ニンニクは若返りには必須? その驚くべき効果効能とは?
ニンニクの効果
ニンニクは料理の香りづけになるため、多くの料理で使われます。
例えば焼肉をイメージしてみると、ニンニクがない焼肉というのは、どこか味気ない気がしてしまいます。
焼肉のたれに、すり下ろしたニンニクを入れると、味が変化してとてもおいしくなるのは、納得していただけるのではないでしょうか?
私の好きな孤独のグルメでは、井之頭五郎が焼肉を食べるときには、必ずニンニクを使って味変をしているのが印象的です。
そして、餃子にニンニクが入っていないところをイメージしてみるとどうでしょうか?
やはり物足りない気がしてしまいます。
もちろん餃子で、ニンニクを入れていない店もあり、おいしいということは重々承知の上ですが、それはそれ、ニンニクの入っている餃子を正当な餃子と考えたいと私は思っています。
そして、なんといってもニンニクには滋養強壮の作用があります。
ニンニクは漢方薬では「大蒜」といって処方にも使われるほどです。
ちなみに生姜も漢方薬ではとても重要な役割を果たすものです。
私は料理にはニンニクと生姜はセットのようなイメージがあるのですが、皆さんはいかがでしょうか?
さて、ニンニクはおいしいけれど、匂いが気になって食べることを遠慮している、特に女性にはそんな方が多いでしょう。
分かりますよ、特にデートの前などにはニンニクはできれば避けたいと思いますよね。
しかし、そんな考えはニンニクのアンチエイジング効果や美容へ効果を知ることで、デートの最中でもニンニクを食べたくなるかもしれませんよ。
ニンニクの成分について
ニンニクには、たくさんの美容やアンチエイジングにとって、すばらしい効果をもたらす成分が入っています。
ビタミンB1
ビタミンB1は、とても重要なビタミンです。
ビタミンB1が属するビタミンB群は、エネルギー代謝にとってとても重要なビタミンです。
そのためニンニクを食べることで、体内で効率的にエネルギー代謝が行われるため、粘膜や皮膚の健康をサポートできるようになったり、神経や筋肉の疲れを緩和してくれます。
また、糖質が唯一の栄養源になると言われる脳神経の働きにも関わる重要な栄養素でもあります。
逆にビタミンB1が不足していると、いくら糖質をたくさん摂取したところで、エネルギーに変えることができなくなります。
そのため、体内に乳酸などの疲労物質がたまり、疲れやすくなります。
私たちの脳や神経機能を正常に保つためにも十分なエネルギーが当然必要ですが、エネルギーが不足すると精神が不安定になり、イライラしたり集中力が失われたりといった症状があらわれます。
肝臓や腎臓の機能もエネルギーが不足すれば低下し、胃腸障害などの原因にもなります。
肝臓や腎臓は、身体の解毒や修復にはとても重要な臓器ですが、その機能が下がってしまうとどうなるか、簡単にイメージできると思います。
解毒や修復は、アンチエイジングや美容のかなめですからね。
美肌のためには、肌の新陳代謝であるターンオーバーがとても重要ですが、これは身体の修復ですから、ビタミンB1が不足すれば、それが十分にできなくなってしまいます。
ニンニクは、このビタミンB1を体内に効率よく吸収させる効果を持っています。
また、ニンニクには体内でビタミンB1を長持ちさせる効果もあるため、疲労回復にはもってこいなのです。
アリシン
ニンニクの独特なにおいの正体はこの「アリシン」です。
デートに行けなくなるこのアリシンですが、健康面ではものすごくサポートしてくれます。
まず、アリシンの殺菌・抗菌作用によって、風邪などをひきにくくなります。
研究結果の中には、12万倍に薄めた液でもコレラ菌やチフス菌、赤痢菌などに対する抗菌力があるという報告もあります。
ものすごい殺菌効果ですね。
また、身体を温める効果もありますので、それも免疫力を高める効果があります。
身体を温めることで免疫力を高めることは、温活と呼ばれて多くの方が取り組んでいることですが、ニンニクも温活に一役買ってくれるのですね。
アリチアミン
アリシンとビタミンB1が結合することで、アリチアミンになります。
このアリチアミンは、血液をサラサラにしてくれる効果があるため、血流がスムーズになります。
血流がスムーズになるということは、血液が身体の隅々にまで行き渡るということであり、アンチエイジングや美容にとても重要なものです。
