いというわけでもありません。
しかし、日中活動していると、人間関係や仕事の締め切りなどに追われることがあり、お客様対応などでクレームを受けたりするなど、必要以上のストレスを抱えてしまうことも多々あります。
仕事やストレスなどで疲労がたまってしまうと、どうしても集中できなくなってしまったり、注意力が散漫になってしまいます。
ストレスを受けるような状況では、私たちの脳はかなり活動的になっています。
ストレスに対処しなければなりませんし、目の前の仕事にも集中しなければならない、次の予定は何だっただろう、というように目まぐるしく活動している状況です。
私たち人間の脳、特に大脳は何かに集中している時は、ごく一部の脳細胞が猛烈に活動している状態になります。
しかし脳もずっと働き続けるとオーバーヒートしてしまいますので、程々のところで自己防衛のために働きすぎですよ、という信号を私たちに出してきます。
その信号は、眠気として表れてきます。
そんな脳からの信号が届いて眠くなったときに、どのように対処していますか?
ちょっと席を立って体を動かす程度で眠気が飛ぶことを経験したことがあるかもしれません。
それは、軽い運動のようなもので、脳の休憩ができたからというのが一つの理由です。
軽い運動をすることで、眠気がなくなってしまえば、気分もリフレッシュしていると思いますので、さらに頑張ることができるものです。
しかし、軽い運動をするだけでは眠気が消えない、ということがありますよね。
そんな状況の中で、無理をして仕事などを続けてもあまり良い結果は出ないと思います。
私は、読書が好きなのですが、昼に眠気がある場合、好きな読書であっても全く内容が頭に入ってきません。
本当に字面を目で追っているだけで、内容を読んでいないという状況になってしまっていて、また前のページに戻るということを繰り返してしまいます。
これは本当に時間の無駄だな、と感じるものです。
しかし、これは読書という趣味程度の物ですので、何度同じページを読み直しても問題がありません。
ところがこれが仕事だとしたら、どんな結果が待っているでしょうか?
仕事で個人情報などを扱っている場合は、細心の注意を払って業務を行わないと、情報事故を起こしてしまうかもしれません。
個人情報に関する事故というのは、最近は洒落にならないほどに大きなものになる可能性がありますよね。
ですから、できるだけいつもすっきりとした気分で仕事にあたりたいところですが、眠気があると、やはりミスをしやすくなってしまいます。
実際に眠い時間帯は、仕事のミスが増えやすい時間帯になっているようです。
コンピュータなど機器操作のミスについては、夜中に最もミスが増えると言われていて、その次に午後2~4時の間に多発するというデータも発表されています。
そして、交通事故も夜中の次に午後が多いということがデータでわかっています。
眠気を感じる場合の対処法
眠気を感じるのは、やはり昼食後の午後ですよね。
耐えがたい眠気が襲ってくると、それはもう地獄のような状況になってしまいます。
昼が終わってすぐの会議などでは、居眠りをしている人が必ずいるものです。
昼に眠くなるというのは、自然の流れによるもので、誰でも眠くなるのですが、それは食事をしなくても眠気はやってくるものです。
もちろん昼食をお腹いっぱい食べた時と、昼食を軽くしか食べない、または抜いた場合とでは眠気のレベルが違いますが、眠気はリズムとして昼過ぎにやってきます。
ですから、眠気と戦ってもあまり意味はなく、自然のリズムに任せて寝てしまうということが、最も効果的な対策ということになります。
スペイン・イタリア・南フランスなどでは、「シエスタ」といって昼寝を当たり前にしている国があります。
以前は、日本では昼寝をしているとサボっているというイメージが強いからから、あまり昼寝に良いイメージがなかったように感じます。
シエスタの習慣なんて信じられない、という感覚の方も多いのではないでしょうか?
しかし、昼寝の効果が科学的に証明され始めた現在は、昼寝を積極的に取ろうとする方が増えているようです。
さすがにシエスタという習慣を取り入れるということはできないですが、自分のデスクで軽く寝るという方が増えていますよね。
眠い目をこすりながら午後の仕事を頑張るというのが、なんとなく良いようなイメージがあるかもしれませんが、そのイメージは捨てて昼寝の効果を最大限に利用するようにした方が良いと私は思います。
昼寝をするべき時間帯
昼寝というからには、昼に寝ることを言うわけですが、時間帯としてはいつが最も効果的なのでしょうか?
時間としては昼食を食べた後から14時ぐらいまでに昼寝をすると、眠気の解消や集中力の向上に効果があると言われています。
昼食を食べたタイミングによっては15時を過ぎても眠気が生じることもありますが、15時を過ぎてからの昼寝は避けた方が良いかもしれません。
15時を過ぎると夕方近くなりますので、そろそろ副交感神経の働きも高まってきて夜の就寝の準備をし始める時間帯となります。
この時間帯に昼寝してしまうと、夜の睡眠に影響がある可能性があるからです。
もちろん数分程度の仮眠なら影響がないかもしれませんが、この時間帯は意外と長い時間寝てしまうことがありますよね。
ですから、この時間帯の昼寝は避けた方が良いと思います。
もちろん眠気がどうにもすごすぎて、全く何もできない、という場合はこの時間帯でもさっと寝てしまう、というのも良いと思いますが、14時までに昼寝をしておけば、そんなすごい眠気に襲われることはないと思います。
昼寝の時間は?
昼寝の時間としては、やはり15~30分程度が最適と言われています。
その程度寝ることで、頭もすっきりとして、集中力もアップしていることが実感で切ると思います。
それ以上寝てしまうと、昼寝ではなく本当の睡眠のようになってしまって、身体は寝る準備に入ってしまいます。
そうなると、起きた時に逆に頭がぼーっとしてしまって、集中力がなくなってしまう可能性があります。
あまり寝すぎないで15分程度を目途にするとよいでしょう。
そして、意外とつらいですが二度寝もやめましょうね。
昼寝から起きるとまだ寝ていたいという気持ちから、二度寝してしまうことがありますが、やはり二度寝をしてしまうと寝すぎてしまうことが多いです。
時間が来たらさっと起きるようにして、まだ眠い場合は飲み物を飲んだり、顔を洗うようにして眠気を覚ましてみてください。
睡眠が足りなかった日は必ず昼寝を
前日の睡眠が足りない場合は、睡眠負債にならないように、次の日には必ず昼寝をするようにしてください。
睡眠を削ることはするべきではありませんが、どうしても削らなければならない時があるかもしれません。
そんなときは、昼寝をスケジュールに組み込んで、上手に睡眠をとるようにしてください。
まとめ
昼寝の時間は昼から14時が最適ですが、確かにその時間に昼寝をすると、午後の活力が違いますよね。
昼寝は15分程度であれば、夜の睡眠に影響を与えないため、ぜひとも習慣にしていただきたいと思います。