ピーナッツの効能 アンチエイジングや美容によい?
ピーナッツの効能
ピーナッツは、正確にはナッツではなく、マメ科の食物ですが、その形や食べやすさがナッツに似ているからか、ナッツ類に分類されています。
形もナッツと同じようなものですからね。
ピーナッツは、手ごろに購入できて食べることができるため、多くの方が毎日食べているのではないでしょうか?
お酒のおつまみなどに、とても重宝するピーナッツですが、いろんな栄養素を含んだ食物だいうことはご存じだったでしょうか?
そこで、ピーナッツの成分などを見てみたいと思います。
タンパク質
ピーナッツには、豊富にタンパク質を含んでいます。
その含有量は100gあたり26.5gも含んているため、タンパク質の補給にはもってこいの食物です。
タンパク質は、身体を作るためにとても重要な栄養素であるということは言うまでもありません。
ここではアンチエイジングや美容の観点から、タンパク質を見てみることにしましょう。
まず、たんぱく質は筋肉を作るために必須の栄養素です。
筋肉は老化とともに、急速に減少していくものです。
筋肉の減少は、代謝の低下につながってしまうため、身体の修復がスムーズに行われなくなってしまいます。
そうなると、当然アンチエイジングや美容には悪影響を与えてしまいます。
老化防止には、筋肉の維持はとても重要なポイントなのですが、運動をしっかりと行うだけでは、筋肉は維持することが出来ません。
筋肉を作る材料となるタンパク質を、しっかりと補給しておかないと、筋肉が効率的に維持できないからです。
そこで、ピーナッツのような食べやすい食材で、タンパク質を補うということはとても大切です。
老化が進んでしまうと、うどんやそばなどのあっさりしたものを食べたくなって、肉や魚をあまり食べないという方が多くなります。
しかし、タンパク質がそれでは足りなくなってしまうため、ピーナッツのような食材を上手に使ってタンパク質を補うことが重要です。
脂質
ピーナッツは、脂質がたくさん含まれています。
100gあたり、49.4gが脂質ということで、約半分は脂質ということになります。
しかし、脂質がすべて悪者というわけではありません。
脂肪自体も重要な役割を果たしていますし、脂質もそのため必須のものです。
さらにピーナッツに含まれている脂質は、オレイン酸とリノール酸が中心です。
これらの脂質は、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす効果があると言われています。
そのため、動脈硬化や、血管系の疾患を予防してくれる効果があると言われています。
そして、血液もサラサラにしてくれる効果も期待できることから、血流が改善されるため、アンチエイジングや美容にはとても重要な脂質なのです。
血液がスムーズに身体全体に運ばれ、肌にも当然豊富な血液が流れてくると、肌のダメージ修復やターンオーバーが活性化されるため、スキンケアも効果的に行うことができます。
また、血流が改善されることで、手足の血流もよくなることから、冷え性の改善にも効果が期待できるということです。
手足の冷えは、やはり血流が悪いから起こるので、十分な血流が確保できないということになる可能性があり、アンチエイジングや美容には冷え性は大敵です。
ビタミンB1
ピーナッツに含まれるビタミンB1は、体内に取り込まれた糖質をエネルギーに変える働きがあります。
効率的にエネルギーに変えることができるため、粘膜や皮膚の健康をサポートできるようになったり、神経や筋肉の疲れを緩和してくれます。
また、糖質が唯一の栄養源になると言われる脳神経の働きにも関わる重要な栄養素でもあります。
逆にビタミンB1が不足していると、いくら糖質をたくさん摂取したところで、エネルギーに変えることができなくなります。
そのため、体内に乳酸などの疲労物質がたまり、疲れやすくなります。
私たちの脳や神経機能を正常に保つためにも十分なエネルギーが当然必要ですが、エネルギーが不足すると精神が不安定になり、イライラしたり集中力が失われたりといった症状があらわれます。
肝臓や腎臓の機能もエネルギーが不足すれば低下し、胃腸障害などの原因にもなります。
食物繊維
ピーナッツに含まれる食物繊維は、糖質が体内に吸収されるのを抑える効果があります。
そのため、血糖値の急激な上昇を抑える効果があり、アンチエイジングや美容にとても効果があります。
食物繊維の効果を最大限に引き出したいという場合は、ピーナッツを食前30分ぐらいに食べておくとよいでしょう。
食物繊維が食事前に胃腸にあることで、食事で取り入れた糖質の吸収を抑えてくれるからです。
また、食物繊維には、便通をよくしたり、腸内環境を整える作用があるため、積極的に摂りたいものです。
そして、腸内環境は身体の免疫系に直接かかわっているため、腸内環境を整えておくということが、アンチエイジングにつながります。
ナイアシン
ピーナッツにはナイアシンが含まれています。
このナイアシンは、二日酔い防止に効果があると言われていて、アルコールの分解や、アルコールを飲んで二日酔いになったときに、身体の中に発生しているアルデヒドの分解も促進する効果があると言われています。
そのため、お酒のおつまみには最適の食材ということになりますね。
ただし、たくさんピーナッツを食べても、ナイアシンの分解吸収には限度がありますので、ピーナッツを食べているから、いくらお酒を飲んでも大丈夫、ということにはならないのでご注意ください。
抗酸化作用
ピーナッツにも、他のナッツと同様にポリフェノールが含まているため、抗酸化作用があります。
身体を酸化から守ってくれる効果があるため、老化を防ぎアンチエイジングが期待できます。
また、ピーナッツを覆っている赤茶色のような薄皮を食べない方が多いですが、それはちょっともったいないです。
薄皮にはレシチンが含まれていて、このレシチンも抗酸化作用を持っています。
そして、レシチンは脳神経や神経組織のもとで、アセチルコリンという神経伝達物質の材料となるので、脳にもとても良いのです。
食べ方
ピーナッツは、たくさんの健康に良い成分が含まれているので、毎日の生活にと取り入れていきたい食材ですが、効率よく食べるにはどうすればよいのでしょうか?
ピーナッツには、豊富なタンパク質が特徴です。
そのため、運動の前や後に食べると、タンパク質を必要としている筋肉にタンパク質を補給することができます。
また、ダイエットをしていて、どうしてもお腹がすいたというときに、数粒食べるというのもお勧めですね。
ピーナッツは食物繊維、タンパク質、脂質などを適度に含んでいるため、血糖値が緩やかに上がっていく食材です。
そのため、腹持ちが良いということで、ダイエットをしている方には、ありがたい効果を持っています。
まとめ
ピーナッツを食べると、カロリーが高くて、太るのではないか、と心配してあまり食べないという方が多いかもしれませんね。
しかし、ピーナッツには健康にとても良い効果がある成分がたくさん含まれています。
ですから、食べないということは、本当にもったいないことです。
ぜひ日ごろの間食などに、ピーナッツを取り入れることをお勧めします。
しかし、ピーナッツはやはり高カロリーの食材ですので、極端に食べ過ぎるのもよくないです。
推奨されているのは1日20粒ですので、そのあたりで止めておくのが妥当な量かもしれません。
そして、バターや塩で味付けされているものは、どうしても食べるのをやめられない、という状態を作り出してしまい、食べ過ぎてしまう可能性がありますので、味付けされていないピーナッツをお勧めします。