また、血管の細胞の新陳代謝もよくする効果があるため、血液と血管の両方にアプローチしてくれる頼もしい奴なんです。
その結果、身体の免疫機能もアップすると考えられます。
アリシンとアリチアミンはともに、血流を改善する効果があります。
そのため、身体の隅々にまで血液がスムーズに届くということは、身体に入ってきたウイルスなどの有害物質を、白血球などの免疫細胞がすぐに届き、見つけて退治してくれるということになるからです。
また、アリチアミンはストレスにも効果があります。
ストレスは中枢神経の不安定状態から引き起こされる症状と言われています。
ストレスが多くなりすぎると、代謝は不活性となり、不眠症、神経性下痢などを誘発することがあります。
アリチアミンは、脳・中枢神経の異常興奮を抑えて抑制し、鎮静・安定化するとともに、整腸・保温効果を上げて、下痢・不眠を解消してくれます。
糖尿病を防ぐには、糖質のエネルギー代謝を促進し、膵臓のインシュリン分泌を増加させることが大切です。
アリチアミンには、強力な糖質代謝エネルギーがあるため、糖尿病を防ぐ効果があると言われています。
またアリシンは体内のビタミンB6と結合し、膵臓の働きを活性化すると言われており、アリチアミンとタッグで、糖尿病予防に働いてくれます。
整腸作用
ニンニクは整腸作用があると言われています。
それは腸内の腸内細菌にニンニクが働きかけるということと、血行が良くなるということが原因です。
一般的に慢性便秘や下痢の場合は腸内のビタミンB1を分解するアノイリナーゼ菌が増殖することにあります。
この増殖によって正常を保つバランスが不均衡となり、これが便秘や下痢を引き起こすと言われているのですが、ニンニクを食べるとアノイリナーゼ菌の増殖を抑えてくれるのです。
さらに、ニンニクを食べることで発生するアリチアミンが、腸壁を刺激して末梢血管を拡張して腸の蠕動運動を活発にします。
腸内を改善するということは、ダイエット効果も高くなるといううれしい効果もあります。
詳細に関してはこちらを参考にしてみてください。
カリウム
ニンニクには豊富にカリウムが含まれています。
カリウムは、体内のナトリウムのバランスを整える作用があります。
塩分を摂りすぎて、体内にたくさんのナトリウムがあると、高血圧や血管に悪影響を及ぼしてしまうことがありますが、カリウムが十分にあれば、余分なナトリウムを体外に尿と一緒に排出してくれます。
これによって、高血圧や血管系の疾患を予防してくれるのです。
また、むくみもナトリウムが関係していますので、カリウムを摂ることでむくみの解消も期待できます。
むくみがひどいと悩んでいる方は、ニンニクを食べるべきかもしれません。
もちろん脚の筋肉をつけることが、むくみ解消には重要ですが。
抗酸化作用
老化は身体の酸化によって引き起こされるものがあります。
そのため酸化を抑える抗酸化作用のある物質を摂ることが、アンチエイジングや美容には重要になります。
ニンニクには、ジアリルスフィドとアリキシンという強い抗酸化作用をもつ成分が含まれていることがわかっています。
この二つの成分はどちらも酸素と結びつきやすい性質をもっています。
この酸素と結びつきやすいという性質があることで、私たちの身体に代わって酸化されることで活性酸素による害が未然に防げる訳です。
自分を犠牲にして私たちの身体を守ってくれる、忠誠心の高いこの2つの成分を、ぜひニンニクから摂りたいですね。
まとめ
ニンニクの健康への効果は語りつくせないほどたくさんあります。
ですから、漢方薬の一つとして取り入れられていることも納得できますね。
最近では直接免疫力を高める効果がニンニクにはあると言われているのですが、これだけ健康に良い成分が含まれているのですから、それもうなずけます。
そして、ニンニクの臭いは、嫌われやすいものですが、あの臭いの中にたくさん健康に良い成分があることが分かったと思います。
人に会うときなどは、やはりエチケットのため、食べるタイミングを考える必要があるかもしれませんが、タイミングを見つけて上手にニンニクを食卓に入れましょう。
私は料理を良くするのですが、やはりニンニクは味付け、風味などのためには必須の食材だと感じています。
自分で料理するときには、積極的にニンニクを使うようにしてはいかがでしょうか?